「志望校に合格する」という目標を立てても、日々の勉強にうまく落とし込めない。
そんな悩みを持つ受験生は少なくありません。
結論から言うと、目標が行動につながらない原因の多くは、目標そのものの立て方にあります。
この記事では、目標設定の考え方として広く知られている、
SMART(スマート)の法則を使って、受験勉強の目標をチェックする方法を解説します。
SMARTの法則とは
SMARTの法則とは、目標設定に必要な5つの条件の頭文字を取って、
名付けられたフレームワークです。
1981年に、アメリカのコンサルタントである、
ジョージ・T・ドラン(George T. Doran)氏が、
専門誌『Management Review』で発表した、
経営者向けの目標設定フレームワークが起源とされています。
発表から40年以上が経った現在では、ビジネスの現場だけでなく、
学習や自己管理の目標設定にも、広く応用されています。
なお、SMARTの頭文字は、紹介する媒体によって表記に細かな違いがあります。
たとえば、AはAgreed-upon(合意されている)とされることもあれば、
Achievable(達成可能な)とされることもあります。
この記事では、受験勉強に当てはめやすい表現で、5つの頭文字を紹介します。
| 頭文字 | 意味 |
|---|---|
| S:Specific | 具体的な目標になっているか |
| M:Measurable | 達成度を測定できる目標になっているか |
| A:Agreed-upon | 自分自身が納得して決めた目標か |
| R:Realistic | 現実的に達成できる目標か |
| T:Time-limited | 期限が決まっているか |
SMARTの法則5つの意味
ここからは、SMARTの法則を構成する5つの要素を、1つずつ確認していきます。
Specific(具体的な)
Specific(具体的な)は、その目標から、
実際に取るべき行動をイメージできるかどうかです。
「英語を頑張る」のような目標では、何から手をつければよいか、行動に移しにくくなります。
「英単語帳を1冊、1周する」のように、行動が思い浮かぶ形まで、
具体的にできないか考えてみましょう。
Measurable(測定できる)
Measurable(測定できる)は、その目標を、客観的に評価できるかどうかです。
達成できたかどうかを、自分でも他人からも判断できないと、
正確なフィードバックを得ることが難しくなります。
フィードバックが得られないと、次の学習への改善にもつながりにくくなるため、
目標には数字や達成条件を、取り入れることをおすすめします。
Agreed-upon(合意されている)
Agreed-upon(合意されている)は、その目標に、
自分自身が納得しているかどうかです。
保護者や先生から、学習の目標を与えられることはよくありますが、
その目標に自分が納得していなければ、行動が続きにくくなります。
与えられた目標であっても、最終的には、自分の言葉で納得できる形に、
置き換えることが大切です。
Realistic(現実的な)
Realistic(現実的な)は、その目標が、本当に達成できる範囲にあるかどうかです。
達成できない目標を立てて失敗を繰り返すと、「自分にはできない」という感覚が強くなり、
かえってやる気を失ってしまうことがあります。
最終目標が高い場合は、そこにたどり着くまでの、小さな目標をいくつか設定しておきましょう。
Time-limited(期限のある)
Time-limited(期限のある)は、その目標に、
明確な期限が設定されているかどうかです。
期限がない目標は、どこまでも先延ばしにされやすくなります。
受験勉強の場合は、共通テストや二次試験という、動かせない期限がすでに決まっています。
その期限から逆算して、1か月ごと、1週間ごとの、小さな期限まで、
自分で設定しておきましょう。
受験勉強はTime-limitedを意識しやすい
共通テストや二次試験の日程は、あらかじめ決まっています。
この期限から逆算して、月単位・週単位の小さな期限を決めておくと、
Time-limitedの条件を満たしやすくなります。
SMARTの法則を使うときによくある疑問
SMARTの法則を実際に使うときは、次のような疑問を持つ受験生もいます。
Q. 5つすべてを満たさないと意味がないですか?
最初から完璧を目指す必要はありません。まずは目標に期限を
つける、数字を入れるなど、できるところから直してみましょう。
Q. 目標が高すぎるかどうか、自分では判断できません。
今の学力と志望校の距離を客観的に把握できていないと、
目標が現実的かどうかも判断しづらくなります。模試の結果や
過去問の得点状況をもとに、一度整理してみることをおすすめします。
目標設定を受験勉強の武器にする
自分の受験勉強の目標を立てたら、SMARTの法則に沿っているか、
一つずつチェックしてみましょう。
5つの項目すべてが当てはまっていれば、正しく目標設定ができている状態です。
正しい目標設定ができていれば、日々取るべき行動も明確になり、志望校合格に、
より近づく行動が取れるようになるはずです。
目標を計画に落とし込むのが難しいときは
とはいえ、目標を現実的な水準に調整したり、期限から逆算した計画に、
落とし込んだりする作業は、一人で行うのが難しい場合もあります。
今の学力を客観的に把握できていなかったり、目標から日々の学習計画まで、
落とし込む方法がわからなかったりすると、目標を立てただけで終わってしまいがちです。
My Self_Learnでは、生徒の学力や志望校から逆算した、
オーダーメイドカリキュラムを提案し、確認テストの結果を、
学習計画へ反映する仕組みを整えています。
目標を立てたものの、計画に落とし込めずにいるという方にとって、
検討しやすい選択肢の一つです。
【志望校合格に近づける】受験勉強の目標設定に使えるSMARTの法則をわかりやすく解説:まとめ
ここまで、受験勉強の目標設定に使えるSMARTの法則について、解説してきました。
SMARTの法則は、具体性・測定可能性・納得感・現実性・期限という、5つの視点から、
目標をチェックするためのフレームワークです。
立てた目標がなんとなく行動につながらないと感じたときは、この5つの視点に沿って、
目標を見直してみましょう。
受験の目標設定に活用することができるマンダラートについて詳しく知りたい方は、
こちらの記事もご覧ください。
目標設定とドーパミンの関係性についてもあわせて確認しておくと理解が深まります。




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