「覚えたはずなのに、模試になると思い出せない」「暗記が苦手で、
何から手をつければいいかわからない」というのは、
大学受験の勉強を続けている高校生からよく聞く悩みです。結論から言うと、
暗記には科目に関わらず使える共通の型があり、まずそれを押さえたうえで、
英単語や公式、句形、年号といった科目ごとの特性に合わせた覚え方に進むと、
負担を大きく減らせます。この記事では、
暗記してもすぐ忘れてしまう原因を整理したうえで、科目に関わらず使える基本原則と、
科目ごとの覚え方を紹介している記事への進み方をまとめて解説します。
暗記してもすぐ忘れてしまう3つの原因
「自分は記憶力が悪いから暗記が苦手だ」と感じている場合でも、実際には能力ではなく、
やり方に原因があることがほとんどです。
まずはつまずきやすい3つのパターンを整理しておきましょう。
一度に覚えようとする量が多すぎる
単語帳や公式集を最初から最後まで一気に覚えようとすると、
前半で覚えた内容が後半に取り組む頃には抜け始めてしまいます。範囲を区切り、
少ない単位で繰り返すほうが、結果的に定着は早くなります。
一夜漬けで済ませようとしている
テスト前日にまとめて詰め込む一夜漬けは、翌日のテストには間に合っても、
数週間後の模試や入試本番まで残る記憶にはなりにくい方法です。
短期的に思い出せる状態と、長期的に使える状態は別物だと考えておく必要があります。
復習のタイミングが合っていない
覚えた直後にすぐ復習しても、時間が経ちすぎてから復習しても、
記憶の定着効率は下がります。忘れかけたタイミングで思い出す練習をすることが、
暗記を長持ちさせる鍵になります。
豆知識
暗記が苦手だと感じている人の多くは、記憶力そのものが低いわけではなく、
「覚えたことを思い出す練習」が不足しているだけだと言われています。
忘れることを前提に、思い出す機会を計画的に作ることが暗記のコツです。
科目に関わらず使える暗記の基本原則
ここからは、英単語でも公式でも年号でも共通して使える、
暗記の基本原則を4つ紹介します。
読むだけで終わらせず、思い出す練習をする
単語帳や教科書を眺めるだけでは、「見たことがある」状態止まりで、
テスト本番で自力で思い出せる状態にはなりません。ページを閉じてから答えを声に出す、
赤シートで隠して自分でテストするなど、記憶を「引き出す」練習を組み込みましょう。
この考え方をさらに詳しく知りたい方は、
アクティブリコール(想起練習)のやり方で具体的な手順を紹介しています。
忘れかけたタイミングで復習する
人の記憶は時間とともに薄れていくと言われており、覚えた直後よりも、
少し忘れかけた頃に復習するほうが記憶の定着効率は上がります。
1日後・1週間後・1か月後のように間隔を空けて繰り返す方法は、
忘却曲線を使った復習スケジュールの作り方で詳しく紹介しています。
声に出す・書くなど複数の感覚を使う
目で読むだけでなく、声に出して読む、手で書くなど複数の感覚を同時に使うと、
記憶に残りやすくなると言われています。特に音読は、単語や句形、
年号などどの科目にも応用しやすい方法です。
詳しいやり方は音読勉強法で解説しています。
短時間に区切って取り組む
まとまった時間が取れない日でも、10〜15分程度の短時間に区切って、
範囲を絞った暗記に取り組めば、部活動や他教科の勉強と両立させながら少しずつ進められます。
松山市内の高校でも、部活動を高3の夏まで続ける生徒は少なくありません。
そうした時期こそ、長時間一気に詰め込むより、短時間を毎日積み重ねるほうが、
結果的に覚えている量は多くなりやすい方法です。
科目によって暗記のやり方を変える理由
共通の原則を押さえたうえで、科目ごとに覚える対象の性質が違うことも意識しておくと、
それぞれの暗記がさらに効率よくなります。次の表は、暗記の対象を性質ごとに分けたものです。
| 覚える対象の性質 | 主な科目・分野 |
|---|---|
| 1つずつ意味を覚える | 英単語、古文単語 |
| 覚えるだけでなく使い方まで身につける | 数学の公式 |
| 型としてグループで覚える | 漢文の句形、古文の助動詞 |
| 出来事の流れと結びつけて覚える | 世界史・日本史の年号 |
英単語・古文単語のように、意味を1つずつ覚える暗記
英単語や古文単語は、1つの単語に対して意味を対応させて覚える暗記です。
例文の中で使い方まで確認しながら覚えると、入試の長文でも思い出しやすくなります。
詳しいやり方は英単語の覚え方や古文単語の覚え方で紹介しています。
覚えた単語は、その場で終わらせず、後日別の文章の中で
再び出会ったときに思い出せるかを確認すると、定着したかどうかを自分で判断しやすくなります。
数学の公式のように、使い方まで覚える暗記
数学の公式は、形を覚えるだけでは入試問題を解けるようになりません。
どんな場面で使うのか、導出の流れとセットで覚えることで、
初めて見る問題にも応用できるようになります。
詳しいやり方は数学の公式が覚えられない人へで紹介しています。
公式を覚えたら、何も見ずに自分で導出できるかを
一度紙に書いて確認しておくと、忘れにくくなるだけでなく、応用問題にも対応しやすくなります。
漢文の句形・古文の助動詞のように、型として覚える暗記
漢文の句形や古文の助動詞は、1つずつ個別に覚えるより、
接続や形が近いものをグループにまとめて覚えるほうが負担が少なくなります。
詳しいやり方は漢文の句形の覚え方や古文の助動詞の覚え方で紹介しています。
覚えたグループを、実際の過去問や問題集の例文にあてはめて、
識別できるかどうかを確認する練習も欠かせません。
世界史・日本史の年号のように、流れと結びつけて覚える暗記
年号は数字だけを暗記しようとすると忘れやすくなります。
前後の出来事の流れやつながりと一緒に覚えることで、単独の数字よりも記憶に残りやすくなります。
詳しいやり方は世界史の年号の覚え方や日本史の年号の覚え方で紹介しています。
年号を覚えるときは、単独の数字として覚えるのではなく、
簡単な年表やタイムラインの形にまとめておくと、前後関係も一緒に思い出しやすくなります。
覚えた知識を入試問題で使える状態にする
暗記の型を押さえて科目ごとの覚え方まで実践できても、
覚えた知識をそのまま置いておくだけでは、入試問題で得点にはつながりません。
覚えた内容を「なぜそうなるのか」まで理解しながら使えるようにしておくと、
暗記した知識を初めて見る問題にも応用しやすくなります。
この視点をさらに詳しく知りたい方は、
暗記から理解に変える「なぜ」を問う勉強法で具体的な進め方を紹介しています。
化学は、用語や反応式、計算の手順など、覚える内容の種類が多く、
暗記だけでは入試問題に対応しづらい科目です。My Self_Learnでは、
化学の受験対策を中心に、単元ごとの確認テストや化学テストゼミを通して、
覚えた内容が入試問題で使える状態になっているかを確認しています。
暗記した内容が定着しているかを自分だけで判断するのが難しい場合や、
他の科目との優先順位で悩んでいる場合は、
学習計画や進路相談を含めて松山市のMy Self_Learnに相談できる環境を整えています。
暗記のやり方には、この記事で紹介した基本原則以外にも、
いくつかのバリエーションがあります。
色ペンを使って覚える青ペン書きなぐり勉強法や、
すきま時間を活用できる暗記アプリも、
自分に合った方法を探すときの選択肢として参考にしてみてください。
暗記のコツ|大学受験で覚えたことを忘れない基本原則と科目別の使い分け:まとめ
この記事の結論
暗記が苦手だと感じるのは、能力ではなくやり方が原因であることがほとんどです。
思い出す練習を繰り返し、忘れかけたタイミングで復習し、
短時間の学習を積み重ねることが、科目に関わらず使える暗記の基本です。そのうえで、
英単語や公式、句形、年号など科目ごとの特性に合わせた覚え方に進むと、
暗記の負担をさらに減らせます。
今日からまず、直近に覚えた範囲を1つ選び、
ページを閉じて声に出して思い出す練習から始めてみてください。
自分の科目に合った覚え方をさらに知りたい方は、
この記事で紹介した各科目の記事もあわせて参考にしてください。




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