4回復習法とは
4回復習法とは、一度学んだ内容を決まったタイミングで合計4回復習することで、
記憶を長期的に定着させる勉強法です。
短期間に詰め込むのではなく、2ヶ月ほどかけて間隔を空けながら復習を繰り返す点が特徴です。
「エビングハウスの忘却曲線」という考え方では、人は学んだ内容を時間の経過とともに忘れていくとされています。
完全に忘れてしまう前に思い出す作業を繰り返すことで、脳がその情報を「何度も必要とされる重要な情報」
と判断し、記憶に残りやすくなると言われています。
- 1回で覚えようとせず、複数回に分けて思い出す
- 忘れかけたタイミングで復習する
- 短期記憶ではなく長期記憶への定着を狙う
4回復習法のやり方
4回復習法は、勉強した翌日から約2か月にわたって、合計4回のタイミングで復習を行います。
具体的な間隔は次のとおりです。
- STEP11回目の復習勉強した翌日
- STEP22回目の復習1回目の1週間後
- STEP33回目の復習2回目の2週間後
- STEP44回目の復習3回目からさらに1カ月後
例えば、月曜日に新しい単元を勉強した場合、次のようなスケジュールになります。
| 復習回数 | タイミングの目安 | 曜日の例(月曜日に学習した場合) |
|---|---|---|
| 1回目 | 勉強した翌日 | 火曜日 |
| 2回目 | 1回目から1週間後 | 翌週の火曜日 |
| 3回目 | 2回目から2週間後 | さらに2週間後の火曜日 |
| 4回目 | 3回目から1ヶ月後 | さらに1ヶ月後の火曜日 |
復習の間隔を少しずつ延ばしているのがポイントです。
覚えたばかりの内容は早いタイミングで復習し、記憶が安定してくるにつれて復習の間隔を広げていくことで、
効率よく長期記憶へつなげやすくなります。
ノートやスマートフォンのカレンダーに次回の復習日をあらかじめ書き込んでおくと、
復習のタイミングを忘れずに管理できます。
4回復習法が定着に効果的とされる理由
なぜ1回だけでなく、複数回に分けて復習することが記憶の定着に有効だと言われるのでしょうか。
理由の一つは、思い出す作業(想起)そのものが記憶を強化するとされている点です。
読み直すだけのインプットに比べて、「思い出そうとする」プロセスを繰り返すほうが、
脳がその情報を重要だと判断しやすくなると考えられています。
また、忘れかけたタイミングで復習すると、覚え直すために必要な労力がかかる分、
記憶に残りやすくなるとも言われています。
反対に、覚えたてのタイミングで何度も復習しても、すでに覚えている内容を確認するだけになりやすく、
時間対効果が下がってしまう場合があります。
4回復習法が「翌日→1週間後→2週間後→1ヶ月後」という間隔を空けたスケジュールを取るのは、
忘れかけたタイミングを狙って復習するためだと考えられます。
科目ごとの活用例
4回復習法は、暗記の要素が強い科目ほど効果を実感しやすい勉強法です。
例えば英単語であれば、覚えた単語を1回目の復習でつづりと意味を確認し、
2回目・3回目の復習では例文の中で意味を思い出せるかを確認する、といった使い方ができます。
化学の元素記号や反応式のように「覚えていないと解けない」知識も、
4回復習法の対象になりやすい分野です。1回目・2回目の復習で暗記した内容を、
3回目・4回目の復習では実際に問題を解きながら思い出す形に切り替えると、
暗記した知識を入試問題で使える状態に近づけやすくなります。
歴史の年号や社会科の用語も同様に、繰り返し思い出す作業を通じて記憶に残りやすくなります。
4回復習法の復習のポイント
4回復習法の効果を高めるには、次の3つのポイントを意識することが大切です。
- アウトプット重視
- 教材は1冊に絞り込む
- 復習の予定を先に決めておく
アウトプット重視
4回復習法での復習は、インプット重視ではなくアウトプット重視で行いましょう。
| 取り組み方 | 具体例 |
|---|---|
| インプット重視 | 読み直す |
| アウトプット重視 | 問題を解く/声に出して読む/何も見ずに説明してみる |
脳はアウトプットの回数を重視して情報の重要度を判断していると言われています。
何度もアウトプットしていることは重要な情報だと脳の海馬が判断し、
記憶に残りやすくなると考えられています。
問題を解いたり、声に出して説明したりするだけでなく、「昨日勉強した内容を何も見ずに紙に書き出してみる」
といった方法も、アウトプット重視の復習として取り入れやすい方法です。
教材は1冊に絞り込む
4回復習法での復習は教材を一冊に絞り込みましょう。
復習は同じ情報を繰り返すことによって脳が記憶します。
もし復習していない状態で別の教材に変えると、同じ情報が書かれていたとしても、
また1から復習しなければなりません。
ですので、何冊もの教材や教科書を使うよりも、一冊を徹底的に繰り返すほうが効率的です。
どうしても複数の教材を使いたい場合は、1冊を復習の基準として決めておき、
他の教材は補助として使う形にすると、復習のリズムを崩しにくくなります。
復習の予定を先に決めておく
4回復習法は、その都度「いつ復習しようか」と考えるのではなく、
勉強した時点で4回分の復習日をあらかじめ決めておくことが継続のコツです。
復習のタイミングを覚えておくのは負担になりやすいため、
勉強した日にカレンダーやアプリへ4回分の日付を登録しておくと、予定を忘れにくくなります。
4回復習法を実践するときの注意点
4回復習法は、科目や単元によって最適な回数が変わります。
復習のスケジュールをこれ以上過密にしても、時間と労力をかけた分だけ成果が伸びるとは限りません。
人によっては3回の復習で覚えることもありますし、
暗記が苦手な単元では10回近く復習してようやく定着する場合もあります。
4回という回数はあくまで目安として捉え、覚えにくい内容は復習の回数を増やす、
逆にすぐ覚えられた内容は間隔を空けて確認する程度にするなど、
自分の理解度に合わせて調整することが大切です。
詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
試験のために使える記憶にするトレーニング!!1分間ライティングについても
あわせて確認しておくと理解が深まります。
復習のタイミングは、
数学の公式を覚え直すときにも活用できます。
公式が定着しない原因と対策は
詳しく解説しています。
理想のタイミングで復習する!4回復習法についてわかりやすく説明してみた:まとめ
暗記にはさまざまな方法がありますが、やはり復習が何よりも重要です。
もし暗記が苦手な場合は、4回復習法で復習のタイミングを理解し、
勉強した内容を計画的に振り返る習慣をつけると、記憶の定着につながりやすくなります。
復習のタイミングを自分で管理するのが難しいと感じる場合は、学習計画そのものを見直す必要があるかもしれません。
My Self_Learnでは、エビングハウスの忘却曲線の考え方を踏まえた復習の仕組みや、
理解度を確認するテストゼミを通じて、生徒ごとの学習計画に復習のタイミングを組み込むサポートを行っています。
復習の習慣化に不安がある方は、次の診断で今の学習状況を整理してみるのも一つの方法です。




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