「受験勉強を始めなければ」と思いつつ、
今の時期に何を優先すべきか
分からず手が止まっている人はいないでしょうか。
結論からお伝えすると、大学受験の1年間は
おおまかに5つの時期に分かれ、
時期ごとにやるべきことの中心が変わります。
この記事では、高3の1年間を時期ごとに区切り、
それぞれの時期で優先すべきことを解説します。
結論:受験勉強の1年間は5つの時期に分かれる
大学受験の1年間は、次のように
大きく5つの時期に分けて考えられます。
受験学年の年間スケジュール(目安)
・0学期(1〜3月):受験生としての土台づくり
・春〜初夏(4〜6月):既習範囲の総復習と基礎固め
・夏休み(7〜8月):基礎の仕上げと演習への移行
・秋〜冬(9〜12月):実戦演習と得点力の完成
・直前期(1〜2月):過去問中心の最終調整
それぞれの時期で「何を、どれくらいの比重で」
やるべきかを、次の章から具体的に見ていきましょう。
0学期(1〜3月):受験生としての土台を作る時期
高校2年生の1月から3月は、
受験業界で「0学期」と呼ばれることがあります。
この時期はまだ授業が本格的な入試対策に
入っていないことが多いため、
次の2つを優先する時期になります。
これまでの苦手分野を洗い出す
模試や定期テストの結果を見返し、
「理解が浅いまま放置している単元」を
リストアップします。
4月以降、新しい範囲を学びながら
この苦手分野も並行して埋めていくことになるため、
早めに把握しておくほど後が楽になります。
志望校の入試科目・配点を調べる
志望校が決まっていない場合でも、
候補となる大学の入試科目や配点の傾向を
調べておくと、4月以降の科目バランスを
決めやすくなります。
入試科目・配点は大学・学部・年度によって
変わるため、最新の募集要項で確認してください。
春〜初夏(4〜6月):既習範囲の総復習と基礎固め
4月から6月は、これまで学校で習った範囲を
総復習しながら、まだ習っていない範囲も
その都度定着させていく時期です。
化学の場合、理論化学・無機化学のうち
既に学校で学んだ単元があれば、
この時期に問題演習を通じて
抜けを確認しておくと、夏以降の演習が
スムーズになります。
夏休み(7〜8月):基礎の仕上げと演習への移行
夏休みは、まとまった時間を使って
基礎を仕上げる期間としてよく位置づけられます。
この時期から、大学ごとの模試や
共通テスト対策模試が本格的に始まるため、
基礎の抜けを模試で確認しながら
埋めていく進め方が現実的です。
夏休みの進め方の目安
・前半:苦手分野の総復習に時間を多く配分する
・後半:模試の結果をもとに、優先順位を見直す
・化学は、有機化学の未習範囲がある場合、この時期までに一通り学び終えておくと秋以降の演習がしやすい
秋〜冬(9〜12月):実戦演習と得点力の完成
秋以降は、基礎固めから実戦的な演習へと
比重を移していく時期です。
共通テスト対策と、志望校の二次試験対策を
並行して進める必要が出てくるため、
科目ごとの優先順位を定期的に
見直すことが大切になります。
共通テストと二次試験のバランス
共通テストは例年1月中旬に実施され、
国公立大学の多くは二次試験を
2月下旬以降に実施しています。
ただし年度によって日程は変わるため、
必ず大学入試センターや志望校の公式情報で
最新の日程を確認してください。
秋の時期は、共通テスト形式の演習と、
志望校の過去問演習を、
どちらも一定量こなす必要があります。
直前期(1〜2月):過去問中心の最終調整
直前期は、新しい範囲に手を広げるより、
過去問演習を中心に、
これまで学んだ内容の精度を
上げることに集中する時期です。
過去問を解く中で見つかった穴は、
その都度、該当する単元に戻って
確認する進め方が有効です。
年間スケジュールを組むときの注意点
ここまでの時期区分は、あくまで目安です。
実際にスケジュールを組むときは、
次の点に注意が必要です。
積み上げ型の科目は前倒しで着手する
化学のように、基礎から順番に理解を
積み上げていく科目は、直前期に
まとめて対策しようとしても
間に合いにくい傾向があります。
特に理論化学の計算分野は、
前の単元の理解が次の単元の前提になるため、
早い時期からの着手が望ましい科目の一つです。
化学の3分野は、時期によって
優先すべき比重が変わります。
| 時期 | 化学で優先しやすい分野 | 理由 |
|---|---|---|
| 春〜初夏 | 理論化学(計算の基礎) | 他の単元・他分野の前提になるため |
| 夏休み | 無機化学(暗記中心) | まとまった時間で覚え、以降は復習で維持しやすいため |
| 秋以降 | 有機化学・分野横断の演習 | 既習内容を使った実戦演習に移行できるため |
この配分はあくまで目安であり、
学校の授業進度や、すでにどこまで
学んでいるかによって前後します。
模試の結果でスケジュールを調整する
年間スケジュールは、最初に立てた計画通りに
進まないことの方が多いのが実情です。
模試の結果を見て、当初の計画から
優先順位がずれていないかを、
1〜2ヶ月ごとに見直すことが大切です。
部活動と両立する場合の考え方
部活動を最後まで続けながら
受験勉強を進める場合、0学期や春〜初夏の
時期にまとまった学習時間を確保しにくいことがあります。
その場合は、平日は「その日の授業内容の
定着」に絞り、まとまった演習は
部活動の引退後にまとめて行う、
という時期配分になっても問題ありません。
大切なのは、引退後に一気に
取り戻そうとするのではなく、
短時間でも「その日習った内容を
その日のうちに確認する」習慣を、
部活動と両立できる範囲で
続けておくことです。
ここまで、大まかな年間スケジュールの
考え方を紹介しましたが、実際には
科目ごとの得意・不得意や、
志望校の入試方式によって、
優先順位の組み方は一人ひとり異なります。
My Self_Learnでは、化学の教科指導に加えて、
生徒ごとの学力や志望校に合わせて、
年間の学習計画を組み立て、
確認テストの結果を踏まえて
その都度見直す進路相談を行っています。
自分だけで年間スケジュールの
優先順位をつけるのが難しいと感じる方にとって、
相談できる相手がいることは
心強い材料になります。
塾に通うタイミングで迷っている方は、
模試の活用方法を詳しく知りたい方は、
参考にしてください。
大学受験の年間スケジュール|高3の1年間で何をすべきか時期別に解説:まとめ
この記事のポイント
・受験学年の1年間は、0学期・春夏・夏休み・秋冬・直前期の5つに分けて考えられる
・0学期は苦手分野の洗い出しと志望校研究、春夏は既習範囲の総復習が中心
・夏休みは基礎の仕上げ、秋冬は共通テストと二次試験対策の並行が中心になる
・化学のような積み上げ型の科目は、直前期でなく早い時期からの着手が望ましい
・計画は一度立てて終わりでなく、模試の結果を見ながら定期的に見直す
年間スケジュールの型を知っておくと、
「今、何を優先すべきか」で
迷う場面が少なくなります。
時期ごとの目安を踏まえたうえで、
自分の得意・不得意や志望校に合わせて、
計画を柔軟に調整していきましょう。




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