PDCAサイクルとは
「勉強時間を増やしているのに、成績が思うように伸びない」
と感じている受験生は少なくありません。
その原因の一つは、勉強のやり方を振り返り、改善する仕組みが整っていないことにあります。
そこで役立つのが、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、
Action(改善)の頭文字を取った「PDCAサイクル」です。
計画を立てて実行し、その結果を評価したうえで改善する、という4つの段階を繰り返すことで、
勉強の質を少しずつ高めていく考え方です。
PDCAサイクルの4ステップ
- Plan:目標と計画を立てる
- Do:計画に沿って実行する
- Check:結果を振り返り評価する
- Action:評価をもとに改善する
PDCAサイクルを理解して勉強している受験生と、なんとなく勉強を続けている受験生とでは、
同じ勉強時間でも効率に差が出やすくなります。
PDCAサイクルの4つのステップ
ここでは、受験勉強にPDCAサイクルを当てはめた場合の、それぞれの段階の考え方を説明します。
Plan(計画)
Plan(計画)は、目標を設定する段階です。
PDCAサイクルの起点となる部分であり、「模試の偏差値を〇上げる」「単語帳を1冊仕上げる」
など、数字で把握できる目標を設定すると、後のCheckで評価しやすくなります。
Do(実行)
Do(実行)は、Planで立てた計画に沿って、実際に勉強を進める段階です。
計画からずれることもありますが、まずは決めた内容を実行し、
結果をCheckにつなげることが大切です。
Check(評価)
Check(評価)は、設定した目標を達成できたか、計画通りに実行できたかを振り返る段階です。
計画通りに進まなかった場合は、「時間が足りなかったのか」「教材が合っていなかったのか」など、
原因を具体的に分析します。
Action(改善)
Action(改善)は、Checkで見えてきた課題をもとに、次の計画へ反映する段階です。
改善を考える際は、次の3つの選択肢から検討すると整理しやすくなります。
Action(改善)を考えるときの選択肢
- このまま計画を継続する
- 計画の一部を見直して継続する
- 計画を中止・延期し、別の方法に切り替える
受験勉強にPDCAを取り入れるメリット
PDCAサイクルを受験勉強に取り入れると、次のようなメリットがあります。
目標とやることが明確になる
最初にPlanで目標を数値化するため、「今日は何をすればよいか」が明確になり、
行動に迷いにくくなります。
行動に集中しやすくなる
目標と計画が決まっていると、「自分が何をすべきか」「志望校合格に何が必要か」
に意識を向けやすくなり、勉強への集中力が保ちやすくなります。
自分の課題が見えやすくなる
Checkの段階で目標と結果を数値で比較するため、「どこができていて、どこができていないか」
という課題が具体的に見えてきます。
課題が明確になれば、次に何を改善すればよいかも考えやすくなります。
PDCAサイクルの具体例(化学の場合)
イメージをつかみやすいように、化学の勉強にPDCAサイクルを当てはめた例を紹介します。
| ステップ | 内容の例 |
|---|---|
| Plan(計画) | 2週間で理論化学の計算問題集を1冊終わらせる |
| Do(実行) | 毎日決めたページ数を解き、間違えた問題に印をつける |
| Check(評価) | 2週間後の確認テストで、印をつけた問題の正答率を確認する |
| Action(改善) | 正答率が低い単元だけ、次の2週間で優先的に復習する |
このように、科目や単元を絞って小さくPDCAサイクルを回すと、
全体の勉強に応用しやすくなります。
PDCAで失敗しやすいポイントと対策
受験生がPDCAサイクルを回す際、次のようなつまずきが起こりがちです。
| 失敗しやすいポイント | 起きやすい問題 | 対策 |
|---|---|---|
| 非現実的な計画を立てる | 実行できず、計画倒れになる | 「実際に行動できるか」を基準に計画を立てる |
| Checkをしない | PlanとDoだけで終わり、改善につながらない | 1週間や1ヶ月など、振り返りのタイミングを先に決めておく |
| サイクルが遅い | 気づいたときには受験直前になっている | 短い期間でPDCAを回し、こまめに軌道修正する |
特にCheckを飛ばしてしまうケースは多いため、うまくいった点だけでなく、
うまくいかなかった点も振り返る習慣をつけることが大切です。
PDCAサイクルはどれくらいの頻度で回すべきか
PDCAサイクルは、1つの期間だけで回すものではなく、
目的に応じて長さを使い分けると管理しやすくなります。
| サイクルの長さ | 対象の目安 | Checkする内容の例 |
|---|---|---|
| 1日単位 | 単語テストや小テスト | その日覚えた範囲を正しく答えられたか |
| 1週間単位 | 週間の学習計画 | 予定した問題集のページを終えられたか |
| 1ヶ月単位 | 模試や定期テスト | 偏差値や得点が目標に近づいているか |
短いサイクルで日々の勉強を確認しながら、月単位の大きなサイクルで志望校との距離を確認する、
という2段構えで回すと、日々の努力と長期的な成果の両方を把握しやすくなります。
一人でPDCAを回すのが難しいと感じたら
PDCAサイクルは、最初から完璧に回す必要はありません。
小さく回しながら、精度を上げていくことが大切ですが、Checkの段階を一人で正確に行うのは、
受験生にとって難しい部分でもあります。
松山市の大学受験塾My Self_Learnでは、
確認テストの結果をもとに学習計画を見直す仕組みを取り入れており、
Check(評価)とAction(改善)の部分を一緒に整理していくことができます。
自分の振り返りが合っているか客観的に確認したい方は、一度相談してみるのも一つの方法です。
あわせて、
受験勉強の先延ばし癖を取り去る!!チャンクダウン&ベビーステップで勉強癖を作る方法の記事も参考にしてみてください。
受験勉強で成果を出すPDCAサイクルの回し方をわかりやすく解説:まとめ
PDCAサイクルは最初は下手でも大雑把でも大丈夫なので、
まずは自分自身で実際にサイクルを回していくことが大切です。
そのPDCAサイクルの中で生じた問題点を分析して改善策を講じていくことで、
目標達成に軌道がどんどん修正されて行きます。




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