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問題を解きながら考えると手が止まる人へ|「考える」と「解く」を分ける勉強法

大学受験の集中力・習慣化

「問題を解いている途中で、何度も手が止まってしまう」。

そう感じている受験生は少なくありません。

結論から言うと、考えることと手を動かすことを同時にやろうとしていることが、

時間がかかる原因になっている場合があります。

「考える」時間と「解く」時間を分けるだけで、同じ問題でも解くスピードが変わることがあります。

この記事では、松山市の大学受験塾My Self_Learnが、思考と作業を分ける具体的な方法を解説します。

結論:「考える」と「解く」は別の作業として分ける

人の脳が同時に処理できる情報量には限りがあり、2つの作業を同時に行おうとすると、

互いの処理を奪い合ってしまうと言われています。

京都大学こころの未来研究センターの研究では、2つの課題を同時に行うと、

どちらか一方、または両方の成果が落ちる「二重課題干渉」という現象が報告されています。

問題を解きながら同時に方針を考えようとすると、この干渉が起こりやすく、

結果として手が止まる原因になります。

なぜ「考えながら解く」と時間がかかるのか

「考えながら解く」ことで時間がかかってしまう原因は、主に2つあります。

方針が決まらないまま手を動かし始める

方針が固まる前に途中式を書き始めると、書いては消し、書いては消しを繰り返すことになりがちです。

一つの疑問が浮かぶたびに手が止まる

解いている途中で別の疑問(公式は合っていたか、単位はこれでよいか等)が浮かぶと、

そこで作業が中断されます。

中断のたびに、それまで考えていた内容を思い出すところから再開することになり、

余計に時間がかかってしまいます。

「考える」と「解く」を分ける3つの工夫

ここでは、「考える」と「解く」を分けるための3つの工夫を紹介します。

①着手前に5分、方針だけを紙に書き出す

問題を読んだら、すぐに解き始めず、まず「どの解法を使うか」「何が分かれば解けるか」

を5分程度で書き出します。

方針が決まってから手を動かすと、書き直しの回数が減ります。

方針メモに書く3項目①何を求める問題か②与えられている条件は何か③どの解法・公式を使うか

②「考えるノート」と「解答用紙」を分ける

方針を考えるためのメモと、実際に解答を書く用紙を分けておくと、考える作業と書く作業を頭の中でも切り替えやすくなります。

③浮かんだ疑問はメモに逃がす

解いている途中で別の疑問が浮かんだら、その場で確かめようとせず、余白にメモしておき、

今解いている問題を最後まで終わらせてから確認しましょう。

思考と作業を分ける3つの工夫①方針だけを先に書き出す②考えるノートと解答用紙を分ける③疑問はメモに逃がして中断しない

化学・数学での使い方

「考える」と「解く」を分ける工夫は、化学や数学の問題でも活用できます。

化学の量的関係の計算での例

化学の量的関係の問題では、まず「何を求める問題か」「使う公式は何か」を書き出してから計算に入ると、

計算ミスの見直しもしやすくなります。

数学の記述式問題での例

証明問題や記述式の問題では、答案を書き始める前に、使う定理・条件をメモしておくことで、

書きながら悩む時間を減らすことができます。

英作文・小論文での例

英作文や小論文でも、いきなり文章を書き始めると、途中で構成が崩れて書き直すことがよくあります。

先に「結論」「理由」「具体例」を箇条書きでメモしてから文章にすると、

書きながら構成を考える負担が減ります。

Q. この工夫を試したら時間がかかるようになりましたA. 最初は方針を書き出す作業に慣れず、

かえって時間がかかることがあります。

1〜2週間、比較的取り組みやすい問題で練習してから、本番形式の問題演習に取り入れてみましょう。

向いている人・途中式を書いては消すことが多い人・応用問題で最初の一手が思いつかず止まる人

毎回は必要ない人・すでに解法が明確な単純計算・暗記の確認問題では、この工夫を毎回使う必要はありません

具体的なイメージで考える

化学の理論計算問題を解くたびに、途中で手が止まり、1問に時間がかかりすぎる、

という状況を例に考えてみます。

この場合、公式を思い出す作業と、数値を当てはめる作業を同時に行おうとして、

どちらも中途半端になっていることがよくあります。

「まず使う公式と単位だけを書き出してから計算する」という順番に変えるだけで、

同じ問題でも解くまでの時間が短くなることがあります。

自分で試す範囲と、塾で確認したほうがいい範囲

自分でできることは、方針を書き出す習慣を作ることです。

一方で、自分がどこで手を止めているかは、本人には意外と気づきにくいものです。

思考のクセは、他人から見てもらったほうが特定しやすい場合があります。

また、方針を書き出す習慣が身についているつもりでも、実際の答案では省略してしまっている、

というケースも少なくありません。

第三者に途中経過を見せながら解く練習をすると、自分では省略していた工程に気づきやすくなります。

My Self_Learnの個別指導では、口頭試問を通じて、生徒がどこで考えが止まっているかを一緒に確認しています。

「わからない」を「どこがわからないか」まで分解する手伝いをすることで、

自分では気づけない思考のクセを把握しやすくなります。

単元別の類題検索の仕組みを使い、同じ思考パターンで止まっている単元をまとめて確認できます。

化学をどの順番で勉強すれば

よいか知りたい方は化学の勉強の順番の記事も参考になります。

また、覚えた内容を使える状態にする練習法としてアクティブリコールのやり方もあわせてご覧ください。

なお、この工夫は応用問題や記述式の問題に効果を発揮しやすいもので、単純な計算ドリルや単語の確認テストにまで毎回当てはめる必要はありません。

方針を立てる価値があるほど複雑な問題かどうかを、まず見極めることも大切です。

あわせて読みたい関連記事:

勉強中のスマホ・SNSとの付き合い方|今日から作れるルールの作り方

問題を解きながら考えると手が止まる人へ|「考える」と「解く」を分ける勉強法:まとめ

問題を解いている途中で何度も手が止まるのは、意志が弱いからではなく、

考えることと手を動かすことを同時に行おうとしているためです。

着手前に方針を書き出す、考えるノートと解答用紙を分ける、疑問はメモに逃がす、

という3つの工夫を、応用問題を解くときに試してみてください。

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