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運動と受験勉強の関係|集中力・記憶力を高める科学的根拠と正しい取り入れ方

運動 受験勉強 大学受験の生活習慣

運動と受験勉強にはどんな関係があるのか

「受験勉強の時間を確保するために、運動をやめた」という受験生は少なくありません。

しかし、勉強時間を増やすことと、成績が上がることは必ずしも一致しません。

実は、適度な運動には脳を活性化させ、集中力や記憶力を高める効果があることが、

複数の研究でわかっています。

今回は、運動と受験勉強の関係を科学的な根拠とあわせて解説し、

勉強に取り入れる際のポイントを紹介します。

結論:適度な運動は受験勉強の効率を高める

まず結論からお伝えすると、運動をまったくせずに勉強だけに時間を使うよりも、

適度に体を動かしてから勉強したほうが、脳の働きが良くなり学習効果が高まりやすいとされています。

運動というと体力づくりのイメージが強いですが、実際には脳への血流を増やし、

集中力・記憶力に関わる神経伝達物質の分泌を促す働きがあります。

勉強時間を削ってまで、運動を我慢する必要はありません。

運動と学力の関係には科学的な根拠がある

「運動をすると本当に成績が上がるのか」と疑問に思う人も多いはずですが、

運動と学力の関連性は、複数の調査・研究で示されています。

体力テストの成績と学力テストの成績には相関がある

アメリカ・カリフォルニア州で、公立校の5・7・9年生、

約88万人を対象に行われた調査(2002年)では、

体力テストの成績が高い生徒ほど、読解・数学のテストでも高い得点を取る傾向が確認されています。

Physical Activity, Fitness, and Physical Education: Effects on Academic Performance(NCBI)

短時間の運動でも学習・記憶機能が高まる

スウェーデン・ヨンショーピング大学の研究チームは、

18〜35歳を対象にした13件の研究結果を分析しました。

その結果、2分〜1時間程度の有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、サイクリングなど)を行うと、

学習能力や記憶力、集中力が高まり、その効果は最大2時間ほど続くことが報告されています。

https://www.cnn.co.jp/fringe/35159495.html

運動は長時間である必要はなく、短時間でも一定の効果が期待できるという点がポイントです。

0限目の体育を導入した高校の事例

アメリカのネーパーヴィル・セントラル高校では、

1時限目の前に「0限目」として運動の時間を設け、その後に授業を受ける取り組みを行っています。

この0限目を受けた生徒は、通常の体育のみの生徒と比べて、

リーディング(読解)の成績向上率が1.5倍以上になったと報告されています。

同校を含むネーパーヴィル203学区は、1999年のTIMSS(国際数学・理科教育動向調査)で、

理科が世界1位、数学が世界6位という成績を収めています。

ただし、この事例は0限目の体育だけでなく、学区全体の教育環境も影響していると考えられるため、

「運動だけで世界トップになれる」という単純な話ではない点には注意が必要です。

なぜ運動が受験勉強に効果があるのか

運動が学習効果を高める背景には、脳内物質と血流の変化が関係していると考えられています。

脳由来神経栄養因子(BDNF)が働く

運動をすると、脳由来神経栄養因子(BDNF)という物質の分泌が促されることがわかっています。

BDNFは、記憶や学習に関わる海馬という部位で神経細胞の発達を助け、

シナプス(神経細胞同士のつながり)の形成を促すことで、

長期的な記憶の形成を支える役割を持つとされています。

脳への血流が増えて活性化する

運動をすると心臓から送り出される血液の量が増え、脳への血流も増加します。

脳が活性化することで、思考力や集中力が高まりやすくなります。

ドーパミンなどの神経伝達物質が分泌される

運動時には、ドーパミンやセロトニンといった、

気分ややる気に関わる神経伝達物質の分泌も促されるといわれています。

これにより、勉強へのモチベーションが高まりやすくなります。

運動を取り入れるタイミングと種類の目安

効果を得やすい運動のタイミングや種類には、いくつかの目安があります。

  • ウォーキングなど軽めの有酸素運動から始める
  • 勉強の前、できれば午前中に行う
  • 数分〜30分程度の短時間でも効果が期待できる

医師のジョン・J・レイティ氏(ハーバード大学医学部)は、

早歩きのウォーキングのように、無理なく続けられる運動を勉強前に取り入れることを勧めています。

激しいトレーニングでなくても、軽い運動を日常に取り入れることが大切です。

受験勉強に運動を組み込む1週間の実行プラン例

「わかっていても続かない」という人のために、無理なく続けやすい1週間のプラン例を紹介します。

曜日 取り入れ方の例
平日(登校日) 通学時に一駅分早歩きする、朝食前に5分ストレッチする
休日 勉強を始める前に15〜20分のウォーキングやジョギングを行う
模試・試験前日 軽いストレッチ程度にとどめ、疲労を残さないようにする

運動量を増やすことが目的ではなく、勉強前に体を軽く動かす習慣をつくることが目的です。

まずは1駅分歩く、5分ストレッチするなど、続けやすい範囲から始めてみましょう。

Q. 筋力トレーニングでも同じ効果はありますか?

紹介した研究の多くはウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を対象にしています。

筋力トレーニングにも一定の効果は期待できますが、まずは手軽な有酸素運動から試すのがおすすめです。

Q. 夜に運動すると逆効果になりますか?

激しい運動を就寝直前に行うと、かえって寝つきが悪くなる場合があります。

夜に運動する場合は、軽めのストレッチ程度にとどめておくと安心です。

運動だけで成績が上がるわけではない点に注意

運動は、脳が学習しやすい状態を整える「準備」の役割です。

運動さえすれば自動的に成績が上がる、というわけではありません。

運動によって高まった集中力を生かして、実際に机に向かい、

内容を理解し覚えるところまで行って初めて、学習効果につながります。

生活習慣を見直すことは大切な一歩ですが、それだけで受験対策が完結するわけではない、

という前提を持っておくとよいでしょう。

運動によって集中力を高めても、学習計画や理解度の確認があいまいなままでは、

せっかくの効果を十分に生かせないこともあります。

愛媛県松山市の大学受験塾「My Self_Learn」では、

生徒ごとの学習計画や確認テストを通じて、

理解した内容を得点に結びつけるところまでを重視しています。

生活習慣を整えるだけでなく、学習の進め方そのものを見直したいという方は、

こうした学習管理の仕組みも選択肢の一つとして検討してみてください。

なお、

受験生は必ず取るべきオススメの栄養素

受験勉強をする上で重要な生活習慣についても参考になる内容なので、

時間があるときにぜひチェックしてみてください。

運動と受験勉強の関係|集中力・記憶力を高める科学的根拠と正しい取り入れ方:まとめ

運動と勉強には非常に関係があります。

受験勉強が大切だからといって家にこもってばかりではなく、

しっかりと身体を動かすことも脳科学的には重要になります。

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