併願校を何校まで増やせばいいのか、
対策する科目をどこまで広げればいいのか、迷っていませんか。
「受けられるだけ受けたほうが安心」
「できるだけ多くの科目に手を広げたほうが得点源が増える」と考えるかもしれません。
結論から言うと、併願校も対策科目も、数を増やすことが必ずしも有利にはつながりません。
対策には、一定のライン(閾値)を超えて初めて結果に結びつくという性質があり、
広げすぎるとどれも中途半端なまま、そのラインに届かなくなることがあります。
この記事では、松山市の大学受験塾My Self_Learnが、
併願校・対策科目を絞り込む考え方と、具体的な絞り込み方の手順を解説します。
結論:併願校も対策科目も、闇雲に増やすほど有利とは限らない
併願校とは、第一志望以外に受験する大学・学部全体を指す言葉です。
受験できる大学や対策できる科目の候補を増やすことは、選択肢を広げる行動に見えます。
しかし、時間や体力には限りがあるため、候補を増やした分だけ、
1つひとつにかけられる対策の量は薄まっていきます。
「たくさん受ける・たくさんやる」が安心に見える理由
併願校や対策科目を増やしたくなるのは、自然な心理です。
選択肢を減らすことは、可能性を手放すことのように感じられるからです。
ただし、これから説明する「閾値」という考え方を知っておくと、
「広げること」と「安心できること」が、必ずしも一致しない場合があると分かります。
なぜ広げすぎると不利になるのか|「閾値」という考え方
ここで紹介するのは、努力の成果は投じた量に比例して直線的に伸びるのではなく、
ある一定のラインを超えた地点で初めて表れやすい、という考え方です。
これは科学的に証明された法則というより、
努力とリソース配分についての1つの見方として紹介します。
対策は、一定のラインを超えて初めて結果につながりやすい
大学入試には、合格最低点というラインがあります。
そのラインにわずかでも届かなければ、どれだけ対策に時間を使っていても、
結果としては不合格と同じ扱いになってしまいます。
裏を返せば、ラインに届くところまで対策を積み上げて初めて、
それまでの努力が結果として表れる、とも言えます。
リソースが少ない人ほど、広げた分だけ共倒れしやすい
時間や体力が十分にある場合は、複数の併願校・複数の科目に手を広げても、
それぞれで合格ラインを超えられることがあります。
一方で、多くの受験生にとって、勉強に使える時間は限られています。
限られた時間を多くの対象に細かく分けてしまうと、
どの対象もラインに届かないまま、結果的にすべてが中途半端になりかねません。
「絞り込むほど合格に近づきやすい」という考え方は、
使える時間が限られている受験生ほど、当てはまりやすい構造だと言えます。
| 取り組み方 | 広げて浅く対策する | 絞って深く対策する |
|---|---|---|
| 1対象あたりの対策量 | 薄くなりやすい | 厚くしやすい |
| 合格ラインに届く可能性 | 複数とも届かないことがある | 対象を絞った分、届きやすい |
| 向いているケース | 時間・体力に余裕がある場合 | 使える時間が限られている場合 |
どちらが正解というより、自分の使える時間に応じて選ぶ考え方だと捉えてください。
併願校・対策科目を絞り込むときの3つの判断基準
実際に何を残し、何を候補から外すか、迷う場面は多いはずです。
ここでは、絞り込みの判断に使える3つの基準を紹介します。
基準1:本命校との近さで考える
入試科目や出題傾向が第一志望と近い併願校・科目は、対策の効率を落としにくい候補です。
一方、本命とかけ離れた科目・傾向の異なる大学を候補に加えると、
その分だけ新しく対策を積み上げる時間が必要になります。
基準2:「あと、どれだけやれば届くか」で考える
今の実力から合格ラインまでの距離が近い候補ほど、
限られた時間でもラインに届きやすくなります。
逆に、今の実力とラインの差が大きい候補は、
同じ時間を使っても届く見込みが立てにくいことがあります。
基準3:「今すでに取り組んでいるもの」を優先する
すでにある程度の対策を積み上げている併願校・科目は、
途中でやめてしまうと、それまでの積み上げが結果につながりにくくなります。
新しい候補を増やす前に、今取り組んでいるものが、
合格ラインに届く見込みがあるかどうかを先に確認しましょう。
実践:併願校・対策科目を絞り込む3つのステップ
判断基準が分かったら、実際に手を動かして絞り込んでみましょう。
STEP1 候補をすべて書き出す
今、気になっている併願校・対策したい科目や単元を、
思いつく限りすべて紙やメモアプリに書き出します。
頭の中だけで考えようとすると、全体量が見えないまま不安だけが大きくなります。
STEP2 3つの基準で「◎・○・△」に仕分ける
書き出した候補1つずつに、先ほどの3つの基準を当てはめます。
本命との近さ、合格ラインまでの距離、今の取り組み状況のうち、
2つ以上に当てはまる候補は「◎」、1つだけ当てはまる候補は「○」、
どれにも当てはまらない候補は「△」というように、目に見える形で仕分けましょう。
STEP3 「△」の候補は思い切って対象から外す
「△」に仕分けた候補のうち、使える時間から見て明らかに手が回らないものは、
思い切って今回の対象から外す決断も必要です。
絞り込みは「1校・1科目だけにする」ことではありません
・使える時間に対して現実的な数まで減らすのが目的です
・国公立が本命の場合は私立の安全校を2〜3校、私立が中心の場合は5〜8校ほどというように、前提によって適正な数の目安は変わります
・対策科目も同様で、本命の受験方式で使う科目を優先し、使わない科目にまで手を広げすぎないことが基本です
・外した候補は「一切やらない」ではなく「今回は対象にしない」と考えておくと判断しやすくなります
松山市で併願校を絞り込むときに知っておきたいこと
ここまでの考え方は、松山市など地方都市に住む受験生にとって、
特に意識したいポイントでもあります。
県外併願は「移動・宿泊」もリソースに含めて考える
松山市から県外の大学を併願する場合、
過去問対策の時間だけでなく、試験会場までの移動や宿泊の調整も必要になります。
併願校を増やすということは、対策時間だけでなく、
移動日程や宿泊費といった、時間以外のリソースも分散させるということです。
また、地方都市では模試の実施会場や過去問について相談できる指導者が、
都市部と比べて限られる場合もあります。
候補を絞り込んでおくことで、限られた相談の機会を、
より重要な併願校・科目の対策に集中させやすくなります。
併願校や対策科目をどこまで絞り込むべきか、1人で判断するのが難しい場合もあります。
My Self_Learnでは、確認テストによって理解度を整理したうえで、
志望校から逆算した学習計画への落とし込みや、
併願校・対策科目の優先順位についての進路相談を行っています。
「今、どこにリソースを集中させるべきか」を一緒に整理したい方には、
検討しやすい選択肢のひとつです。
また、併願校の中でも滑り止め大学をどう位置づけるかについて
詳しく知りたい方は滑り止め大学の選び方も、
苦手科目・得意科目の時間配分で迷っている方は
あわせて参考にしてみてください。
Q. 併願校・対策科目は何校・何科目まで絞ればよいですか。
A. 一律の正解はありません。本命校との近さ、合格ラインまでの距離、今の取り組み状況の3つを基準に、使える時間で無理なく対策できる数まで減らすことが目安になります。
Q. 候補を絞ったのに不安になったらどうすればよいですか。
A. 外した候補は「今回は対象にしない」だけで、完全にやめたわけではないと考えてみてください。模試や環境の変化のタイミングで、見直す機会を作っておくと安心しやすくなります。
併願校の決め方|数を絞り込むほど合格に近づく理由とコツ:まとめ
併願校も対策科目も、数を増やすことが必ずしも有利にはつながりません。
対策には一定のラインを超えて初めて結果につながりやすいという性質があり、
使える時間が限られているほど、絞り込むことが合格に近づく近道になります。
この記事のポイント
・本命校との近さ、合格ラインまでの距離、今の取り組み状況の3つで絞り込む
・絞り込みは「1校・1科目だけにする」ことではなく、使える時間に合わせて数を減らすこと
・外した候補は完全にやめるのではなく、模試や環境の変化のたびに見直す
候補を書き出し、基準に沿って並べ替え、下位のものを思い切って外す。
この3ステップを、今日のうちに一度試してみてください。




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