1分間ライティングとは
暗記したはずの内容が、いざ書き出そうとすると出てこない、という経験はないでしょうか。
「覚えたつもり」と「実際に思い出せる」状態には、意外と大きな差があります。
そんなときに使えるのが、1分間ライティングという勉強法です。
1分間ライティングとは、タイマーで1分間を計り、
その時間内に覚えている内容を紙に書き出す学習法です。頭の中にある知識を実際に「書く」
という行動に変えることで、覚えたつもりになっている部分と、
実際に思い出せる部分の差を確認できます。
やり方は非常にシンプルですが、テスト前の理解度チェックや、
暗記した内容が本当に定着しているかを確認したいときに使える方法です。
1分間ライティングが効果的とされる理由
1分間ライティングは、教材やノートを見ずに記憶を呼び出す「想起練習」の一種です。
学んだ内容を見返す復習ではなく、自分の頭の中から情報を引き出す作業そのものが、
記憶の定着を助けると考えられています。
試験本番では、教科書やノートを見ながら答えることはできません。頭の中にある情報だけを頼りに、
必要な知識を引き出して答案を作る必要があります。1分間ライティングは、この「見ずに思い出す」
状況を勉強の段階から意図的に作り出すトレーニングだといえます。
また、書き出す作業を通して、覚えている情報と覚えていない情報の境目がはっきりします。
「なんとなく分かっている気がする」という感覚だけでは気づきにくい抜け・漏れを、
実際に手を動かすことで具体的に把握できる点も、この方法の特徴です。
1分間ライティングは、一度やったら終わりというものではありません。
同じテーマで数日おきに繰り返すと、前回書けなかった部分が書けるようになったかどうかを比較でき、
記憶がどのくらい定着してきたかを自分で確認する手段にもなります。
1分間ライティングのやり方
- 紙と筆記用具、タイマーを準備し、書き出すテーマ(単元・用語など)を決める
- タイマーを1分でセットする
- タイマーが鳴るまで、テーマに関連した記憶をひたすら書き出す
- 単語の羅列ではなく、文章として書き出す

1分間ライティングのやり方はとてもシンプルです。準備するものは紙とペン、
そしてタイマーだけなので、特別な教材や道具を用意する必要はありません。
ポイントは、タイマーが鳴った後に思い出した内容を書き足さないことです。
1分間で書き出せなかった内容は、その時点でまだ記憶の定着が浅い部分だと考えられます。
あとから書き足してしまうと、どこが弱点なのかが分かりにくくなります。
逆に、手を止めずに1分間書き続けられた場合は、
その単元やテーマについての理解度が高いと判断できます。一方で、途中で手が止まったり、
書ける内容が少なかったりする部分は、重点的に復習すべき箇所だと分かります。
具体例で見る1分間ライティング
実際にどのように書き出すのか、英単語の暗記を例に紹介します。
テーマを「今週覚えた英単語」に決めてタイマーを1分にセットしたら、覚えている単語とその意味を、
思いついた順に書き出していきます。たとえば「abandon(見捨てる)」
「achieve(達成する)」のように、スペルと意味をセットで書けるかどうかを確認します。
覚えたはずの単語が全部で20個あるのに、1分間で書き出せたのが5個だった場合、
残り15個は記憶があいまいな状態だと分かります。これは英単語に限らず、年号、化学式、公式、
古文単語、社会科の用語など、暗記が必要なあらゆる科目に応用できます。
実践するときの注意点
1分間ライティングを行う際は、いくつか気をつけたいポイントがあります。
- 書き出すテーマは一つに絞る(単元・用語・年号など)
- 思い出せなかった内容は正直に空欄のままにする
- 書いた後は必ず教材やノートで答え合わせをする
- 覚えられていなかった部分だけをピンポイントで復習する
特に重要なのは、書いた内容を見直す工程です。1分間ライティングは「思い出す」
ことに重点を置いた方法なので、書き出した内容が正しいかどうかまでは、それだけでは分かりません。
答え合わせをしてはじめて、正しく覚えていた部分と、間違って覚えていた部分の両方を把握できます。
1分間ライティングを使うタイミング
1分間ライティングは、次のような場面で活用しやすい方法です。
- 暗記科目の学習を終えた直後の理解度チェック
- 定期テストや模試の前日・直前の総復習
- 数日前に覚えた内容が定着しているかの確認
- 暗記に使える時間が限られているときの優先順位づけ
1回1分と時間がかからないため、他の勉強の合間にも取り入れやすいのが特徴です。
1つの単元が終わるごとに実施すれば、覚えたつもりのまま終わらせず、
実際に試験で使える記憶として積み上げていくことができます。
よくある質問
1分間ライティングについて、よくいただく質問をまとめました。実践する前に気になる点を確認しておきましょう。
1分間では短すぎませんか?
短く感じることもありますが、時間を区切ることで「思い出せない」
という事実に正直に向き合いやすくなります。時間を延ばすと途中で考え込む時間が増え、
記憶の定着度を測るという本来の目的からずれやすくなるため、
まずは1分間で試してみることをおすすめします。
同じテーマを何度もやってもいいですか?
問題ありません。同じテーマを数日おきに繰り返すことで、書き出せる内容がどう変化したかを比較でき、
復習の効果を確認する手段としても活用できます。
スマホのタイマーを使ってもいいですか?
時間を計測できれば、スマホのタイマー機能でも問題ありません。
ただし通知が届いて集中が途切れないよう、
機内モードにするなどの工夫をしておくと取り組みやすくなります。
あわせて、
記事も参考にしてみてください。
1分間ライティングで記憶の定着度を確認する勉強法についてわかりやすく説明してみた:まとめ
1分間ライティングは、タイマーで区切った1分間に覚えている内容を書き出すことで、
記憶が本当に定着しているかを確認できる勉強法です。想起練習の一種であり、
教科書やノートを見ずに情報を引き出す点が、試験本番の状況に近いトレーニングになります。
書き出した後の答え合わせまで含めて行うことで、覚えている部分と覚えていない部分を具体的に把握し、
復習すべき箇所を絞り込めます。暗記した内容が試験で使える状態になっているか不安な場合は、
1分間ライティングを日々の学習に取り入れてみてください。
自分の理解度をより正確に把握したい方へ
1分間ライティングは自己チェックの目安として便利ですが、
書き出した内容が入試本番で得点につながるレベルかどうかは、
自分だけでは判断しにくい場合があります。愛媛県松山市の大学受験塾My Self_Learnでは、
化学の確認テストやテストゼミを通じて、
覚えた知識が実際に得点できる状態まで定着しているかを一緒に確認しています。
1分間ライティングだけでは判断しきれない部分まで整理したい方は、
下記の診断もあわせてご活用ください。




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