録音勉強法とは
「暗記科目を机に向かって覚えようとしても、なかなか頭に入らない」
という悩みを持つ受験生は少なくありません。
そんなときに役立つのが、自分の声を録音して繰り返し聞く「録音勉強法」です。
録音勉強法とは、覚えたい内容を自分で声に出して読み上げ、
それを録音して何度も聞き返す勉強法のことです。
音読勉強法の延長線上にある方法で、目や手だけでなく耳からも情報を取り込める点が特徴です。
手で書いて覚えたり、目でページを追ったりする勉強法は一般的ですが、
集中力が続かないと感じる人もいます。
録音勉強法は音声が自動的に流れ続けるため、たとえ集中力が切れかけても、
途中で脱落せず最後まで聞き続けやすいという特徴があります。
つまり、半ば強制的に同じ内容を何度も耳にすることになり、繰り返しによる定着が期待できます。
録音勉強法に必要なもの
- 覚えたい内容が書かれた教材(教科書・問題集・単語帳など)
- スマートフォンの録音アプリ、またはICレコーダー
特別な機材をそろえる必要がなく、今日からすぐに始められる点も取り組みやすさにつながります。
また、教材を開きにくい通学中の電車やバスの中でも、
耳から繰り返し復習できるのがこの勉強法の強みです。
録音勉強法のメリット
録音勉強法には、隙間時間の活用や記憶の定着といった複数のメリットがあります。
ここでは、受験生が特に実感しやすい3つのメリットを紹介します。
隙間時間を有効活用できる
通学時間やちょっとした待ち時間など、教材を広げにくい場面でも、
音楽を聞く感覚で録音した内容を再生するだけで復習になります。
まとまった勉強時間が取りにくい日でも、耳からの復習を積み重ねられます。
声に出して録音することで記憶に残りやすい
心理学の実験では、黙読よりも音読した方が、
後の記憶テストでの再生率が高くなることが報告されています。
声に出して読むことで、目からの視覚情報に加えて、
自分の声という聴覚情報や発音する際の感覚も同時に働くため、
覚える際の手がかりが増えると考えられています。
録音勉強法は、この「声に出して覚える」プロセスと「繰り返し聞く」
プロセスを組み合わせられる点が強みです。
やる気が出ないときの助走に使える
受験勉強を続けていると、どうしても集中力が上がらない日があります。
そうしたときに、机に向かう前段階として録音を聞き流すことから始めると、
勉強のウォーミングアップとして取り組みやすくなります。
調子が上がってきた段階で、書く勉強や問題演習に切り替えるという使い分けも可能です。
録音勉強法の実践手順
録音勉強法は、次の3つのステップで進めます。
録音勉強法の3ステップ
- 覚えたい部分を声に出して読む
- 読み上げた内容をスマホやICレコーダーで録音する
- 録音した音声をすき間時間に繰り返し聞く
覚えたい部分を声に出して読む
まずは、教科書や単語帳の中で覚えたい部分を選び、声に出して読みます。
録音勉強法は暗記科目との相性が良いため、英単語や年号、
化学式など覚える量が多い範囲から試すのがおすすめです。
スマホやICレコーダーで録音する
声に出して読む様子を、そのまま録音します。
多くのスマートフォンには標準で録音アプリが搭載されており、
iPhoneであれば「ボイスメモ」で手軽に録音できます。
内容への理解が深まってきたら、教科書をそのまま読むのではなく、
自分の言葉で要点を説明しながら録音するのもおすすめです。
繰り返し聞く
録音した音声は、通学中やすきま時間に繰り返し聞きます。
教材を開きにくい場所でも復習できるのが、この勉強法ならではの利点です。
ICレコーダーとスマホアプリ、どちらを使うべきか
録音勉強法を始める際、ICレコーダーと
スマホの録音アプリのどちらを使うか迷う人も多いはずです。
それぞれの特徴を比較すると、次のようになります。
| 比較項目 | スマホの録音アプリ | ICレコーダー |
|---|---|---|
| 費用 | 無料のアプリも多い | 本体の購入費用がかかる |
| 再生速度の調整 | アプリによって対応 | 1.5〜2倍速など対応機種が多い |
| ノイズカット機能 | アプリに依存する | 搭載機種がある |
| 勉強への集中 | 他の通知が気になりやすい | 録音・再生専用で気が散りにくい |
スマホがあると他のアプリが気になって勉強に集中しづらいという人は、
ICレコーダーを選ぶのも一つの方法です。
一方、コストをかけずにすぐ始めたい場合は、スマホの録音アプリで十分対応できます。
録音勉強法に活用できるアプリ
「どのアプリを使えばいいかわからない」という人は、
まず今使っているスマホの標準アプリから試すのがおすすめです。
iPhoneであれば「ボイスメモ」、Androidであれば機種にあらかじめ入っている
「レコーダー」や「音声レコーダー」といった標準アプリだけで、
録音・再生という録音勉強法に必要な機能はひととおりそろっています。
追加のインストールが不要で、無料で今すぐ始められる点が最大のメリットです。
標準アプリを使ってみて、再生速度の調整やバックグラウンド再生など、
もう少し機能がほしいと感じた場合は、次に紹介する専用アプリを検討するとよいでしょう。
スマホで録音勉強法を行う場合、「ディクタフォン」というアプリも活用できます。
バックグラウンド再生と録音の両方に対応しているため、
他のアプリを使いながら音声を聞くことができ、
様々なファイル形式に対応しているのでパソコンへ音声を移すことも可能です。
ほかのアプリを比較検討したい場合
標準アプリやディクタフォンでは物足りないと感じた場合、次のようなアプリも選択肢になります。
簡単ボイスレコーダーPro:広告表示がなく、録音時間の制限もないため、長時間の講義や自分の朗読をまとめて録音したい人に向いています。再生速度の調整にも対応しています。
Otter:録音した音声を自動で文字起こしできるアプリです。再生速度は8段階で調整でき、録音内容を後から文字で見返して復習したい人に向いています。
ここまで紹介したアプリの特徴を一覧で比較すると、次のようになります。
| アプリ | 料金 | バックグラウンド再生 | 文字起こし | 広告 |
|---|---|---|---|---|
| 標準アプリ(ボイスメモ等) | 無料 | 機種による | 対応機種・言語のみ | なし |
| ディクタフォン | 無料 | 対応 | 非対応 | あり |
| 簡単ボイスレコーダーPro | 無料 | 機種による | 非対応 | なし |
| Otter | 無料プランあり | 対応 | 対応(自動) | なし |
重視したいポイント(バックグラウンド再生・文字起こし・広告の有無など)で選ぶと、自分に合ったアプリを見つけやすくなります。
結局どれを選べばいい?目的別のおすすめ
・とにかく費用をかけず今すぐ始めたい → 標準アプリ(ボイスメモ/音声レコーダー)
・音楽やSNSを見ながらでも再生を続けたい → ディクタフォン
・広告を表示させずに長時間の講義まるごとを録音したい → 簡単ボイスレコーダーPro
・録音した内容を文字でも見返して復習したい → Otter
録音勉強法についてよくある疑問
最後に、録音勉強法を試す前に気になりやすい疑問を紹介します。
Q. 自分の声を聞くのが恥ずかしくて集中できません
最初は違和感があっても、繰り返し聞くうちに慣れてくる人がほとんどです。抵抗が強い場合は、
イヤホンを使って音量を下げたり、要点だけを短く録音したりするところから始めてみましょう。
Q. 再生速度を変えても効果はありますか
アプリやICレコーダーの倍速機能を使えば、短時間で繰り返し回数を増やせます。
まずは等倍で内容を覚え、ある程度定着してきたら1.2〜1.5倍速で聞くと、
復習のスピードを上げやすくなります。
録音勉強法だけで受験対策が完結しない場合は
録音勉強法は暗記の定着に役立つ一方で、
覚えた知識を入試問題でどう使うかは別のトレーニングが必要です。
覚えたはずの内容が模試や過去問で使えていない場合、暗記の方法よりも、
理解度の確認や学習計画の立て方に課題があることも少なくありません。
松山市の大学受験塾My Self_Learnでは、確認テストや個別の質問対応を通して、
覚えた知識が実際に得点に結びついているかを一緒に確認しています。
自分の勉強法が合っているか客観的に見てほしい方は、一度相談してみるのも選択肢の一つです。
あわせて、
勉強したつもりになっている人がやっている致命的な問題についてや
山口真由さんが提唱している教科書7回読み勉強法の記事も参考にしてみてください。
耳で覚える録音勉強法とは?おすすめアプリとやり方をわかりやすく解説:まとめ
録音勉強法は、耳で覚える勉強法になります。
人間には五感があり、情報の記憶がしやすい感覚が人それぞれ異なっています。
好きな歌手の歌やメロディーをすぐに記憶できる人というのは、
耳の記憶が長けています。ですので手で書いたり見て覚えるのが苦手という人は、
ぜひ録音勉強法を活用してみてください。




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