二次試験や共通テストが終わったあと、
「結局、自分は本番で何点だったのだろう」
と感じたことはないでしょうか。
自己採点はしたものの、記述式の答案では
手ごたえと実際の点数がずれることがあり、
合否の理由がはっきりしないまま
次の学年や浪人生活に入ってしまう人も
少なくありません。
こうした疑問に答える制度が「得点開示」です。
共通テストと国公立大学の二次試験(個別試験)では、
開示の窓口も申し込み方法も異なります。
この記事では、受験生本人はもちろん、
保護者の方が代わりに請求できるのかといった
疑問も含めて、それぞれの請求方法と見方、
結果を来年度の対策に活かす考え方を
順番に解説します。
なお、開示の具体的な期間・必要書類・手数料は
年度や大学によって変わるため、
最終的には志望校の入試要項や
大学入試センターの公式サイト、
各大学の入試課への確認を必ず行ってください。
得点開示とは何か|共通テストと二次試験でどう違うか
得点開示は、自分が受験した試験の得点を
あとから開示してもらう制度です。
ただし、共通テストと二次試験では、
窓口も手続きもまったく別物である点に注意が必要です。
窓口が異なる
共通テストの得点開示(成績通知)は、
独立行政法人大学入試センターが窓口です。
一方、二次試験(個別試験)の得点開示は、
受験した大学ごとに制度が用意されており、
開示の可否や内容、請求期間は大学によって異なります。
自己採点とは別のものである
得点開示は「自己採点」とも別のものです。
自己採点は、自分で解答を再現し、
配点表と照合した推定値にすぎません。
得点開示は、大学や入試センターが
実際に採点した数値そのものです。
特に記述式の科目では、
この二つの数字がずれることが
珍しくないとされています。
補足
私立大学の多くは得点開示を実施していないか、実施していても合計点や順位のみの開示にとどまるケースが多いとされています。
国公立大学と同じ感覚で問い合わせないよう注意しましょう。
大学入学共通テストの得点開示請求のやり方
共通テストの得点開示は、
出願時に申し込む方法が基本です。
出願時に希望を申し込む
共通テストの出願書類には、
成績通知(得点開示)を希望するかどうかを
選ぶ欄があります。
ここで「希望する」を選び、
開示のための手数料をあわせて
支払うのが基本の流れです。
出願時に申し込みそびれた場合
出願時に申し込みを忘れた場合や、
過去の年度の成績を確認したい場合は、
大学入試センターへの個人情報開示請求という
別の手続きが必要になります。
この手続きは出願時の申込みより
手間と時間がかかるとされているため、
開示を希望する場合は
出願時に申し込んでおくのが安全です。
Q&A
Q. 出願時に希望しなかったら、もう成績は分からない?
A. 大学入試センターへの個人情報開示請求という別の手続きで対応できる可能性があります。
ただし手数料や手続きの詳細は年度によって変わるため、大学入試センターの公式サイトで必ず確認してください。
国公立大学(二次試験・個別試験)の得点開示請求のやり方
二次試験の得点開示は、
大学ごとに請求方法や期間が異なる点が
共通テストとの大きな違いです。
基本の流れ
一般的には、受験者本人が
指定の請求書に受験番号などを記入し、
大学の入試課へ提出するという流れになります。
提出方法は窓口・郵送・Webなど
大学によって異なります。
請求できるのは原則として受験者本人のみで、
代理での請求は認められていないことが一般的です。
保護者の方が代わりに請求することはできない点にも
注意してください。
受験票の控えなど、必要書類も
大学ごとに指定されています。
請求できる期間は限られている
請求できる期間も、合格発表後の一定期間に
限定されている大学が多く、
期間を過ぎると請求できない年度もあるとされています。
例えば愛媛大学では、一般選抜などの入学試験について、
受験者本人からの請求に限り、
個人成績や総合点の順位を開示する制度が
用意されています。
具体的な請求書式や期間は、年度ごとに
大学公式サイトの該当ページで
確認する必要があります。
「大学名+成績開示」または「大学名+入試情報開示」で
検索すると、多くの大学で入試課の案内ページが
見つかります。
| 比較項目 | 大学入学共通テスト | 二次試験(個別試験) |
|---|---|---|
| 実施主体 | 大学入試センター | 受験した各大学 |
| 基本の申込方法 | 出願時の希望申込 | 合格発表後の個別請求 |
| 開示までの流れ | 出願時申込、または後日の個人情報開示請求 | 大学の入試課へ請求書を提出 |
| 開示内容 | 科目別得点・合計点 | 大学により異なる(得点のみ・順位を含む等、公式サイトで要確認) |
得点開示はいつ・いつまでに請求すればよいか
開示の申込みには期限があり、
逃すとその年度は請求できなくなることがあります。
共通テストのタイミング
共通テストの場合、最も確実なのは
出願時の申込みです。
出願は例年1月に行われるため、
このタイミングで希望を選んでおく必要があります。
過去の年度の成績をあとから確認したい場合は、
大学入試センターへの個人情報開示請求という
手続きになりますが、受付から一定期間内に
可否が決定される仕組みとされています。
最新の運用は必ず大学入試センターの
公式サイトで確認してください。
二次試験のタイミング
二次試験の場合は、多くの国公立大学で
合格発表後、5月から6月ごろに
請求期間が設定されることが多いとされていますが、
時期は大学により異なります。
志望校の入試要項や入試課のページで、
必ず個別に確認しましょう。
得点開示を来年度の対策に活かす方法
得点開示は、結果を知って終わりにするのではなく、
次の対策にどう使うかで価値が変わります。
自己採点との差を確認する
まず確認したいのは、自己採点と
実際の得点との差です。
特に記述式の答案が多い科目では、
手ごたえがあったのに得点が伸びていない、
というケースが起こり得ます。
この差が大きい場合は、採点基準の理解不足や、
部分点の取りこぼしが疑われます。
合格最低点との差を整理する
次に、合格最低点との差を
整理することも重要です。
何点足りなかったのか、どの科目で失点したのかを
具体的に把握することで、
次の学習計画の優先順位が見えてきます。
模試の自己採点や見直しの考え方とも
共通する部分が多いため、
あわせて模試の活用法を振り返っておくと、
得点開示の結果をより活かしやすくなります。
化学のように記述・計算過程がある科目の注意点
化学のように記述・計算過程が
採点に影響しやすい科目では、
得点開示の数字だけでなく、
自分がどう解答したかを覚えているうちに
再現しておくこともあわせて行うと、
分析の精度が上がります。
得点開示を活かすためにやっておくこと
①自己採点と実際の得点の差を記録する。
②合格最低点との差を科目別に整理する。
③記述式科目は解答内容も覚えているうちに書き残す。
ただし、得点開示だけでは
「どの分野の理解が不足していたのか」までは
分かりません。
特に化学は、理論・無機・有機のどこでつまずいたかによって
次にやるべき対策がまったく変わるため、
合計点の数字だけを見て終わりにしてしまうのは
もったいない科目でもあります。
単元別の確認テストなどを通じて、
理解度を可視化できる環境があると、
得点開示の結果を具体的な弱点の把握に
つなげやすくなります。
My Self_Learnでも、化学の入試対策に加えて、
単元ごとの定着度を確認するテストゼミを行っています。
得点開示の結果に納得がいかないときこそ、
弱点を確認する機会だと考えています。
得点開示の結果に疑問を感じたときの対応
「思ったより低かった」
「自己採点と大きく違う」と感じたときの考え方も
知っておくと安心です。
差があること自体は珍しくない
記述式の科目は、採点基準の詳細が
公表されないことが多く、
自己採点との差そのものは
珍しくないと言われています。
差があること自体を過度に不安視する必要はありません。
問い合わせ先は大学の入試課
開示結果への問い合わせや再採点の請求を
受け付けているかどうかは、大学により対応が分かれます。
対応の可否や方法は、必ず志望校の入試課に
直接確認してください。
極端な誤りが疑われる場合は、一人で判断せず、
高校の進路指導の先生や大学の入試課に
相談することをおすすめします。
Q&A
Q. 得点開示の請求を忘れてしまったら?
A. 共通テストは大学入試センターへの個人情報開示請求で対応できる可能性があります。
二次試験は大学により対応が分かれるため、入試課へ問い合わせて確認しましょう。
また、共通テストと二次試験で
対策の重点をどう変えるべきか知りたい方は
共通テストと二次試験の対策の違いについての記事も
参考になります。
模試の結果を自己採点しながら見直す
具体的な手順を知りたい方は
大学受験の模試の活用法にまとめていますので、
あわせてご覧ください。
大学入試の得点開示請求のやり方|共通テスト・二次試験の見方と活かし方:まとめ
得点開示は、共通テストと二次試験で
それぞれ別の手続きが必要な制度です。
共通テストは出願時の申込み、
二次試験は大学ごとの請求手続きが基本になります。
開示された得点は、自己採点との差や
合格最低点との差を確認し、
次の学習計画に反映させてはじめて価値を持ちます。
具体的な請求期間や必要書類は
年度・大学によって変わるため、
最終的には志望校の入試要項や
大学入試センターの公式サイトで必ず確認してください。
得点開示の結果をどう次の対策につなげればよいか迷う場合は、
化学を中心とした入試対策や学習計画の相談ができる環境を
検討してみるのも一つの方法です。
My Self_Learnは、愛媛県松山市を拠点に、
化学の受験対策と個別の学習管理を行っている大学受験塾です。
得点開示の結果から次にやるべきことを整理したい方は、
公式サイトで相談方法を確認してみてください。




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