模試の判定用紙を見た夜、急に涙が出てきた。勉強しているはずなのに、
参考書の内容が頭に入ってこない。「このままで本当に合格できるのだろうか」
と考え始めると、夜も眠れなくなる。受験期には、こうした不安を感じる人が少なくありません。
結論から言うと、受験前の不安は多くの受験生が経験するもので、
性格が弱いから起きるわけではありません。不安の正体を知り、正しく向き合えば、
勉強の手を止めずに乗り越えていけます。この記事では、受験の不安が起こる理由、
よくあるサインの見分け方、今日から試せる具体的な対処法、
そして一人で抱え込まずに相談すべきタイミングまで、順番に解説します。
受験前に不安を感じるのは、あなただけではありません
模試の結果が悪かったとき、志望校の判定を見たとき、本番が近づいてきたとき、
受験生であれば誰でも一度は強い不安を感じるものです。「不安を感じる自分は弱い」
と自分を責める必要はありません。
なぜ受験期は不安になりやすいのか
不安という感情は、脳が「危険かもしれない」と判断したときに
起きる自然な反応だと言われています。
合否が分からない状態が長く続く受験期は、脳にとって
不確実で危険な状況と認識されやすい時期です。
睡眠不足や運動不足、スマートフォンの長時間使用など生活リズムの乱れが重なると、
不安を感じやすい状態が続いてしまうこともあると言われています。
不安は「気の持ちよう」だけの問題ではなく、
生活リズムなど体の状態とも関わっていると考えられています。
精神論だけで抑え込もうとせず、次の章で紹介する生活面からのアプローチも試してみてください。
不安を感じること自体は悪いことではありません
不安を完全になくすことはできませんし、なくす必要もありません。
「不安だから今のうちに復習しておこう」「不安だから早めに準備しておこう」
というように、不安は本来、行動するきっかけにもなる感情です。大切なのは、
不安をゼロにすることではなく、不安に振り回されすぎない付き合い方を知ることです。
受験の不安によくあるサインと症状
受験の不安は、人によってさまざまな形で表れます。自分に当てはまるサインを知っておくと、
対処しやすくなります。
涙が出る、気持ちが不安定になる
特に理由がないのに涙が出る、些細なことでイライラする、家族に強く当たってしまう。
こうした情緒の不安定さは、受験期にはめずらしくありません。自分を責めるのではなく、
「今、心が疲れているサインだ」と受け止めることから始めてください。
夜眠れない、寝つきが悪くなる
布団に入っても勉強のことを考えて眠れない、途中で目が覚めてしまう。
こうした状態が続くと、日中の集中力にも影響します。眠れない夜の具体的な対処法は、
後ほど内部リンクでも紹介しますので、あわせて参考にしてください。
動悸や体調不良として出ることもあります
強い不安は、動悸がする、胃が痛くなる、気持ち悪くなるなど、
体の症状として出ることもあります。こうした症状が一時的なものではなく、
何日も続く場合は、無理をせず、後述する相談先に早めに頼ってください。
受験の不安と向き合うための具体的な対処法
ここからは、今日から試せる対処法を紹介します。一度にすべてをやろうとせず、
できそうなものから始めてみてください。
不安の中身を紙に書き出してみる
頭の中だけで不安を抱えていると、実際より大きく感じてしまいがちです。「何が」
「どれくらい」不安なのかをノートに書き出してみてください。
「英語の長文が時間内に終わらない」のように具体的に書き出すと、
次にやるべきことが見えてきて、気持ちが整理されやすくなります。
「何が不安か」が分かることは、多くの場合、
「次に何を勉強すべきか」が分かることでもあります。
体を動かし、生活リズムを整える
不安が強いときほど、机に向かう時間を増やしたくなりますが、睡眠時間を削りすぎると、
かえって集中力が落ちてしまいます。軽い散歩やストレッチなど、
体を動かす時間を短くでも取り入れることが、気持ちの安定につながると言われています。
毎日同じ時間に起きる、同じ時間に朝食をとるなど、生活リズムを一定に保つことも、
不安と付き合ううえで役立ちます。
その場でできる、呼吸を整える方法
不安が強くなったときは、その場で呼吸を整えるだけでも、
気持ちが落ち着きやすいと言われています。
鼻から4秒かけて息を吸い、4秒止めて、
口から8秒かけてゆっくり吐き出す。
これを3回ほど繰り返すだけでも、
試験直前や勉強の合間に取り入れやすい方法です。
一人で抱えず、誰かに話す
不安を感じている受験生ほど、一人で抱え込んでしまいがちです。家族や友人、
学校や塾の先生に今の気持ちを話すだけでも、気持ちが軽くなることがあります。
話す相手は、必ずしも解決策を持っている必要はありません。「聞いてもらえた」
という安心感が、不安を和らげてくれます。
「落ちたらどうしよう」「プレッシャーがつらい」と感じたときは
受験期によくある不安のなかには、特に強く感じやすいものがあります。
落ちたらどうしようと考えてしまうとき
「落ちたらどうしよう」という不安は、多くの受験生が抱くものです。
最悪の結果を想定しすぎると、かえって手が動かなくなってしまいます。
もし不合格だった場合の選択肢をあらかじめ知っておくと、
この不安が少し和らぐこともあります。「もし落ちたら」で
考えを止めず、「今日やること」に意識を戻す練習をしてみてください。
プレッシャーで力が出せないと感じるとき
「絶対に結果を出さなければ」というプレッシャーが強すぎると、
本来の実力を発揮しづらくなります。大きな目標を一度に達成しようとせず、
目の前の課題を小さく分解して取り組むことも、有効な対処法です。
「模試の総合点」ではなく「今日解いた問題の理解度」など、
小さな基準に目を向けると、プレッシャーは和らぎやすくなります。
不安が強すぎるときは、一人で抱えないでください
ここまで紹介した対処法を試しても、つらい状態が続くこともあります。そのときは、
無理をせず、周りの力を借りてください。
こんな状態が続くときは早めに相談してください
次のような状態が数日以上続く場合は、一人で対処しようとせず、
早めに相談することをおすすめします。
多くの受験生には当てはまりませんが、
念のため、次の項目を確認してみてください。
・眠れない夜が何日も続いている
・食欲がまったくない状態が続いている
・涙が止まらない日が何日も続いている
・「消えてしまいたい」と感じることがある
ひとつでも当てはまる場合は、ためらわずに次の相談先を頼ってください。
これらは、本人の頑張りが足りないから起きるものではありません。
心と体が休息を必要としているサインとして受け止めてください。
相談先の選び方
まず身近に相談しやすいのは、学校のスクールカウンセラーです。受験生の悩みに詳しく、
無料で相談できる場合がほとんどです。症状が体調にまで強く出ている場合は、
心療内科や精神科といった医療機関への相談も選択肢になります。
ここで紹介した対処法は、あくまで一般的な工夫であり、
医学的な診断や治療に代わるものではありません。不安が強く、
日常生活に支障が出ていると感じる場合は、自己判断で抱え込まず、
専門家に相談してください。
一方で、不安の一因が「今の勉強で本当に
足りているのか分からない」という、学習面の
不確実さであることも少なくありません。My Self_Learnでは、
確認テストで理解度を可視化し、その結果を学習計画に反映する進路相談を行っています。
今の勉強で合っているのかを整理したい場合の選択肢として検討してみてください。
「大学受験に失敗したらどうする?」という不安をより深く整理したい方は、
不安の正体と次にとるべき行動をまとめた記事もあわせてご覧ください。
また、夜眠れないつらさが強い場合は、
受験の不安で眠れない夜の対処法で、今日からできることをより詳しく紹介しています。
プレッシャーで実力が出せないと感じている方には、
課題を小さくする対策を紹介した記事も参考になります。
気分の落ち込みが長く続いていてつらい場合は、
受験うつとは何かを解説した記事もあわせてご確認ください。
受験の不安との向き合い方|涙が出る・眠れない・プレッシャーを感じたときの対処法:まとめ
・受験前の不安は多くの受験生が経験するもので、性格の弱さが原因ではありません
・不安の中身を書き出す、体を動かす、誰かに話すなど、今日からできる対処法があります
・「落ちたらどうしよう」「プレッシャーがつらい」と感じたときは、課題を小さく分解して考えてみてください
・不眠や食欲不振が続く、消えてしまいたいと感じるなど、つらい状態が続く場合は、一人で抱えずスクールカウンセラーや医療機関に早めに相談してください
受験期の不安は、学年を問わず多くの受験生が経験するものです。
今の自分にできることから、少しずつ試してみてください。




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