併願校の中で、どの大学を
「滑り止め」にすればいいのか、
迷っていませんか。
「偏差値が低いから安心」と思って選んだら、
実は出題傾向が第一志望と大きく違い、
対策が間に合わなかった、
という声も少なくありません。
結論からお伝えすると、
滑り止め大学とは、併願校の中でも
特に合格を確保しやすい
大学・学部のことを指します。
ただし、偏差値や模試の判定だけで選ぶと、
「本当の意味での滑り止め」に
なっていないことがあります。
この記事では、併願校全体の中での
滑り止めの位置づけと、選ぶときに
失敗しやすいポイントに絞って解説します。
読み終えるころには、出願前に
自分で確認できるチェックリストが
手に入る内容になっています。
結論:滑り止め大学とは、併願校の中で合格を確保しやすい大学のこと
まず、滑り止め大学の位置づけを
整理しておきましょう。
併願校は「挑戦校」「実力相応校」「安全校」に分けて考える
併願校とは、大学受験において
第一志望以外に受験する
大学・学部全体を指します。
この併願校は、難易度によって
大きく3つに分けて考えると
整理しやすくなります。
| 分類 | 難易度の目安 | 役割 |
|---|---|---|
| 挑戦校 | 現在の学力よりやや高い | 第一志望に近い水準への挑戦 |
| 実力相応校 | 現在の学力と釣り合う | 合格可能性と挑戦のバランス |
| 安全校(滑り止め) | 現在の学力で安定して届く | 合格を確保し、精神的な余裕を作る |
「滑り止め」と呼ばれるのは、
このうち安全校にあたる
大学・学部のことです。
偏差値や模試の判定だけを根拠にせず、
合格最低点や出題傾向まで確認したうえで、
安全校として成立しているかを
見極める必要があります。
「併願優遇」とは別の話
なお、高校受験でよく使われる
「併願優遇」「併願推薦」という制度は、
私立高校が中学生に対して用いる
仕組みであり、本記事で扱う
大学受験の併願校選びとは
前提が異なります。
中学3年生の併願校選びについては、
別記事で仕組みを解説していますので、
混同しないよう注意してください。
滑り止め大学選びでよくある失敗
ここからは、滑り止め大学選びで
実際によくある失敗パターンを
見ていきます。
偏差値・判定だけで「大丈夫」と思い込む
模試の偏差値やA・B判定は、
あくまで目安であり、
絶対的な保証ではありません。
偏差値が同じ帯であっても、
大学・学部によって出題のクセが強かったり、
合格最低点が予想より
高かったりすることは珍しくありません。
「判定がAだから安全」と決めつけず、
過去問を実際に解いて、
得点できるかどうかを
確認しておく必要があります。
入試科目・出題傾向を確認せずに選んでしまう
第一志望と入試科目が大きく異なる大学を
滑り止めに選んでしまうと、
対策の負担が一気に増えてしまいます。
得意科目だけで受けられるからという理由で
選んだ大学が、実際には
出題形式が特殊で、本番で
思うように得点できなかった、
というケースもあります。
科目数や配点だけでなく、
出題形式まで含めて
確認しておきましょう。
「本当に滑り止められるか」を確認しないまま出願する
もう一つ見落としやすいのが、
「この大学なら受かるはず」という
思い込みだけで、出願方式や
募集人員を確認していないケースです。
同じ大学・学部でも、入試方式によって
倍率や難易度は大きく変わります。
募集人員が少ない方式を選んでしまうと、
想定していたよりも合格の確保が
難しくなることがあります。
よくある失敗の共通点
・偏差値や判定だけで「安全」と判断してしまう
・第一志望と入試科目・出題傾向が大きく違う大学を選ぶ
・募集人員の少ない入試方式で「滑り止め」のつもりの大学を受ける
滑り止め大学を選ぶときの4つのチェックポイント
先ほどの失敗パターンを避けるために、
出願前に具体的に確認しておきたい
ポイントを整理します。
合格最低点・倍率を過去問で確認する
模試の判定に加えて、
志望する大学・学部の合格最低点と
倍率を必ず確認しましょう。
簡単でよいので、実際に過去問を解き、
現在の得点力で合格最低点に
届くかどうかを
確かめておくと安心です。
入試科目・配点を第一志望とすり合わせる
第一志望と入試科目が近い大学を選ぶと、
対策の効率を落とさずに
受験機会を増やせます。
共通テスト利用入試を活用できる大学があれば、
新たに個別試験の対策をしなくても
出願できる場合があります。
入学金・入学手続きの期限を確認する
多くの大学では、合格発表から
1〜2週間程度で入学手続きの
締め切りが設定されています。
第一志望の合格発表より前に、
滑り止め大学の入学金の
支払い期限が来ることも珍しくありません。
出願前に、出願締切・試験日・合格発表日・
入学手続き期限・入学金額を
一覧にまとめておくことをおすすめします。
自宅から通えるか・下宿の費用まで確認する
合格のしやすさだけを基準にすると、
入学後に「通うのが大変」
「一人暮らしの費用が想定より重い」
という理由で後悔することがあります。
自宅から通える範囲かどうか、
下宿が必要な場合は費用の目安を、
出願前に確認しておきましょう。
出願前に確認したいチェックリスト
・合格最低点と倍率を過去問で確認したか
・入試科目・配点が第一志望と近いか
・入学手続き期限と入学金の金額を把握しているか
・通学や下宿の負担を含めて検討したか
・「本当に4年間通える」と思える大学か
滑り止め大学は何校、いつまでに決めればよいか
チェックポイントを踏まえたうえで、
校数とタイミングの目安を
見ていきます。
何校くらい確保すればよいか
何校が正解、という一律の基準は
ありませんが、国公立が第一志望の場合は、
私立の安全校を2〜3校ほど、
私立が中心の場合は、安全校を含めて
5〜8校ほど受けるケースが
多いようです。
「受けられる数」ではなく、
「過去問対策までできる数」を
基準に考えることが大切です。
最終的な校数は、費用や体力も踏まえて、
学校や塾の先生に相談しながら
決めることをおすすめします。
いつまでに決めておくべきか
安全校の出願先は、遅くとも
出願開始の1〜2か月前までには
候補を固めておきたいところです。
候補が決まっていないと、
過去問対策の時間が確保できず、
「滑り止めのつもりが不合格だった」
という事態にもつながりかねません。
松山市・愛媛県の受験生が気をつけたい点
ここまでの内容に加えて、
愛媛県内の受験生ならではの視点も
押さえておきましょう。
愛媛県内では、大学の選択肢自体が
限られているため、安全校を
県外に置く受験生も少なくありません。
国公立志望の場合、後期日程・中期日程を
設けている大学を安全校の候補に
加える方法もあります。
県外を安全校にする場合は、
下宿・一人暮らしの費用や
帰省の頻度まで含めて、
早めに家庭で話し合っておくと、
出願直前になって
慌てずに済みます。
滑り止め大学が決まったあとの学習計画
安全校の候補が固まったら、
次は学習計画に反映させましょう。
第一志望対策に時間を集中させる
安全校の対策に時間をかけすぎると、
第一志望の対策時間が
削られてしまいます。
安全校は「対策の最低限」を確保したら、
残りの時間は第一志望と
実力相応校の対策に
集中させることが基本です。
科目バランスを踏まえて相談する
特に化学などの理系科目は、
大学・学部ごとに出題範囲や
難易度の差が大きく出やすい科目です。
安全校の入試科目と第一志望の
対策内容がどこまで重なるか、
自分だけで判断しづらい場合は、
学校の先生や塾の先生に
相談しておくと安心です。
My Self_Learnでは、化学を中心とした
教科指導に加えて、志望校から逆算した
学習計画の相談にも対応しています。
安全校を含めた併願校全体の対策を
どう時間配分すればよいか
迷っている場合は、松山市を拠点に
個別の学習計画づくりを支援する
My Self_Learnも選択肢の一つです。
併願校全体の仕組みを
あらためて確認したい方は、
参考になります。
また、国公立大学を安全校の候補として
検討している場合は、
あわせてご覧ください。
滑り止め大学の選び方|併願校の中での位置づけと失敗しないコツ:まとめ
この記事のポイント
・滑り止め大学(安全校)は、併願校の中でも特に合格を確保しやすい大学・学部
・偏差値や判定だけでなく、合格最低点・入試科目・出題傾向まで確認する
・入学金の支払い期限は第一志望の結果より先に来ることがある
・愛媛県内の受験生は、下宿や移動の負担も含めて検討する
・安全校が決まったら、第一志望対策に時間を集中させる
滑り止め大学は、偏差値の低さだけで
選んでよいものではありません。
合格最低点や入試科目まで確認し、
「本当に安心して通える大学かどうか」
を基準に選ぶことが、結果的に
第一志望への挑戦を
後押ししてくれます。
まずは今の学力と模試の結果を
もとに候補を挙げ、過去問で
実際の得点力を確認するところから
始めてみましょう。



コメント