コンフォートゾーンとは
「今のままではいけないと分かっているのに、なかなか行動が変えられない」
という悩みを抱える受験生は少なくありません。
結論から言うと、これは意志が弱いからではなく、
人間の脳が「変化」そのものに抵抗する性質を持っているためです。
コンフォートゾーンとは、文字通り居心地のいい場所という意味で、
日本語では安全領域・快適領域と訳されます。
ストレスや不安を感じることなく、安心して過ごせる環境のことです。
人間には、心身の状態を安定させようとする「ホメオスタシス(生体恒常性)」という
脳の性質があります。
この働きにより、脳は新しい習慣を「安定した状態を脅かす危険なもの」として
認識し、抵抗しようとします。
つまり、ホメオスタシスに従っているだけでは、
居心地のいい場所に留まり続けることになり、成長が止まってしまいます。
コンフォートゾーン・ラーニングゾーン・パニックゾーン
人の成長段階を説明する考え方として、ミシガン大学のノエル・ティシー教授が提唱した、
「3つのゾーン」というモデルがよく使われます。
3つのゾーン
- コンフォートゾーン:居心地はよいが、成長は起きにくい領域
- ラーニングゾーン:未知の部分があり、試行錯誤しながら成長しやすい領域
- パニックゾーン:負荷が大きすぎて、力を発揮しにくい領域
ラーニングゾーン
ラーニングゾーンは、コンフォートゾーンから一歩踏み出した先にある領域です。
これまでの知識や経験がそのままでは通用せず、試行錯誤が必要になりますが、
その分、成長につながりやすい領域とされています。
パニックゾーン
パニックゾーンは、ラーニングゾーンよりもさらに外側にある領域です。
知識や経験がほとんど通用しないだけでなく、
何が起きているのかを自分で把握することも難しくなります。
自分でコントロールできる範囲を超えているため、
無理に踏みとどまろうとすると、精神的な負担が大きくなりすぎることがあります。
自分が今どのゾーンにいるか確認する
行動を変える前に、まずは自分が今どの位置にいるのかを確認しておきましょう。
今の自分をチェックする4つの視点
- 自分が理想としている姿と、今の自分にどれくらい差があるか
- 半年前・1年前の自分と比べて、行動や環境は変わっているか
- 今の勉強や生活に、緊張感や新しい発見はあるか
- 周りの人(友人・先生・家族)から見て、変化しているように見えるか
この4つの視点で振り返り、変化や緊張感がほとんどない場合は、
コンフォートゾーンに留まり続けている可能性があります。
受験勉強でありがちなコンフォートゾーンの例
受験勉強の場面でも、コンフォートゾーンに留まっている状態は、
次のような形で表れやすいです。
こんな勉強の仕方は要注意
- 得意科目ばかり復習し、苦手科目を後回しにしている
- 今のレベルで解ける問題集ばかり繰り返している
- 模試の結果に一喜一憂するだけで、次の対策を変えていない
どれも「悪いことをしている」わけではありませんが、
今の実力の範囲だけで勉強を続けていると、伸びしろのある分野に
手をつけないまま時間だけが過ぎてしまいます。
コンフォートゾーンを抜け出す3つの方法
人が変わるきっかけは、大きく分けて3つしかないと言われています。
コンフォートゾーンを抜け出す3つの方法
- 場所を変える
- 付き合う人を変える
- 時間配分を変える
場所を変える
勉強する場所を変えることは、コンフォートゾーンを抜け出す
きっかけとして分かりやすい方法です。
自宅ではなく自習室で勉強してみる、塾や学習スタイルを見直してみるなど、
環境を変えることで、これまでとは違う緊張感を持って取り組めるようになります。
付き合う人を変える
「類は友を呼ぶ」ということわざのとおり、人は周りの人から影響を受けやすいものです。
受験勉強をせず遊んでいる人たちの中にいれば、それが心地よい環境となり、
自分も同じように行動しやすくなります。
逆に、真剣に受験勉強に取り組んでいる人たちと接する機会を増やすことで、
良い影響を受けやすくなります。
時間配分を変える
1日24時間という条件は、誰にとっても同じです。
その24時間をどう使うかが、コンフォートゾーンを抜け出せるかどうかを左右します。
ゲームやSNSに使っていた時間を、少しずつ勉強や新しい行動に割り当てることで、
時間の使い方そのものを変えていくことができます。
ラーニングゾーンに入る受験勉強の例
- 今の実力より少し上のレベルの問題集に挑戦する
- 初見の過去問を、本番と同じ制限時間で解いてみる
- 普段相談しない先生や友人に、勉強法を聞いてみる
抜け出すときに気をつけたいこと
コンフォートゾーンから抜け出すことは大切ですが、
一気にパニックゾーンまで踏み込んでしまうと、
かえって不安や焦りが強くなり、勉強が手につかなくなることがあります。
補足:無理のない抜け出し方
- いきなり大きく環境を変えず、まずは小さな変化から始める
- 負荷が大きすぎると感じたら、一度コンフォートゾーン寄りに戻してもよい
最初は不安や戸惑いがあっても、ラーニングゾーンでの行動に慣れていけば、
その場所自体が、新しいコンフォートゾーンになっていきます。
環境や付き合う人を変える選択肢として
「場所を変える」「付き合う人を変える」ための行動として、
塾や学習環境を見直すことも、一つの選択肢です。
松山市の大学受験塾My Self_Learnでは、個別指導や自習室での質問対応など、
大人数の中では得にくい、緊張感のある学習環境を用意しています。
「今の環境のままで良いのか分からない」「一人では行動を変えるきっかけが
つかめない」という受験生・保護者にとって、検討しやすい選択肢の一つです。
なお、
受験勉強でやる気を出すためにはまずやることが重要な話についてや
やり抜く力であるGRIT(グリット)も参考になる内容なので、
時間があるときにぜひチェックしてみてください。
【自分をさらに成長させる】コンフォートゾーンを抜け出して自分を変えるについてわかりやすく説明してみた:まとめ
コンフォートゾーンは居心地がいいかもしれないですが、
コンフォートゾーンから抜け出さない限りは成長はしないです。
ホメオスタシスを意思や根性に頼らずにいつも通りというレベルまで、
脳に認識させることで、より高い次元へと成長します。
コンフォートゾーンを抜け出すことは不安やストレスが最初は掛かりますが、
ラーニングゾーンがある程度馴染んでいけば、そこが新たなコンフォートゾーンになります。
ですので、今の自分を変えて受験に合格したいのであれば、
今回紹介したコンフォートゾーンを抜け出すための方法を活用してみてください。




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