意外と知らない偏差値の仕組み
模試の結果に偏差値の数字が並んでいても、
それが正確に何を意味しているのか説明できる受験生は多くありません。
結論から言うと、偏差値は「平均点を基準にして、自分の得点がどのくらい離れているか」
を表す数値であり、大学のレベルそのものを保証する絶対的な指標ではありません。
偏差値とは、50を基準として平均からどれくらい差があるのかを表す数値です。
自分の得点が平均点と同じであれば、偏差値は必ず50になります。計算式は次のとおりです。

偏差値=(得点-平均点)÷標準偏差×10+50
この式に自分の得点と平均点を当てはめれば、誰でも偏差値を算出できます。
ただし、偏差値の高さがそのまま「大学の良さ」を表しているわけではない点には注意が必要です。
偏差値があてにならないと言われる理由
偏差値だけで大学のレベルを比較しようとすると、実態とズレてしまうことがあります。
主な理由は次の3つです。
- 文系と理系で偏差値の出方が異なる
- 国公立大学と私立大学で偏差値の出方が異なる
- 模試や予備校によって数値が異なる
文系と理系で偏差値の出方が異なるから
大学受験の偏差値は、同じ模試を受けた受験生の母集団をもとに算出されます。
つまり、理系は理系同士、文系は文系同士で偏差値が決まる仕組みです。
母集団の学力層によって同じ得点でも偏差値の出方は変わるため、
理系と文系の偏差値を単純に横並びで比較することはできません。
国公立大学と私立大学で偏差値の出方が異なるから
国公立大学と私立大学は、受験科目数や入試方式が大きく異なります。
母集団の構成が変わるため、同じレベルの大学であっても、
国公立と私立で偏差値の数値がそのまま一致するとは限りません。偏差値を横並びに比較する際は、
受験方式の違いも踏まえて判断する必要があります。
模試や予備校によって数値が異なるから
偏差値は、その模試を受けた母集団のレベルによって変わります。そのため、
同じ大学・同じ学部であっても、
模試の主催者や予備校によって示される偏差値が異なることは珍しくありません。
一つの模試の数値だけを絶対視せず、
複数の模試や過去問の結果もあわせて確認することが大切です。
偏差値の見せ方には注意が必要なケースもある
偏差値は、大学の一般入試における入試難易度の目安にすぎません。ただし、
入試方式や定員の設計によって見た目の偏差値が変わりやすい仕組みがあることも知っておくと、
数字に振り回されにくくなります。
一般入試の定員や倍率の設計によって数値が変わりやすい
推薦入試や総合型選抜など、一般入試以外の方式で定員の多くを埋める大学では、
一般入試で合格する受験生の得点層が上がりやすくなります。その結果、
一般入試の偏差値も高く出やすくなります。定員設計や入試方式は大学によって異なるため、
偏差値だけでなく、どの入試方式で何人が合格しているかも確認しておくと安心です。
受験科目数によっても数値は変わりやすい
受験科目数が少ない入試方式では、特定の科目が得意な受験生が集中しやすく、
偏差値が高く出る傾向があります。科目数の違う入試方式同士の偏差値を単純に比較すると、
実際の難易度と印象がずれることがあります。
実際に、偏差値の伸び幅の大きさが話題になった例もあります。2016年には、
模試で偏差値29だった生徒が北海道大学医学部に合格したという広告が話題になりましたが、
この生徒は偏差値70台の進学校出身であったことが判明し、
「入塾前の数字だけが強調されている」として議論になりました(参考:J-CASTニュース、
2016年3月7日配信記事、2026年8月確認)。
学年最下位から難関大学に合格した実話をもとにした「ビリギャル」も、
実際には偏差値の高い中高一貫校に通っていた生徒の話です。どちらの事例も、
偏差値の伸び幅だけでなく、
本人がもともと置かれていた学習環境も合わせて見る必要があることを示しています。
偏差値を見るときのポイント
偏差値の変化を強調する広告や体験談も見かけますが、
個人の実例は本人の元々の学力や通っていた学校のレベルによるところが大きく、
同じ結果を誰にでも保証するものではありません。偏差値の伸び幅だけを基準にせず、
自分の過去問や模試の得点そのものを継続的に確認することが、より参考になります。
大学受験の偏差値はどこまで信用できる?仕組みと正しい向き合い方:まとめ
大学受験において偏差値は重要な参考情報になりますが、万能な指標ではありません。
文系・理系、国公立・私立、模試ごとの違いを踏まえたうえで、
複数の情報を組み合わせて判断することが大切です。
偏差値の数字だけで一喜一憂するよりも、模試や過去問の得点を継続的に確認しながら、
志望校の合格ラインとの差を把握していくほうが、実際の対策にはつながります。
愛媛県松山市の大学受験塾My Self_Learnでは、
化学を中心とした教科指導や確認テストを通じて、生徒ごとの得点力を継続的に把握し、
志望校から逆算した学習計画に反映しています。偏差値の変動に振り回されず、
今の実力を正確に把握したい方にとって、検討しやすい選択肢です。
そして何より大切なのは、大学が自分の学びたい分野を専門的に学ぶ場所であるということです。
偏差値だけにとらわれて、低いからダメな大学、高いから良い大学と決めつけるのではなく、
自分がその大学で何を学び、何をしたいのかを軸に考えることが、
後悔のない大学選びにつながります。
あわせて、
いつから始めるべき!?大学受験のスケジュールの立て方の記事も参考にしてみてください。
推薦入試や総合型選抜など、
一般入試以外の方式について詳しく知りたい方は、
あわせてご覧ください。




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