生徒向け無料診断はこちら 保護者向け無料診断こちら

古文の敬語の覚え方|尊敬語・謙譲語・丁寧語を「誰から誰へ」で見分けるコツ

大学受験の暗記法

「尊敬語・謙譲語・丁寧語は覚えたはずなのに、古文の本文に

なると敬語のところで急に読めなくなる」という相談は、

高校生からよく聞きます。結論から言うと、古文の敬語は

動詞を1つずつ丸暗記するのではなく、「誰から誰への

敬意か」という方向を先に整理してから、代表的な敬語動詞を

グループで結びつける順番で覚えると、負担が大きく減ります。

この記事では、敬語がなかなか覚えられない原因を整理した

うえで、尊敬語・謙譲語・丁寧語の見分け方と、会話文に

矢印を書き込みながら覚える実践的な方法まで、大学受験で

通用する形で解説します。

古文の敬語がなかなか覚えられない3つの原因

古文の敬語は、他の分野以上に「知っているのに使えない」

状態になりやすい分野です。まずは、つまずきやすい原因を整理しておきましょう。

尊敬語・謙譲語・丁寧語の違いが曖昧なまま覚えている

敬語動詞を単語帳のように1つずつ覚えても、それが尊敬語

なのか謙譲語なのか丁寧語なのかを意識していないと、本文中で

敬語を見かけても意味の判断につながりません。3種類の敬語は、

それぞれ敬意を向ける相手が異なるため、まず種類ごとの役割を

区別してから、個別の動詞を覚える必要があります。

誰への敬意かを意識せず単語だけ暗記している

「のたまふ」は言うの尊敬語、という覚え方だけで止まって

しまうと、本文の中で誰が誰に敬意を払っているのかを

読み取る力にはつながりません。古文の敬語は、動詞の意味

だけでなく、敬意の方向とセットで理解して初めて、省略

された主語を補う手がかりになります。

現代語の感覚とズレがあり形だけ覚えても読解に使えない

現代語でも敬語は使いますが、古文の敬語は本動詞と補助動詞の

両方があり、二重・三重に重なる場合もあります。現代語の感覚の

まま「丁寧に言い換えているだけ」と捉えてしまうと、本文の

敬語表現から読み取れる情報を見落としやすくなります。

豆知識

敬語には、動詞そのものが敬語になっている「本動詞」と、

普通の動詞に「給ふ」「侍り」などを補助的に付け加える

「補助動詞」の2種類があります。まずは本動詞の意味を

優先して覚えると、効率よく判別できるようになります。

覚える前に知っておきたい古文敬語の全体像(「誰から誰へ」で整理する)

敬語動詞を1つずつ個別に覚える前に、まず3種類の敬語が

それぞれ誰への敬意を表すのかを知っておくと、暗記の負担がかなり軽くなります。

尊敬語は動作をする人への敬意

尊敬語は、動作をしている人(主語)への敬意を表す敬語です。

地の文で「〜給ふ」「〜せ給ふ」などが使われている場合、

その動作をしている人物が身分の高い人物である可能性を示すサインになります。

謙譲語は動作を受ける人への敬意

謙譲語は、動作をする側がへりくだることで、動作を受ける人

(目的語・相手)への敬意を表します。「奏す」「啓す」の

ように、誰に対して使うかがほぼ決まっている謙譲語もあり、

覚えておくと敬意の相手を特定しやすくなります。

丁寧語は読み手・聞き手への敬意

丁寧語は、動作の主体や相手ではなく、会話の聞き手や

地の文の読み手に対する敬意を表します。「はべり」

「さぶらふ」は丁寧語の代表例で、会話文や手紙文の中で特に多く使われます。

敬語の種類 敬意の対象 代表的な敬語
尊敬語 動作をする人(主語) のたまふ・仰す・給ふ・おはします
謙譲語 動作を受ける人(相手・目的語) 申す・啓す・奏す・たまはる
丁寧語 会話の聞き手・地の文の読み手 はべり・さぶらふ

敬語の種類を覚える語呂合わせ・整理のコツ

敬語の種類や代表的な動詞は、覚え方を工夫すると短時間で頭に入りやすくなります。

「けんそんてい」の順で唱えて種類を思い出す

謙譲語・尊敬語・丁寧語の頭文字を並べて「けんそんてい」と

唱える覚え方を紹介している参考書や学習サイトがあります。

3種類の名前と順番があいまいなうちは、この語呂合わせで

種類そのものを先に固定してしまうと、あとの整理がスムーズになります。

本動詞と補助動詞をグループで区別する

「のたまふ」「仰す」のように動詞そのものが敬語になって

いる本動詞と、「食べ給ふ」のように普通の動詞に付け加える

補助動詞は、覚え方を分けたほうが混乱しません。まず本動詞を

グループでまとめて覚え、そのあとで補助動詞の使われ方を確認する順番がおすすめです。

実践的な暗記の工夫:会話文だけ抜き出して「誰から誰へ」を書き込む

教科書や問題集の本文から、会話文の部分だけを抜き出し、

その中に出てくる敬語動詞の横に「誰から誰への敬意か」を

矢印で書き込みながら音読する方法が効果的です。地の文

よりも会話文のほうが敬語が集中して使われるため、

短い範囲で複数の敬語動詞と敬意の方向をまとめて確認

できます。単語カードで動詞だけを覚えるより、本文の

文脈の中で「誰が誰に対して使っているか」まで確認できる

ため、読解問題で主語を補う練習にもなります。

よくある疑問

Q. 敬語動詞は全部で何語くらい覚えればいいですか。

入試でよく問われる敬語動詞は、尊敬語・謙譲語・丁寧語を

合わせても数十語程度です。まずは本動詞の代表例から優先して覚えれば十分対応できます。

Q. 敬語と助動詞、どちらを先に覚えるべきですか。

どちらも古文読解の土台になるため、並行して進めても

構いませんが、先に助動詞の接続を覚えておくと、

敬語の補助動詞(給ふ・侍り等)の見分けも楽になります。

代表的な敬語動詞の覚え方

敬語の種類が整理できたら、実際によく出題される敬語動詞をグループで覚えていきましょう。

「言う」の尊敬語と謙譲語をセットで覚える

「言う」という一つの動作でも、誰が誰に言うかによって

敬語が変わります。尊敬語なら「のたまふ」「仰す」、

謙譲語なら「申す」「啓す」「奏す」のように、同じ動作の

尊敬語と謙譲語をセットで並べて覚えると、方向の違いも同時に整理できます。

「見る」「聞く」など感覚動詞の敬語をグループで覚える

「見る」の尊敬語「ごらんず」「みそなはす」、「聞く」に

関わる謙譲語「うけたまはる」なども、動作ごとにグループを

作って覚えると記憶が定着しやすくなります。単独の単語として

覚えるより、元の動詞と敬語をペアで確認する習慣をつけましょう。

「あり・をり」の丁寧語は本文中の頻度で優先する

「はべり」「さぶらふ」は、「あり・をり(いる)」の丁寧語で、

会話文や手紙文に非常によく登場します。数ある敬語動詞の

中でも登場頻度が高いため、優先順位を付けて覚えるなら、

この2語を早い段階で確実にしておくと効果的です。

元の動詞 尊敬語 謙譲語
言ふ のたまふ・仰す 申す・啓す・奏す
見る ごらんず・みそなはす
聞く うけたまはる
あり・をり おはします 侍り(丁寧語としても使用)

敬語から主語を補って読解に活かす方法

敬語の種類と代表的な動詞を覚えたら、実際の読解にどう

使うかまで押さえておくと、暗記が得点につながります。

敬語の有無で省略された主語を判断する

古文では主語が省略されることが多いため、本文中に尊敬語が

使われているかどうかは、その動作をしている人物の身分を

推測する手がかりになります。逆に敬語が使われていない

部分は、身分の低い人物や、話し手自身の動作である可能性が高くなります。

二方向敬語(最高敬語)は誰への敬意か丁寧に確認する

「せ給ふ」「させ給ふ」のように、尊敬の助動詞と尊敬語の

補助動詞が重ねて使われる二方向敬語(最高敬語)は、天皇や

皇后など特に身分の高い人物に対して使われることが多い

表現です。重ねて使われているという事実に気づけるかどうかが、人物関係の把握につながります。

会話文と地の文で敬語の使われ方が変わる点に注意する

地の文の敬語は、多くの場合、作者(語り手)から登場人物への

敬意を表します。一方、会話文の中の敬語は、話している

登場人物から、その場にいる相手への敬意を表すため、同じ

敬語表現でも、地の文か会話文かによって「誰から誰へ」の関係が変わる点に注意が必要です。

古文敬語の暗記を受験勉強全体の中でどう位置づけるか

古文の敬語の暗記そのものは大切ですが、受験勉強全体の中で

どれだけの時間をかけるかも、志望校合格には欠かせない視点です。

古文の敬語は、覚えたあとに本文の中で使いこなせるように

なるまで、繰り返しの確認が必要な分野です。愛媛県内の

高校でも、古典文法の授業は駆け足で進みやすく、敬語の

使われ方まで丁寧に確認する時間が十分に取れないことが

あります。

化学の受験対策を中心とするMy Self_Learnでは、化学以外の

科目についても、確認テストや口頭試問を通じて理解度を

整理し、古文のように積み上げが必要な分野を他教科と

どう両立させるかを相談できる進路相談を行っています。

敬語の暗記が読解にどこまでつながっているか自分では

判断しにくい場合は、学習全体のバランスを一緒に整理する相談先として検討してみてください。

古文の読解でつまずきやすいのは敬語だけではありません。

敬語とセットで押さえておきたい

古文の助動詞の覚え方や、

基本の単語力が前提になる

古文単語の覚え方も、

あわせて確認しておくと、古典全体の得点を安定させやすく

なります。

古文の敬語の覚え方|尊敬語・謙譲語・丁寧語を「誰から誰へ」で見分けるコツ:まとめ

この記事の結論

古文の敬語は動詞を1つずつ丸暗記するのではなく、

「誰から誰への敬意か」という方向を先に整理してから、

代表的な敬語動詞をグループで結びつけると覚えやすくなります。

語呂合わせや替え歌は、敬語の種類や代表的な動詞を覚える

入り口として役立ちますが、最終的には本文の中で「誰から

誰への敬意か」を判断できる状態を目指す必要があります。

今日からまず、教科書の会話文を1つ選んで、敬語動詞に

矢印を書き込みながら音読するところから始めてみてください。

・勉強しているのに成績が伸びない
・化学の点数を上げたい
・何から始めるべきか分からない
・今の塾が自分に合っているか不安
・志望校合格までの課題を知りたい

My Self_Learnの志望校・塾マッチ診断では、
現在の学習状況と、
優先して改善すべき課題を約3分で分析します。

診断後は、
「なぜ成績が伸び悩んでいるのか」
「どのような学習環境が合っているのか」
「My Self_Learnと相性がよい理由」
をまとめた個別レポートを確認できます。

大学受験の暗記法
シェアする
木原弘人をフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました