教科書や問題集を読んでいて、化学用語の意味が分からず手が止まることはないでしょうか。
モルや酸化数、遷移元素のように、覚えていないと文章の意味自体がつかめない用語が化学には多くあります。
この記事では、理論化学・無機化学・有機化学の分野別に、つまずきやすい用語だけを一覧で整理しました。
さらに、新しい学習指導要領で一部の用語の定義や呼び方が変わっている点にも触れます。
保護者世代の説明や古い参考書とは食い違って見えることがあるため、あわせて確認しておくと安心です。
理論化学の重要用語一覧|モル・物質量・酸化数
理論化学は計算と結びついた用語が多く、意味を理解せずに
計算方法だけを覚えると、応用問題で対応できなくなります。
まずは基本となる用語を一覧で整理します。
物質量・モルに関する用語
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 物質量 | 粒子の数を表す量。単位はmol(モル)。 |
| モル(mol) | 6.02×10の23乗個の粒子の集団を表す単位。 |
| アボガドロ数 | 1molに含まれる粒子の数。約6.02×10の23乗個。 |
| モル質量 | 物質1molあたりの質量(g/mol)。 |
| モル濃度 | 溶液1Lに溶けている溶質の物質量(mol/L)。 |
酸化還元反応に関する用語
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 酸化数 | 原子やイオンの酸化の程度を数値で表したもの。 |
| 酸化剤 | 相手の物質を酸化し、自身は還元される物質。 |
| 還元剤 | 相手の物質を還元し、自身は酸化される物質。 |
気体・溶液の状態に関する用語
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 標準状態 | 0℃、1.013×10の5乗Paの状態(新課程での定義)。 |
| 質量パーセント濃度 | 溶液の質量に対する溶質の質量の割合。 |
| 沸点上昇 | 溶液の沸点が純溶媒より高くなる現象。 |
| 凝固点降下 | 溶液の凝固点が純溶媒より低くなる現象。 |
無機化学の重要用語一覧|元素の分類と反応
無機化学は、元素をどのグループに分類するかという用語でつまずく受験生が多い分野です。
特に分類の基準が変わった用語には注意が必要です。
金属元素の分類に関する用語
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| アルカリ金属 | 周期表1族の元素(水素を除く)。 |
| アルカリ土類金属 | 周期表2族の元素。範囲は下記「新課程で変更された用語」を参照。 |
| 遷移元素 | 周期表3〜12族の元素。範囲は下記「新課程で変更された用語」を参照。 |
| 典型元素 | 遷移元素以外の元素。 |
| 両性金属 | 酸とも強塩基とも反応する金属(アルミニウム、亜鉛、スズ、鉛など)。 |
イオン・気体に関する用語
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| イオン化傾向 | 金属を水や水溶液に入れたときの、陽イオンへのなりやすさ。 |
| 貴ガス(希ガス) | 周期表18族の元素の総称。ヘリウム、ネオン、アルゴンなど。 |
有機化学の重要用語一覧|官能基と異性体
有機化学は、官能基と異性体の名前と意味を
結びつけられるかどうかで得点差が出やすい分野です。
官能基に関する用語
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 官能基 | 有機化合物の性質を決める原子団。 |
| ヒドロキシ基(-OH) | アルコールやフェノールに含まれる官能基。 |
| カルボキシ基(-COOH) | カルボン酸に含まれる官能基。 |
| アルデヒド基(-CHO) | アルデヒドに含まれる官能基。 |
異性体に関する用語
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 構造異性体 | 分子式が同じで、原子のつながり方が異なる化合物。 |
| 立体異性体 | 原子のつながり方は同じで、立体的な配置が異なる化合物。 |
| 鏡像異性体 | 実像と鏡像の関係にある立体異性体。 |
新課程で変更された化学用語に注意する
2022年度から始まった新しい学習指導要領で、
一部の化学用語は定義や呼び方が変更されています。
保護者世代や古い参考書の説明と食い違って見えることがあるため、
手元の教材がどちらの基準か確認しておくと安心です。
アルカリ土類金属の範囲が変わった
旧課程では、周期表2族のうちベリリウムとマグネシウムを
除いた元素をアルカリ土類金属と呼んでいました。
新課程では、2族の元素全体をアルカリ土類金属として扱うようになっています。
遷移元素の範囲が広がった
旧課程では、周期表3〜11族の元素を遷移元素と呼んでいました。
新課程では、12族の亜鉛・カドミウム・水銀を含めた
3〜12族を遷移元素として扱う教科書が増えています。
ただし12族を遷移元素に含めるかどうかは、
教科書によって扱いが分かれているとされています。
迷ったときは、自分が使っている教科書・問題集の表記に合わせて解答すれば問題ありません。
その他の表記が変わった用語
このほかにも、気体から固体へ直接変化する現象は「凝華」と呼ぶようになりました。
以前は昇華と同じ言葉で説明されることがありました。
また、Na⁺やCl⁻のような表記は「イオン式」ではなく、
「イオンを表す化学式」という言い方に変わっています。
新課程の用語は、教科書会社によって説明の詳しさが異なる場合があります。
定期テストや模試では、学校で配布された教科書・資料集の表記を基準にして覚えることが大切です。
化学用語を一覧で覚えるときの使い方
化学用語は、一覧を眺めるだけでは定着しません。
意味を自分の言葉で説明できるかを確認しながら、
分野ごとに繰り返し復習することが必要です。
自分の言葉で説明できるようにする
用語の意味を暗記するときは、教科書の説明をそのまま覚えるのではなく、
自分の言葉で言い換えられるかを確認してください。
人に説明できない用語は、問われ方が変わった瞬間に対応できなくなります。
分野ごとにまとめて復習する
理論化学・無機化学・有機化学の用語は、単元をまたいで似た言葉が出てくることがあります。
分野ごとに一覧をまとめ直し、定期的に見返すことで、混同を防ぎやすくなります。
用語のテストで理解度を確認する
用語を覚えたつもりでも、実際の問題で使えるかどうかは別の話です。
定着度を確認する機会を定期的に作ることが、暗記を得点力に変える近道になります。
知識を覚えても入試問題で使えないという悩みは、化学の学習でよく見られます。
My Self_Learnでは、化学の授業に加えて、定着度を確認するテストゼミや単元別の確認を重視しており、
覚えた用語を実際の問題で使えるかどうかを一緒に確認しています。
また、理論・無機・有機のどの順番で勉強を進めるべきか迷っている方は、
化学の勉強の順番を解説した記事も参考になります。
計算問題でつまずきやすい方は理論化学の勉強法を、
元素や反応の暗記に時間がかかる方は無機化学の覚え方を、
構造決定が苦手な方は有機化学の勉強法をあわせて確認してみてください。
用語だけでなく暗記の仕方自体を見直したい場合は、化学の暗記のコツも役立ちます。
化学用語の一覧|高校化学の重要語を分野別にわかりやすく解説:まとめ
化学用語は、理論化学・無機化学・有機化学の分野ごとに整理すると覚えやすくなります。
新課程では、アルカリ土類金属や遷移元素の範囲など、
一部の用語の定義が変わっている点にも注意が必要です。
用語は一覧を眺めるだけでなく、自分の言葉で説明できるかを確認しながら覚えることが大切です。
まずは自分の教科書の用語一覧を見比べながら、
この記事で整理した分野別の用語を確認してみてください。




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