物理の勉強法が分からず、公式を覚えても
問題が解けないと感じていませんか。
過去問を解いても点数が伸びず、
何から手をつければよいか迷っている
高校生も少なくありません。
結論から言うと、物理の成績を伸ばす土台は、
公式の暗記量ではなく、現象と公式のつながりを
図でイメージしながら、典型問題を繰り返し解いて
解法パターンを体系化することです。
この記事では、物理が苦手になる原因から、
基礎固めの具体的な手順、分野別の勉強法、
共通テストと二次試験の対策の違いまで、
大学受験を控える高校生に向けて解説します。
この記事の結論
①物理は公式の暗記量ではなく、現象と公式のつながりを図でイメージできるかで差がつく。
②基礎固めは「教科書・傍用問題集で対応を確認→図を描く習慣→典型問題の反復」の順で進める。
③共通テストは図表の読み取り、二次試験は記述と計算過程の精度が問われるため、対策の比重を分ける。
物理が苦手になる、よくある3つの原因
物理の成績が伸び悩む背景には、
勉強量そのものより、取り組み方に原因が
あることが多いです。
まずは自分がどの段階でつまずいているかを
確認しましょう。
公式を暗記するだけで終わっている
物理の公式は、意味を理解せずに数値だけ
暗記すると、少し形の違う問題に対応できなく
なります。運動方程式や仕事とエネルギーの
関係式は、どの場面でどの文字が何を表すかまで
理解して初めて使えるようになります。
公式集を眺めるだけの復習では、
入試本番で応用が利きません。
現象のイメージと式が結びついていない
物理は、目に見えない力や波の動きを
式で表す科目です。現象を頭の中で
イメージできないまま式だけを追うと、
問題文の状況を正しく図に落とし込めず、
どの公式を使うべきか判断できなくなります。
教科書の図や資料集を使って、現象そのものを
イメージする時間を確保することが重要です。
演習量が不足し典型パターンに触れていない
物理の入試問題には、力学・熱・波動・電磁気
それぞれに典型的な出題パターンがあります。
基礎を理解したつもりでも、演習量が不足して
いると、初見の設定に対応する経験が積めません。
教科書傍用問題集を一通り終えたら、
入試レベルの問題集で典型パターンに
数多く触れる必要があります。
Q&A
Q. 「力のつり合い」と「作用・反作用の法則」を混同してしまいます。
A. どちらも2つの力が関係しますが、つり合いは「同じ物体にはたらく力同士」の関係、作用・反作用は「2つの異なる物体の間ではたらく力同士」の関係です。問題を解くときは、まず着目する物体を1つ決め、その物体にはたらいている力だけを図に書き出す習慣をつけると、この2つを混同しにくくなります。
物理の勉強法の基本ステップ
物理は積み上げ型の科目のため、順番を守って
基礎を固めることが、遠回りに見えて
最も効率的です。
次の3つの段階を意識して進めましょう。
教科書と傍用問題集で現象と公式の対応を確認する
最初のステップは、教科書と学校で配布される
傍用問題集を使い、現象と公式が対応している
状態を作ることです。公式を丸暗記するのでは
なく、その公式がどの物理現象を説明しているのかを、
自分の言葉で説明できるかどうかを基準に
復習します。
図を描く習慣をつける
力の働き方を示す力学の図や、時間と速度の
関係を表すグラフなど、物理では図を描いて
状況を整理する力が欠かせません。
問題を読んだら、まず条件を図やグラフに
書き出す習慣をつけると、どの公式を
使うべきかが見えやすくなります。
典型問題を繰り返し解いて解法パターンを体系化する
基礎が固まったら、入試問題集を使って
典型的な解法パターンを体系化します。
一冊を最後まで終わらせることを優先し、
複数の問題集に手を広げすぎないことが、
限られた時間で効果を出すコツです。
目安として、高校2年の後半から高校3年に
かけて、入試問題集での演習を本格化させると、
計画が立てやすくなります。
何から手をつければよいか迷う場合は、
次のような2週間を目安にしてみてください。
| 期間 | 取り組むこと |
|---|---|
| 1〜3日目 | 力学の教科書範囲を通読し、公式が説明している現象を自分の言葉で書き出す |
| 4〜7日目 | 力学の傍用問題集を解き、間違えた問題は図を描き直して原因を確認する |
| 8〜10日目 | 力学の基礎が固まったら、熱力学または波動の教科書範囲に進む |
| 11〜14日目 | 力学を含めた既習範囲の入試基礎問題集で、典型パターンを演習する |
すべての分野を同時に進めようとすると、
どれも中途半端になりがちです。
力学から順番に固めていく方が、
結果的に近道になります。
分野別の勉強法のポイント
物理は力学・熱力学・波動・電磁気の
4分野に分かれ、それぞれ勉強の力点が
異なります。
分野ごとの特徴を押さえて、対策の優先順位を決めましょう。
| 分野 | 特徴 | 学習のポイント |
|---|---|---|
| 力学 | 出題頻度が高く、他分野の土台になる | 力の図示・運動方程式・エネルギー保存を最優先で固める |
| 熱力学 | 目に見えない熱の移動を扱う | 教科書・資料集の図でイメージをつかむ |
| 波動 | 波の重なりや反射など現象が複雑 | 図を描きながら公式の意味を確認する |
| 電磁気 | 公式の数が多く混同しやすい | 電場・磁場の向きを図で確認しながら整理する |
力学は最優先で固める
力学は出題頻度が高いだけでなく、
熱力学や電磁気の考え方の土台にもなる
分野です。力の図示、運動方程式、
エネルギー保存の考え方を優先的に固めると、
他分野の理解も進みやすくなります。
熱・波動はイメージを重視する
熱力学は目に見えない熱の移動を扱うため、
教科書や資料集の図を使ってイメージを
つかむことが理解の近道です。
波動も、波の重なりや反射を図で追いながら
学ぶと、公式の意味が定着しやすくなります。
電磁気は公式と図を結びつけて整理する
電磁気は公式の数が多く、混同しやすい
分野です。電場や磁場の向きを図で
確認しながら公式を整理すると、
似た公式同士の違いを区別しやすくなります。
共通テストと二次試験で変わる対策の違い
物理の対策は、共通テストと二次試験で
求められる力が異なります。
志望校の入試方式に合わせて、演習の比重を調整しましょう。
共通テストは図表の読み取りと思考力が問われる
共通テストの物理は、公式を覚えているだけ
では対応しにくく、問題文の条件や図・グラフ・
実験設定を読み取りながら考える力が
求められる傾向にあります。過去問や共通テスト
形式の問題集で、図表を読み解く演習を
重ねることが対策の中心になります。
補足
予備校各社の分析によると、近年の共通テスト物理は平均点が50点(100点満点)を下回る年度もあり、公式を覚えているだけでは対応しにくい出題が続いています。最新の出題傾向は、大学入試センターや予備校各社が公開する分析記事で確認してください。
二次試験は記述と計算過程の精度が問われる
国公立大学の二次試験では、答えだけでなく
途中の計算過程や考え方を記述させる問題が
多く出題されます。問題を解いた後に、
解答の根拠を自分の言葉で説明できるかを
確認する復習が効果的です。
志望校の過去問を3〜5年分解いて出題傾向をつかむ
共通テスト・二次試験のいずれも、志望校の
過去問を3〜5年分ほど解いて、頻出分野や
解答形式を把握したうえで対策を進めることが、
合格への近道です。出題傾向を知らずに
問題集だけを進めるより、優先順位を
つけやすくなります。
化学の理解と共通する、物理の学び方
My Self_Learnでは化学の受験対策を中心に
指導していますが、物理の勉強法にも化学と
共通する考え方が役立ちます。
科目をまたいだ視点で学習効率を高めましょう。
公式を丸暗記せず、既存知識と結びつけて理解する
化学の理論分野と同じように、物理の公式も、
すでに理解している内容と結びつけて覚えると
忘れにくくなります。新しい公式を見たときに、
「これは以前学んだどの考え方の応用か」を
考える習慣は、暗記量を減らしながら
理解を深める効果があります。
単位とグラフの読み取り方は科目を越えて共通する
物理と化学は、単位を手がかりに公式の
意味を確認する点や、反応速度や熱化学の
グラフを読み取る力が求められる点で
共通しています。片方の科目で身につけた
図表の読み方は、もう一方の科目の理解にも
生かせます。
一人での対策が難しいと感じたときの選択肢
物理は独学でも進められる科目ですが、
理解が曖昧なまま演習だけを重ねると、
伸び悩みに気づきにくいという難しさも
あります。
独学で物理を進める際に起きやすいつまずき
参考書を進めていても、どこまで理解できて
いるかを自分だけで判断するのは簡単では
ありません。特に、公式を使えているつもりで
根本の考え方が抜けている場合、模試や過去問で
初めて弱点に気づくことになりがちです。
独学のメリット
・自分のペースで進められる
・教材費以外の追加費用がかからない
独学で起きやすい課題
・理解できているかを客観的に確認しにくい
・「分かったつもり」に気づくのが模試や本番になりがち
定期的に理解度を確認しながら計画を立てる方法
My Self_Learnは、化学の受験対策を強みと
しながら、確認テストや個別の質問対応を
通して、生徒がどこまで理解できているかを
可視化する学習管理を行っています。
「分かったつもり」を早い段階で見つけ、
学習計画に反映していく仕組みは、物理を
含めた他科目の学習にも応用できる考え方です。
松山市周辺で、化学を中心に受験全体の
学習計画や理解度の確認を相談したい方は、
My Self_Learnも選択肢の一つとして
ご検討ください。
また、物理とも共通するグラフの読み取り方を
知りたい方は化学のグラフ問題の読み方や、
公式が覚えられず苦戦している方は
数学の公式の覚え方のコツについても
参考になりますので、あわせてご覧ください。
物理の勉強法|大学受験に向けた基礎からの取り組み方:まとめ
物理の成績を伸ばす土台は、公式の暗記量
ではなく、現象と公式のつながりを図で
イメージしながら、典型問題を繰り返し解いて
解法パターンを体系化することです。
教科書・傍用問題集で現象と公式の対応を確認し、
図を描く習慣をつけたうえで、入試問題集の
典型パターンに数多く触れる、という順番を
守ることが、基礎からの取り組み方の近道です。
共通テストは図表の読み取り、二次試験は
記述と計算過程の精度が問われるため、
志望校の過去問を3〜5年分解きながら、
対策の比重を調整していきましょう。
一人で理解度を確認し続けるのが難しいと
感じたときは、化学を中心に学習管理を行う
My Self_Learnのような相談先も、
選択肢の一つとして検討してみてください。



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