「参考書を1冊、完璧に仕上げてから次に進みたい」。
そう考えて、なかなか勉強が先に進まない受験生は少なくありません。
結論から言うと、完璧を目指すこと自体が、受験勉強では遠回りになりやすい考え方です。
0点か100点かで自分を評価する「0-100思考」から抜け出し、合格点で次に進む発想に変えると、
勉強の進み方が変わります。
この記事では、松山市の大学受験塾My Self_Learnが、完璧主義から抜け出す3つのステップを解説します。
結論:100点でなく「合格点」で次に進む
0-100思考とは、物事を0点か100点かの両極端でしか捉えられない考え方のことです。
精神科医の樺沢紫苑氏は、0-100思考と完璧主義を、思考が極端になりメンタルの不調につながりやすい特徴として挙げています。
受験勉強でも、参考書を「完璧に理解してから」次の単元に進もうとすると、
1冊を終える前に受験本番を迎えてしまうことがあります。
大切なのは、100点を目指す前に、まず合格点(たとえば70点程度)で一度先に進み、
あとから理解を積み上げる姿勢です。
| 考え方 | 0-100思考 | 合格点思考 |
|---|---|---|
| 基準 | 完璧かゼロか | 今回は何点か |
| 1周目の目標 | すべて理解 | 最後まで進める |
| 失点への反応 | 全部ダメだと感じる | できた部分を確認する |
なぜ完璧主義が勉強を止めるのか
完璧主義そのものは、真剣に取り組んでいる証でもあります。
ただし、次の2つの場面では、勉強の進みを止める原因になりやすいと言われています。
「わかったつもり」を確認しないまま止まる
一つの疑問が解決するまで先に進めないでいると、他の単元にかける時間が減っていきます。
理解が浅いまま止まるより、いったん先に進み、あとで戻って確認するほうが、
参考書全体の完成度は上がりやすくなります。
模試の1問の失点に引きずられる
模試で1問失点しただけで「今回はダメだった」と感じると、実際にできていた8割の内容が見えなくなってしまいます。
0-100思考では、8割・9割できていても、残りの1〜2割に意識が向きやすい傾向があると言われています。
完璧主義から抜け出す3ステップ
ここからは、完璧主義から抜け出すための具体的な3つのステップを紹介します。
①気づく:0点か100点かで考えていないか
まず、自分が「完璧にできないなら意味がない」と考えていないか、気づくことが最初のステップです。
気づくことができれば、それだけで思考のクセを見直す準備は整ったと言えます。
②点数化する:70点、80点で評価する
「できた/できなかった」の2択でなく、「今回は70点だった」のように、
具体的な点数で自己評価してみましょう。
0点でも100点でもない中間点を思いついた時点で、0-100思考からは抜け出せています。
③振り返る:できた部分とできなかった部分を分ける
点数をつけたら、その内訳(何ができて、何ができなかったか)を書き出します。
100%できなかったことも、100%できたこともほとんどないと気づけるようになります。
完璧主義から抜け出す3ステップ①気づく:0-100で考えていないか②点数化する:中間点をつける③振り返る:内訳を書き出す
参考書・問題集は「周回前提」で完璧を目指さない
1周目からすべてを理解しようとすると、参考書1冊を終えるまでに時間がかかりすぎてしまいます。
1周目は50%の理解で構わないと決めて、まず最後まで目を通すことを優先しましょう。
2周目でわからなかった部分を重点的に復習し、3周目で仕上げる、という段取りにすると、
結果的に定着度も上がりやすくなります。
化学の問題集であれば、1周目は解法の流れを確認するだけでよく、暗記や計算の精度を上げるのは2周目以降で十分です。
| 周回 | 目指す到達度 | やること |
|---|---|---|
| 1周目 | 50% | 解答を見ながらでも解法の流れを掴む |
| 2周目 | 80% | 解答を見ずに解き、間違えた問題に印 |
| 3周目 | 100%目安 | 印のついた問題だけを解き直す |
松山市の受験生の例で考える
たとえば、有機化学の構造決定で1つの反応が理解できず、そこで足が止まってしまう受験生は少なくありません。
その場合、いったん「わからない反応がある」という事実だけをメモに残し、
他の単元に進む判断も有効です。
後日、似た構造の問題を複数解いた後に戻ると、最初はつながらなかった知識が結びつき、
理解が早く進むことがあります。
Q. 完璧を目指さないと基礎が抜けませんか?A. 1周目で完璧を目指さないことと、
基礎をおろそかにすることは別です。
1周目は全体像をつかむことを目的にし、2周目以降で抜けている基礎を確認テストなどで埋めていけば、
基礎が抜けたままにはなりません。
自分で切り替えられる範囲と、難しい範囲
自分でできること・模試や問題演習を点数化する習慣・できた部分から先に確認する順番
一人では判断しにくいこと・今の理解度が志望校の合格ラインに対してどの位置にあるか
「完璧を目指さなくていい」とわかっていても、どこまでやれば合格点に届くのかという基準は、
自分だけでは見えづらいものです。
特に、初めて受ける模試の判定や、志望校の過去問の得点率を見て、今の自分がどの位置にいるのかを客観的に把握するのは、
独学だけでは難しい場面が多くあります。
My Self_Learnでは、単元ごとに確認テストやテストゼミを行い、
理解度を可視化しています。
「完璧に理解できているか」を自分だけで判断するのではなく、確認テストの結果をもとに、
今どこまでできていて、次に何をすべきかを一緒に整理します。
完璧を目指して立ち止まるより、合格点を積み重ねながら進みたい方に向いている学習スタイルです。
模試の結果を次の勉強に
どう活かすか知りたい方は大学受験の模試の活用法も参考になります。
また、成績が伸びる生徒の共通点を知りたい方は逆転合格とは?実現する人に共通する特徴の記事もあわせてご覧ください。
ただし、単語や公式のように、覚えていないとそのまま失点につながる範囲まで「大体でいい」
にしてしまうと、本番で困るのは自分自身です。
1周目で完璧を求めないのは、あくまで理解を深めていく過程の話であり、
最終的に押さえるべき基礎知識まで省略してよいという意味ではありません。
完璧主義をやめて合格点を取る勉強法|0-100思考から抜け出す3ステップ:まとめ
完璧主義は、真面目に取り組んでいる受験生ほど陥りやすい考え方です。
0点か100点かでなく、70点、80点で次に進む発想に切り替えることで、
参考書も問題集も着実に前進します。
気づく、点数化する、振り返る、の3ステップを、模試や参考書の周回に取り入れてみてください。




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