「単語帳を何周もしているのに、次のページに進むとまた忘れている」。
そんな状態が続くと、覚えられない自分に自信をなくしてしまうこともあるかもしれません。
しかし、英単語が覚えられないのは、多くの場合、才能や記憶力そのものの問題ではありません。
今の覚え方が、自分のつまずき方に合っていないだけであることがほとんどです。
原因を3つのタイプに分けて考えると、どこを直せばよいかが具体的に見えてきます。
結論:覚えられないのは「才能」ではなく、原因に合った直し方を知らないだけ
英単語が覚えられない原因は、大きく分けると次の3つに集約されます。
1. 一度で完璧に覚えようとして、時間をかけすぎている(高速回転不足)
2. 覚えたかどうかを確認しないまま、先に進んでしまっている(想起テスト不足)
3. なぜ覚えるのか実感がないまま、復習のタイミングも管理していない
この3つのうち、自分がどれに当てはまるかを見極めることが、遠回りをやめる第一歩になります。
次の章から、それぞれの原因と、すぐに試せる対処法を順番に説明していきます。
なぜ英単語が覚えられないと感じるのか
「覚えられない」と感じるとき、多くの受験生は自分の記憶力や努力の量を疑ってしまいます。
しかし、記憶が定着するかどうかは、覚え方の手順に大きく左右されると言われています。
一度きりで丁寧に覚えようとするやり方は、一見まじめに見えますが、実際には1つの単語にかける時間が長くなりすぎ、単語帳全体を何度も繰り返すことが難しくなります。
結果として、覚えたはずの単語を忘れたころにようやく見返す、という悪循環に入りやすくなります。
「覚えられない」というストレスの正体は、実力不足そのものというより、この悪循環による徒労感であるケースが少なくありません。
原因タイプ別チェックリスト
ここからは、3つの原因タイプをそれぞれ具体的に見ていきます。
複数当てはまる場合もありますが、まずは一番近いものから確認してみてください。
タイプ1:一度で完璧に覚えようとしている(高速回転不足)
1つの単語ごとに、意味・発音・例文までじっくり確認してから次に進むやり方をしていないか、振り返ってみましょう。
この方法は理解は深まりますが、単語帳1周にかかる時間が長くなりすぎる傾向があります。
1周に何週間もかかると、2周目に入るころには1周目の内容をほとんど忘れてしまいます。
「進んでいる感覚」があるのに「覚えている実感」が伴わない状態になります。
タイプ2:覚えたか確認しないまま先に進んでいる(想起テスト不足)
単語帳のページを目で追って「なんとなく見覚えがある」状態で次に進んでいないでしょうか。
眺めるだけの学習は、意味を目で追うことはできても、自力で単語の意味を思い出す練習にはなりにくい方法です。
テストや長文読解では、単語を「見て分かる」だけでなく「自力で思い出せる」状態まで仕上げておく必要があります。
タイプ3:意味づけと復習タイミングの管理が抜けている
その単語をどんな場面で使うのか、なぜ今この単語を覚える必要があるのかが実感できないまま、作業として単語帳をこなしている状態です。
加えて、いつ復習するかをその場の気分で決めていると、忘れかけたタイミングで思い出す機会を逃してしまいます。
意味づけと復習の間隔、この2つが同時に抜け落ちると、覚えたはずの単語がどんどん記憶から抜けていきます。
原因ごとの対処法
原因が分かれば、対処法もそれぞれ具体的に決められます。
自分に当てはまるタイプから試してみてください。
対処法1:1周にかける時間を短くし、出会う回数を増やす
1つの単語に時間をかけすぎず、意味の確認だけで先に進み、単語帳全体を何度も回転させるやり方に切り替えてみましょう。
じっくり型で1周に数か月かかっていたペースを、まずは意味の確認だけに絞って短縮することを意識します。
目安として、1回の学習で見返す単語は30〜50個程度に区切ると、テンポを保ちやすくなります。
同じ単語に何度も出会う回数が増えるほど、記憶に残りやすくなると言われています。
対処法2:1周ごとに「見ないで言えるか」を確認する
単語の意味を確認したら、指や紙で日本語部分を隠し、自分の力だけで思い出せるかをその場でテストしてみましょう。
思い出せた単語には印を付け、思い出せなかった単語だけ付箋やチェックリストに残しておきます。
次の周では、印のない単語だけに時間を使えるようになり、復習の効率が上がります。
対処法3:自分の受験や身近な話題に結びつけて覚える
その単語が過去問や模試のどんな文の中で出てきたか、自分の志望校の話題や興味のある内容で短い例文を作ってみましょう。
単なる暗記作業ではなく「自分に関係のある知識」として捉え直すことで、記憶に残りやすくなります。
復習のタイミングについては、その日の気分で決めるのではなく、曜日ごとに復習する範囲をあらかじめ決めておくことも有効です。
ここまでの原因と対処法の対応は、次の表のとおりです。
| 原因タイプ | よくあるサイン | 対処法 |
|---|---|---|
| 高速回転不足 | 1周に時間がかかりすぎる | 意味確認だけに絞って周回数を増やす |
| 想起テスト不足 | 見れば分かるが思い出せない | 1周ごとに隠して自己テストする |
| 意味づけ・復習管理不足 | なぜ覚えるか実感がない | 自分の受験と結びつけ、復習日を決める |
対処しても変わらないと感じたら
ここまでの対処法を試しても、思うように覚えられないと感じる場合もあると思います。
その場合、原因が単語の覚え方だけでなく、学習計画全体や他教科とのバランスにあることも少なくありません。
自分ではどこに問題があるのか判断しづらいときは、第三者に学習状況を確認してもらうことも選択肢の一つです。
単語帳を何冊も買い替えるより、今使っている1冊の「進め方」を変えるだけで覚えられる量が増えるケースは少なくありません。
My Self_Learnは、松山市を拠点に化学の受験対策を中心としながら、
確認テストによる理解度の把握や個別の学習管理も行っている大学受験塾です。
英語についても、指導を通じて3か月程度でマーク模試9割まで伸びた
生徒の実績があります(2026年8月確認のユーザー提供データより)。
単語が覚えられないという悩みが、単語の覚え方だけの問題なのか、
復習計画や他教科とのバランスの問題なのかを一緒に整理したい方は、
検討しやすい選択肢の一つです。
また、単語の復習をいつ・どの範囲で行うか
迷っている方は
作り方も、曜日ごとの復習範囲を決める際の参考になります。
また、単語を見ないで思い出す練習を詳しく知りたい方は
あわせてご覧ください。
単語帳の具体的な回し方をもっと知りたい方は
英単語の覚え方の記事で、
3ステップの手順を紹介しています。
英単語が覚えられない高校生に多い原因と対処法:まとめ
英単語が覚えられないと感じる背景には、多くの場合、記憶力そのものではなく覚え方の手順に原因があります。
一度で完璧に覚えようとしていないか、覚えたかどうかを確認しないまま進んでいないか、なぜ覚えるのか実感がないまま作業になっていないか。
この3つを見直すだけで、同じ勉強時間でも定着のしやすさが変わってきます。
まずは自分がどのタイプに近いかを確認するところから始めてみましょう。
よくある質問
Q. 英単語はどのくらいの頻度で復習すればいいですか?
A. 曜日を決めて機械的に復習する方が、気分に左右されず続けやすくなります。
思い出せなかった単語を優先して復習に回す方法も有効です。
Q. 単語帳を変えれば覚えやすくなりますか?
A. 単語帳を変えること自体よりも、1冊を最後までやり切る覚え方に変えることの方が効果につながりやすいです。
教材を途中で何冊も変えると、かえって定着しにくくなります。
Q. 書いて覚えないと不安です。書かなくても大丈夫ですか?
A. 書く練習が向いている人もいれば、発音しながら思い出す方が合っている人もいます。
大切なのは方法そのものより、同じ単語に何度も出会う回数を確保できているかどうかです。




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