長時間勉強しても集中力が続かないと感じたら
「机に向かう時間は長いのに、後半は集中できていない」と感じたことはありませんか。
多くの受験生は、長時間勉強したほうがよいと考えがちですが、それは半分正解で半分不正解です。
長さよりも、集中がどれだけ続いているかのほうが、学習の定着には影響しやすいと考えられています。
結論として、短い時間に区切って休憩を挟む
「インターバル式勉強法」を使うと、集中力を保ちながら学習を進めやすくなります。
この記事では、インターバル式勉強法の考え方と具体的なやり方、
向いている科目・向いていない科目を紹介します。
インターバル式勉強法とは
インターバル式勉強法とは、短い時間で区切り、こまめに休憩を挟みながら勉強する方法です。
ベネッセコーポレーションと東京大学の池谷裕二教授による共同研究では、
中学1年生を対象に、学習時間の異なる3つのグループで、
英単語の記憶定着を比較する実験が行われました。
| グループ | 学習の進め方 | 1週間後の伸び |
|---|---|---|
| Aグループ | 60分をフルに使って学習 | 16.00点 |
| Bグループ | 45分学習した後、15分休憩 | Aグループと同程度 |
| Cグループ | 15分学習・7.5分休憩を3セット(計45分学習) | 18.75点 |
学習した当日のテスト結果には大きな差が見られなかった一方、1週間後のテストでは、
休憩を細かく挟んだCグループの得点が最も高かったと報告されています。
この実験は中学1年生を対象にした調査であり、対象や科目が変わればすべて同じ結果になるとは限りません。ただし、「長時間ぶっ通しよりも、区切って休憩を挟むほうが定着しやすい」という傾向を示す一つの根拠として参考にできます。
なぜ短時間集中の方が定着しやすいのか
細かく休憩を挟んだグループの記憶定着がよかった背景には、
集中力の維持が関係していると考えられています。
長時間続けて勉強すると、後半になるほど集中力が落ち、内容が頭に入りにくくなる傾向があります。
一方、短い時間で区切ると、休憩のたびに集中力がリセットされ、
勉強している間の質を高く保ちやすくなるとされています。
また、「あと15分で休憩できる」という区切りがあることで、
だらだらと机に向かうよりも1回あたりの集中度が上がりやすいという側面もあります。
1日の中でのインターバル式勉強法の使い方
インターバル式勉強法は、勉強時間全体に使うというより、
集中が途切れやすい科目や時間帯にピンポイントで取り入れるのが実践しやすい方法です。
| 場面 | 使い方の例 |
|---|---|
| 英単語・化学用語の暗記 | 15分学習・5分休憩を2〜3セット |
| 苦手科目の問題演習 | 最初の15分だけインターバルで取りかかりを作る |
| まとまった過去問演習 | インターバルは使わず、時間を計って通しで解く |
すべての勉強をインターバル式にする必要はなく、
暗記や取りかかりのハードルが高い場面から試すと効果を実感しやすくなります。
インターバル式勉強法のやり方
やり方はシンプルで、勉強時間と休憩時間をワンセットにして繰り返すだけです。
基本のセット
- 勉強時間:15分
- 休憩時間:5分
具体的な進め方は次のとおりです。
- タイマーを15分と5分の2つにセットする
- 15分のタイマーを起動し、目の届かない場所に置いて勉強を始める
- 15分のタイマーが鳴ったら止め、5分のタイマーを起動して休憩する
- 5分のタイマーが鳴ったら止める
- 再び15分のタイマーを起動し、勉強を再開する
15分であれば、長時間勉強を続けるのが苦手な人でも集中しやすいはずです。
インターバル式勉強法に向いている人・向いていない人
すべての受験生に同じやり方が合うとは限りません。向き・不向きを整理しておきます。
向いている人
- 長時間机に向かうと集中力が切れやすい人
- 暗記科目や単語学習を効率よく進めたい人
- 勉強へのハードルを下げて取りかかりたい人
向いていない可能性がある人
- 読解や記述など、腰を据えて取り組みたい科目が中心の人
- 休憩のたびに集中が切れて戻れなくなりやすい人
読解問題や過去問演習など、まとまった時間が必要な学習では、
インターバルの長さを調整するとよいでしょう。
たとえば、休憩を7分半に延ばしたり、勉強時間を25分に伸ばしたりと、
実験結果の数値にこだわりすぎず、自分の集中が続く長さに合わせて調整してかまいません。
実践するときのコツ
最後に、インターバル式勉強法を続けるうえでのポイントを紹介します。
Q. 休憩時間にスマートフォンを見てもいいですか。
A. 休憩がかえって長引き、次の勉強に戻りにくくなる場合があります。ストレッチをする、水を飲むなど、5分で区切りやすい行動にしておくと、勉強モードへ戻りやすくなります。
タイマーが鳴る前に集中が切れてしまう場合は、15分を10分に短くするなど、
自分に合った長さへ調整してかまいません。
Q. 休憩を挟むと、勉強に戻るタイミングを忘れてしまいます。
A. タイマーを使わずに感覚だけで区切ろうとすると、休憩が延びやすくなります。スマートフォンのタイマー機能でも構わないので、必ず音で知らせる仕組みを使い、鳴ったらすぐ行動に移すことをルールにしておきましょう。
他の勉強法と組み合わせる
インターバル式勉強法は、他の勉強法と組み合わせることで、さらに使いやすくなります。
| 組み合わせる勉強法 | 使い方の例 |
|---|---|
| 時間帯別勉強法 | 午前中の思考系の勉強にインターバルを取り入れる |
| 音読勉強法 | 15分のうち前半を音読、後半を問題演習に充てる |
1つの方法にこだわらず、自分の集中力や生活リズムに合わせて組み合わせを変えてみてください。
自分に合った学習ペースが分からないときは
インターバル式勉強法を知っていても、どの科目にどれくらいの時間配分をすべきかは、
一人で判断しにくいものです。
集中の続け方を工夫できても、その時間を化学に使うべきか、英単語に使うべきかという優先順位までは、
勉強法だけでは決められません。
My Self_Learnでは、生徒ごとの学力や志望校に合わせて学習計画を作成し、
確認テストの結果をもとに学習の進め方を見直す仕組みを取り入れています。
集中力の続け方だけでなく、科目全体のバランスや優先順位まで相談したい受験生にとって、
検討しやすい選択肢です。
関連して、
志望校合格から逆算して無駄な勉強を省く逆算式勉強法の内容も押さえておくと、
学習の進め方がより明確になります。
インターバル式勉強法とは?15分区切りで集中力を保つやり方:まとめ
インターバル式勉強法は、中々長時間勉強が続かない人にオススメの勉強法です。
長時間勉強できない受験生でも、
短い時間でしっかりと集中することで学習定着度が上がります。
逆に集中力が続かない状態で長時間勉強しても非効率なので、
インターバル式勉強法で効率的に勉強しましょう。




コメント