フロー状態とは
フロー状態とは、心理学者のミハイ・チクセントミハイ博士によって提唱されました。
フロー状態は、最高度に集中して没頭している状態です。
我を忘れ時間を忘れてなにかにぼっとするフロー状態に入れば、
どんなに難しいことでも可能になるとミハイ・チクセントミハイ博士は言っています。
マッキンゼーの調査によると、経営者がフロー状態を経験することで、
その会社は5倍の生産性を発揮できるようになるという結果も出ています。
それだけ人間の集中力は凄いわけです。
フロー状態で得られる効果は以下のようなことがあります。
- 創造性・課題解決能力が4倍になる
- 新しいスキルの学習スピードが2倍速になる
- モチベーションを高める脳内物質が放出する
- 痛みや疲労を感じなくなる
今回はこのフロー状態を受験勉強でも応用させる方法について
わかりやすく説明していきます。
フロー状態の構成要素
ミハイ・チクセントミハイ博士はフロー状態は8つの構成要素があると言われています。
- 明確な目的(予想と法則が認識できる)
- 専念と集中、注意力の限定された分野への高度な集中。(活動に従事する人が、それに深く集中し探求する機会を持つ)
- 自己に対する意識の感覚の低下、活動と意識の融合。
- 時間感覚のゆがみ – 時間への我々の主体的な経験の変更
- 直接的で即座な反応(活動の過程における成功と失敗が明確で、行動が必要に応じて調節される)
- 能力の水準と難易度とのバランス(活動が易しすぎず、難しすぎない)
- 状況や活動を自分で制御している感覚。
- 活動に本質的な価値がある。
ここで重要なのは極限的なフロー状態になるためには、
リラックスしているだけではなく、ストレスも同時に必要になります。
医学的に言うと、
- 副交感神経(リラックス)
- 交感神経(ストレス)
との共存バランス(副交感神経優位)を保つことが非常に重要です。
そのためには自分の能力のレベルに対して、
挑戦レベルを高めていくというバランスが重要です。
受験勉強でフロー状態になる方法
- 難易度設定
- 環境づくり
- ストレスとリラックスの共存
- 心身を鍛える
- タイムアタック法
難易度設定
フロー状態に入るためには目標設定を簡単過ぎても難しすぎてもダメです。
自分の能力で本気で挑めばギリギリ達成できる適度の目標を設定しましょう。
環境づくり
テレビやスマホなどで集中力を妨げる妨害要因はいくらでもあります。
フロー状態に入るためには妨害要因を取り除く環境づくりは非常に重要です。
テレビやスマホの電源はなるべく切って目に入らないようにすることで、
集中力を上げてくれます。
ストレスとリラックスの共存
ストレスとリラックスの共存は必要です。
好きな飲物や音楽やアロマを炊いたりなどで
ストレスよりもなるべくリラックスが上回る環境を作りましょう。
心身を鍛える
遊んでばかりや風邪を引いていては、フロー状態以前の問題なんですね。
心と身体が整っているからこそ、集中力を発揮することができます。
ですので、フロー状態に入るために適度な運動や精神力を鍛えることも重要です。
タイムアタック法
タイムアタック法というのは、シンプルに受験勉強に時間制限を設けるということです。
時間内にやりきることで、ドーパミンが放出されて
集中力が増して効率的に勉強することができます。
まとめ
フロー状態に入るためには積み重ねの訓練が必要です。
しっかりと訓練すればフロー状態に入ることは誰だってできます。
1日数分でも良いのでフロー状態に入るコツを掴んで充実した受験勉強を送りましょう。
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