エピソード記憶
エピソード記憶とは、時間や場所・感情などの情報を持った経験や体験のことです。
過去にあった出来事や体験という物語や思い出などの記憶になります。
あなたは、初恋、部活の思い出、家族旅行などの記憶は残っていると思います。
- 初恋の相手に手紙を書いて、渡そうとしたときの緊張でドキドキしたこと。
- たわいもない会話で友人と盛り上がったこと。
- 家族みんなで、旅館でまったりしながら楽しんだこと。
それらはエピソード記憶に該当します。
なぜそうした思い出をずっと覚えていられるのかというと、
イベントと感情がセットになって記憶されているからです。
感情が混ざっている記憶は海馬が大切だと判断して長期記憶として残ります。
覚えておきたいことがあったら、
その時の感情を一緒に記憶しておくと忘れにくくなります。
これは受験勉強にも応用することが可能です。
今回はエピソード記憶を活用して受験勉強の暗記に役立てる方法をご紹介します。
エピソード記憶は情動経験が結びついており忘れにくい
脳というのは情動経験が結びついた記憶は深く刻まれた忘れにくくなる傾向があります。
情動は生存に直結しています。
その情動が結びついた記憶は生き抜くために必要である可能性が高いと
脳が判断して長期記憶へと送ります。
逆に言えば、長期記憶へ記憶を送って定着させるためには、
脳の判断をかいくぐる必要があります。そのためには
- 楽しい
- 嬉しい
- 悲しい
と言った情動を生み出すことが必要になります。
エピソード記憶を受験勉強に応用する
- 初めての体験をエピソード記憶化する
- 好きな音楽をエピソード記憶化する
- 人に話すことをエピソード記憶化する
- 特定の場所や時間をエピソード記憶化する
- 授業中の何気ない会話や出来事をエピソード記憶化する
初めての体験をエピソード記憶化する
覚えにくい知識があれば、初めての体験と一緒に記憶するのは効果的です。
なにかの初めてと組み合わせて覚えると良いでしょう。
好きな音楽をエピソード記憶化する
好きな音楽を聴いて、その歌から感じたことを一緒に記憶すると効果的です。
人に話すことをエピソード記憶化する
エピソード記憶で手っ取り早いのは人に話すことです。
- その人になぜ話したのか?
- いつ話したのか?
- どこで話したのか?
- どんな反応だったか?
などの記憶と結びつけることでエピソードになっていきます。
絶対にわかりやすく面白く相手の反応を
ぜったいにわかりやすく、おもしろく、すべらない話にまとめてくださいね(о´
特定の場所や時間をエピソード記憶化する
普段は学校や塾などで勉強すると思いますが、
普段は勉強しないような場所や時間で勉強することで、
その勉強自体がエピソードになります。
あえてその知識に関係のある場所で勉強してみるのもありかもしれません。
授業中の何気ない会話や出来事をエピソード記憶化する
授業中の何気ない会話や出来事をエピソード記憶化するのも良いです。
講義中に先生の雑談などすることがあると思います。
そうした先生の会話の内容とどんなことを学んだのかを関連付けて覚えたり、
Aくんが遅刻して先生に怒られたという出来事があれば、
その遅刻して先生に怒られた記憶と学んだ内容を関連付けたりと、
ノートの端にメモ書きを残しておくと覚えやすいです。
何気ない会話の内容やその時感じた自分の情動などを関連付けて覚えるのも良いです。
まとめ
エピソード記憶はたった一度の体験で記憶することができます。
ただ、同じ体験を何度も繰り返していくと識別が難しくなっていきます。
エピソード記憶で重要なのは、
情動が生じるような感情が入っている物語やストーリーになっているかです。
海馬が長期記憶にするかを決めるポイントには、
感情が入っている情報かどうかというものがあります。
エピソード記憶を活用する場合は、自分にだけ分かる内容で良いので、
物語を作り情動を生み出すことがポイントになります。
ぜひエピソード記憶を受験勉強に活用しましょう。
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