大学受験の志望校が決まらない受験生
早く大学を決めれば、その分志望大学に合った勉強方法が選べると言われています。
これは大学受験では非常に重要な要素です。
ただ、自分の進路や自分の将来というのを
中々決めかねている受験生も多いのではないでしょうか?
また、
- なんとなく文系
- 一応理系に進むつもり
と漠然と決まっていても、
その細かい内容までについてはまだまだ考えていない受験生も多いはず。
そこで今回は、自分に合った志望校の決め方についてご紹介します。
志望校は必ず親や先生の意見だけではなく自分自身の意思で決める
よく受験生の中には自分の進路や志望校を親御さんや先生に任せっきりの人がいます。
志望校は必ず親や先生の意見だけではなく自分自身の意思で決めることが大切です。
ある神戸大学と同志社大学の研究で、国内2万人の調査から
所得や学歴より自己決定が幸福度を上げるということがわかっています。
神戸大学社会システムイノベーションセンターの
西村和雄特命教授と同志社大学経済学研究科の八木匡教授は、
国内2万人に対するアンケート調査の結果、
所得、学歴よりも「自己決定」が
幸福感に強い影響を与えていることを明らかにしました。
この研究成果は、9月12日に行われる
神戸大学経済経営研究所創立100周年記念連続シンポジウム
「幸せの計り方」で西村特命教授により講演され、
また、独立行政法人経済産業研究所の
ディスカッション・ペーパーとして公開されます。
→https://www.kobe-u.ac.jp/research_at_kobe/NEWS/news/2018_08_30_01.html
これはつまり、自分で決めたら幸せになれる可能性が高いということです。
逆に言えば、誰かに決定権を与えて
従っている生き方というのは幸福感が低くなります。
親御さんや先生が考える選択と受験生のあなたがが考える選択は異なります。
そうした状況でどちらの選択肢を取ったほうが良いのかというと、
間違いなく自分で決めたほうが良いです。
大切なのは、自分自身で決めたという意思の問題です。
自分で物事決められない人は、いわば他人のレールに乗っかってるのだけです。
親御さんや先生が考える選択が自分の幸せとは、
別なところに向かっていてもなんら不思議はないです。
なぜなら親御さんや先生が考える選択というのはその人たちにとっての幸せであり、
あなたの幸せではないからです。
だからこそ志望校を選ぶ際には自分自身でしっかり選びましょう。
では、どのような優先順で考えればいいのかと言うと以下の表のようになります。
親や先生が 良くないと感じる選択 | 親や先生が 良いと感じる選択 | |
自分が良くないと感じる選択 | ④ | ③ |
自分が良いと感じる選択 | ② | ① |
人生が上手くいく志望校の決め方
大学の決め方がわからないという受験生のために
志望校を決め方のプロセスをわかりやすく説明したいと思います。
- 好きなことの本質を考える
- 将来何がしたいかを考える
- 好きが実現できる大学を選ぶ
- 違うなと感じれば軌道修正する
好きなことの本質を考える
これを読んでいる人の中には、焼き肉が好きな人はいるはずです。
しかし、そうした人はあくまで焼き肉を食べることが好きなだけで、
焼肉屋で接客業をして働くことが好きかというと、そうではないですよね?
もちろん、中には焼肉屋で接客業がしたいという人もいると思いますがきっと少数派です。
これは志望校を決めるときも同様の考え方ができます。
例えば、親御さんからゲームが好きだから情報系の学部に受験しなさいと
情報系の学部に入ったとしても、
それは、あなたがゲームをすることが好きなだけで、
ゲームを開発することが好きではないこともあります。
もし、そうした考えで志望校を選んでしまうと、
大学に入ってから、毎日プログラミングの講義を受けるのは苦痛でしかありません。
なぜなら、自分が好きなのは開発ではなくゲームをすることだからです。
大切なのは自分の好きが好きなことをざっくり好きというのではなく、
好きなことの本質を考えるということです。
焼肉をベースに好きなことの本質を考えれば以下のようになります。
- 焼き肉を食べること◯
- 焼き肉を仲の良い人と一緒に食べること◎
- 焼き肉を食べて評論すること◯
- 美味しい焼き肉屋を探すこと△
- 自宅で焼き肉を追求すること×
- 焼き肉屋で働くこと×
- 焼き肉屋を作ること×
- 焼き肉屋を経営すること△
- 焼き肉を提供して人を笑顔にすること×
- 焼き肉屋に投資すること△
- 肉を提供すること×
- 牛を飼うこと×
つまり、自分の好きなことの本質を見つけると
何をしているときが、自分が好きなのかがわかってきます。
このようにしてまず漠然とした好きなことから、
どのようなことをしている状態が好きなのか?そして嫌いなのか?を
洗い出してみましょう。
好きなことを将来から逆算して考える
好きを基準に考えれば、
自分自身が将来どのようなことがしたいのかが、少しは見えてくると思います。
ですので、好きなことを将来から逆算して考えてみましょう。
もちろん選択肢をひとつに絞るのではなく、広い範囲で考えて見ればよいです。
ゴールから逆算してけば、
自然と未来の自分と今の自分までのプロセスが繋がっていきます。
好きが実現できる大学を選ぶ
好きが見つかりそして逆算したプロセスがわかれば、
あとは学びたい学部や学校を選択していきましょう。
焼肉が好きという人であれば以下のようになります。
- 焼き肉屋を経営すること→経営学部
- 牛を飼うこと→農学部
- 焼き肉を提供して人を笑顔にすること→栄養学部
そして学部が決まれば、
あとは自分が入学できる範囲から大学を絞り込みましょう。
このように大学の志望校を決めていくことで、
- 自分の好きなこと
- 将来頑張りたいこと
- それを目指すための大学や学部
が形になっていきますので、自分に合った方向性が見つかっていきます。
違うなと感じれば軌道修正する
例えば、焼き肉を提供して人を笑顔にすることが好きで、栄養学部に入ったとしましょう。
そして栄養学部に入ったものの、牛を育てるよりも植物を育てることに興味が湧いたら、
微調整していくということが大事です。
決して人生とは一本道ではなく、多くの道に枝分かれをしています。
だからこそ、自分なりの違和感を掴んで、自分の感情をしっかり観察することが必要です。
その違和感がある状態で進んでも上手くいくことはありません。
決して大学を卒業することが人生のゴールではなく、
自分が好きが見つかれば、
別の形でプロセスをそちらに微調整して方向転換するというのもありです。
まとめ
何をするにも自分の将来を最終的に判断しているのは自分自身です。
そこに意識して取り組むことで、自分らしさに繋がりますし自信にも繋がります。
成功しようが失敗しようが、自分の人生の舵は他人に握らせてはいけないです。
それは親にも先生にも握らせてはいけません。
大人になるというのは自分で選択して自分で決めることができる人間です。
受験を通じてより一歩大人の自分になれるように
志望校を自分の手で決めて進むことが大切です。
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