模試の結果を見て、記述模試とマーク模試で判定や手ごたえがまったく違うと感じたことはありませんか。
結論から言うと、記述模試とマーク模試は解答の作り方そのものが違うため、
得意・不得意が分かれたり、結果の見方を変える必要があったりします。
この記事では、記述模試とマーク模試の出題形式の違いから、それぞれの結果の見方、
対策への活かし方までを、松山市の大学受験塾My Self_Learnが解説します。
記述模試とマーク模試は何が違うのか
「記述模試とは何か」「マーク模試とは何か」をあらためて整理すると、2つの模試の違いが見えやすくなります。
マーク模試は選択肢から選ぶ「正確さ・スピード」を問う模試
マーク模試は、選択肢の中から正解だと思う番号を選び、マークシートに塗りつぶして解答する形式です。
大学入学共通テストと同じ形式のため、正確に速く処理する力が問われやすい模試です。
記述模試は自分で解答を書く「思考力・表現力」を問う模試
記述模試は、解答用紙に自分で文章や計算過程を書いて答える形式です。
答えだけでなく、そこに至る考え方や説明の仕方まで採点対象になりやすいのが特徴です。
共通テストはマーク式、国公立大学の二次試験の多くは記述式
大学入学共通テストはマーク式で実施されます。
一方、国公立大学の二次試験の多くは記述式で、私立大学でも学部によっては記述式の設問が含まれます。
どちらか一方だけを意識するのではなく、志望校の入試方式に応じて両方の対策が必要になる受験生が多いといえます。
| 比較項目 | マーク模試 | 記述模試 |
|---|---|---|
| 解答形式 | 選択肢からマークシートで選ぶ | 文章・計算過程を自分で書く |
| 主に問われる力 | 正確さ・処理スピード | 思考力・表現力・記述の組み立て |
| 自己採点 | 選択肢の照合だけでできる | 部分点があり自分では判断しにくい |
| 対応する入試 | 共通テストに近い形式 | 国公立二次・一部私立に近い形式 |
ここまでのポイントマーク模試と記述模試は、問われる力も採点のされ方も異なる別の物差しです。
結果を比べる前に、まず「何を測る模試か」を意識することが大切です。
記述模試とマーク模試、どちらが難しいと感じやすいのか
「記述模試とマーク模試はどっちが難しいのか」はよく聞かれる疑問です。
ここでは、難易度の感じ方の違いと、得意・不得意が分かれるケースをあわせて確認します。
記述模試の方が難しく感じられやすい理由
記述模試は、選択肢という手がかりがない状態で自分で答えを組み立てる必要があるため、
マーク模試よりも難易度が高く感じられやすい傾向があります。
知識があいまいなままでは、選択肢を選ぶことはできても、説明や計算過程を書き切れないことがあります。
「記述はできるのにマーク模試はできない」というケースもある
反対に、記述模試の点数は悪くないのに、マーク模試では点数が伸びないという相談も珍しくありません。
この場合、内容を理解していても、選択肢の紛らわしい表現に惑わされていたり、
時間内に処理しきれていなかったりすることが原因として考えられます。
得意・不得意が分かれるのは解答の作り方が違うから
記述模試とマーク模試の得意・不得意は、学力の差というより、解答の作り方に慣れているかどうかの差であることが多いといえます。
どちらか一方の形式ばかり練習していると、もう一方の形式で力を発揮しにくくなることがあります。
自分がどちらのタイプに近いかを判断する目安としては、「マーク模試の得点は安定しているのに、
記述問題になると手が止まる」のか、「内容は理解しているのに、選択肢を選ぶ段階でミスが増える」
のか、直近の模試を振り返って確認してみるとよいでしょう。
結果の見方は模試の種類で変える必要がある
記述模試とマーク模試では、自己採点のしやすさや判定の受け止め方も異なります。
マーク模試は自己採点がしやすく、当日〜数日で得点を把握できる
マーク模試は、解答した選択肢の番号を控えておけば、正解と照合するだけで自己採点ができます。
そのため、試験当日から数日のうちに、おおよその得点を把握しやすいのが特徴です。
記述模試は部分点があるため、自己採点だけでは正確に分からない
記述模試には、途中の考え方が合っていれば得点になる部分点の仕組みがあります。
そのため、自分で解答を見直しただけでは、実際の得点を正確に判断しにくく、
返却された答案の添削結果を確認するまで、本当の実力が見えにくい部分があります。
判定・偏差値は、その模試の中での位置づけとして見る
A〜E判定や偏差値は、あくまでその模試を受けた受験者集団の中での相対的な位置づけです。
記述模試とマーク模試の偏差値を単純に数字だけで比べるのではなく、「配点のどこで失点したか」
を見ることの方が重要です。
模試ごとの偏差値の出方の違いは、別の記事でも詳しく解説していますので、
あわせて確認してみてください。
補足共通テストがマーク式、国公立大学の二次試験の多くが記述式であることは、
現行の大学入試制度における基本的な枠組みです。
受験する年度の最新情報は、各大学の募集要項で必ず確認してください。
記述模試とマーク模試の結果を、次の対策に活かす方法
結果の見方を理解したら、次はそれぞれの模試の結果をどう対策につなげるかを整理していきます。
マーク模試の結果は「知識の抜け」と「時間配分」を分けて見る
マーク模試で失点した設問は、知識自体が足りなかったのか、時間が足りず選べなかったのかを分けて確認します。
時間切れが原因であれば、知識の勉強よりも先に、大問ごとの時間配分の練習を優先する必要があります。
記述模試の結果は「部分点の内訳」から思考のプロセスを確認する
記述模試が返却されたら、正解・不正解だけでなく、どこまで書けていて、
どこから減点されたのかを添削のコメントとあわせて確認します。
「答えは合っていたが途中式が減点された」のか、「考え方の根本から間違っていた」
のかで、次にやるべき勉強は大きく変わります。
化学のような理系科目は、記述対策とマーク対策で見るべき点が変わる
化学のような理系科目では、マーク模試なら計算ミスさえなければ選択肢の中から正解を選ぶことができます。
ところが記述模試になると、単位の書き方や有効数字、計算過程の記述まで採点対象になることがあり、
マーク模試では見えなかった書き方のクセが失点につながることがあります。
理系科目を記述式の入試で使う予定がある場合は、マーク模試で正解できているからと安心せず、
途中式や単位の書き方まで見直しておくことが大切です。
数学や物理などほかの理系科目でも、マーク模試では選べていても記述式では途中式が書き切れないという似た傾向が見られることがあります。
記述模試・マーク模試の対策で日頃から意識したいこと
模試の結果を踏まえたうえで、日々の勉強でも記述対策とマーク対策を意識して取り組むことができます。
マーク模試対策は「正確さとスピード」を上げる練習
マーク模試対策では、制限時間内にすべての設問を解き切る練習と、紛らわしい選択肢を見分ける練習を並行して行うことが有効です。
記述模試対策は「解答のプロセスを言葉にする」練習
記述模試対策では、答えだけを出して終わりにせず、途中の考え方を人に説明できる形で書く練習を重ねることが有効です。
自分では気づきにくい書き方のクセもあるため、学校の先生や塾の講師など、
第三者に添削してもらう機会を作ることをおすすめします。
また、記述模試では完答できなくても、途中式や考え方を書いておくだけで部分点がつくことがあるため、
分からない設問でも白紙のまま提出しないことが対策の基本になります。
模試が返ってきたときのチェックリスト①マーク模試:知識不足か時間不足かを分けたか②記述模試:部分点の内訳と添削コメントを確認したか③理系科目:計算過程・単位・有効数字の書き方まで見直したか
記述模試・マーク模試の活用に迷ったときは
記述模試とマーク模試の違いや見方が分かっても、自分の得意・不得意がどちらの形式に偏っているのかを、
一人で正確に判断するのは簡単ではありません。
松山市の大学受験塾My Self_Learnでは、模試や確認テストの結果をもとに、
マーク式・記述式それぞれでどこにつまずきがあるのかを整理し、学習計画に反映する取り組みを行っています。
特に化学については、単元別の確認テストや化学テストゼミを通じて、マーク模試では見えにくい記述特有のつまずきまで確認できる環境を整えています。
記述模試とマーク模試で結果に差があり、どう対策すればよいか迷っている高校生や保護者にとって、
検討しやすい選択肢のひとつです。
共通テストと二次試験で対策の重点がどう変わるかを詳しく知りたい方は、
共通テストと二次試験の対策の違いもあわせてご覧ください。
また、模試が返却されたあとの具体的な復習ノートの作り方は、模試の復習ノートの作り方で詳しく解説しています。
記述模試とマーク模試の違い|出題形式・結果の見方・対策への活かし方:まとめ
記述模試とマーク模試は、解答の作り方も、問われる力も、自己採点のしやすさも異なる、
別の物差しの模試です。
マーク模試では知識不足か時間不足かを見分け、記述模試では部分点の内訳から思考のプロセスを確認することが、
結果を次の対策に活かす第一歩になります。
特に理系科目では、マーク模試だけで安心せず、記述式での書き方まで見直しておくことが大切です。
自分の得意・不得意がどちらの形式に偏っているのか判断に迷ったら、学校の先生や塾に相談しながら、
次の模試までの対策を具体的に決めていきましょう。




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