「振り返りをしたほうがいいのは分かっているけれど、忙しくて続かない」。
そう感じている受験生や保護者の方は少なくありません。
結論から言うと、振り返りは毎日でも月1回でもなく、
「週に1回・15分」で行うのが続けやすいと言われています。
この記事では、忙しくても習慣にしやすい「4分割ノート」という振り返りの型と、
松山市の高校生が今日から使える書き方のコツを解説します。
振り返りが続かない受験生に起きていること
振り返りが大切だと知っていても、実際に続けられている受験生は多くありません。
まずは、なぜ振り返りが習慣にならないのかを整理しておきます。
毎日だと負担になり、月1回だと内容を忘れる
振り返りの頻度としてよくあるのが「毎日」か「月1回」です。
しかし、毎日の振り返りは受験勉強の時間を圧迫しやすく、
忙しい時期になると真っ先に削られてしまいます。
一方で月1回の振り返りは負担こそ小さいものの、
1か月前の出来事や考えていたことを、細かく思い出すのが難しくなります。
結果として「良かったこと」も「課題」もぼんやりした感想で終わり、
次の行動につながりにくくなってしまいます。
「振り返りノート」を難しく考えすぎている
振り返りノートと聞くと、模試の結果を細かく分析したり、
1日の勉強内容をすべて書き出したりする、手間のかかる作業を思い浮かべる人もいます。
そのイメージのまま始めようとすると、準備の段階で挫折しやすくなります。
本来、週1回の振り返りに必要なのは、
数分から15分程度で書ける、シンプルな型だけです。
なぜ「週1回・15分」がちょうどいいのか
振り返りの頻度は、短すぎても長すぎても続きにくくなります。
ここでは、週1回という頻度が選ばれる理由を整理します。
毎日・週1回・月1回を比べてみる
| 頻度 | メリット | 続けるうえでの課題 |
|---|---|---|
| 毎日 | 出来事を細かく振り返れる | 時間の負担が大きく、忙しい時期に削られやすい |
| 週1回 | 記憶が新しいうちに振り返れて、負担も小さい | 曜日と時間を決めないと後回しにしやすい |
| 月1回 | 負担が最も小さい | 細部を忘れてしまい、感想止まりになりやすい |
週1回であれば、1週間分の出来事はまだ記憶に残っており、
かつ受験勉強のスケジュールを大きく圧迫しません。
この記事で紹介する4分割の型は、メンタルコーチの大平信孝氏が提唱する、
週1回・短時間で書けるノート形式の振り返り法を土台にしています(STUDY HACKER、2020年公開の記事より)。
大平氏はもともと「1回5分」を目安として紹介していますが、
この方法を実際に2週間試した同記事の体験談では、書くことに慣れるまで「15分ほどかかった」と述べられています。
受験勉強に置き換える場合も、まずは15分程度を目安に、
1回試してみるところから始めるとよいでしょう。
短時間だから受験勉強を圧迫しない
15分という時間は、単語帳を1周する時間よりも短く済みます。
「振り返りのために勉強時間を削る」のではなく、
休憩の一部や1週間の終わりの少しの時間を使う感覚で取り入れられる長さです。
続けられる「4分割振り返りノート」の作り方
ここからは、週1回15分で書ける、4分割ノートの具体的な書き方を紹介します。
ノート1ページを4つの枠に分け、それぞれに短く書き込むだけの、シンプルな形式です。
1. 今週よかったことを3つ書く
最初の枠には、今週の勉強や生活の中でよかったこと・嬉しかったことを3つ書きます。
「模試の点数が上がった」のような大きな成果でなくても構いません。
「苦手な単元を1つ終わらせられた」「先週より早く朝起きられた」といった、
小さな内容で十分です。
良かったことから書き始めることで、このあと課題を書くときも、
感情的にならず冷静に受け止めやすくなります。
2. 1週間後こうなっていたい姿を仮決めする
次の枠には、1週間後に「こうなっていたい」という姿を仮のものとして書きます。
「化学の計算問題を、見直しなしで解けるようになっていたい」のように、
少し具体的なイメージにするのがポイントです。
完璧な目標である必要はなく、来週見直せばよい、仮の姿として気軽に書きます。
3. 今の課題・気になっていることを書く
3つ目の枠には、今の勉強や生活の中で、気になっていること・
うまくいっていないことを書きます。
「英単語の暗記が計画通り進んでいない」「模試の判定を見ると不安になる」など、
感じたことをそのまま書いて構いません。
最初の枠で良かったことを書いたあとなので、
課題だけを見たときよりも落ち着いて書きやすくなります。
4. 次の1週間でやる行動を3つに絞る
最後の枠には、3つ目の枠で挙げた課題に対して、
次の1週間で実際に取る行動を、3つまでに絞って書きます。
「英単語を頑張る」のような意識だけの言葉ではなく、
「毎晩、寝る前に単語帳を20語確認する」のように、
いつ・何をするかが分かる行動として書くことが大切です。
4分割振り返りノートの型
①今週よかったこと3つ(現状1) ②1週間後こうなっていたい姿(仮決め)
③今の課題・気になっていること(現状2) ④次の1週間でやる行動3つ(仮行動)
4分割ノートを書くときの3つのコツ
型が分かっても、書き方次第では続けにくくなることがあります。
ここでは、振り返りノート習慣として定着させるための、3つのコツを紹介します。
曜日と時間を先に決めておく
「時間ができたら書く」というルールでは、忙しい週ほど後回しになり結局続きません。
「日曜の夜、夕食のあと」のように、曜日と時間をあらかじめ固定しておくことが、
継続の一番のコツです。
行動は3つより少なくてもいい
「3つに絞る」という目安はありますが、無理に3つ埋めようとする必要はありません。
1つでも、来週確実に実行できる行動であれば十分です。
行動の数よりも、実行できたかどうかのほうが重要です。
前の週のノートを軽く見返してから書く
新しいページを書く前に、前回決めた「仮行動」が実行できたかを軽く見返します。
できていなければ、その理由を今週の「現状2」にそのまま書き込んでしまって構いません。
見返す作業を挟むことで書きっぱなしで終わらず、
1週間ごとの振り返りがつながっていきます。
4分割ノートは、模試の日程やテスト週間と重なっても、内容を減らして5分だけで済ませて構いません。
完璧に書くことより、週に1度机に向かう習慣を切らさないことを優先しましょう。
模試の復習ノートや間違い直しとの使い分け
受験勉強の振り返りには、4分割ノート以外にも、
模試の直後に行う復習や、問題演習ごとの間違い直しがあります。
これらは目的が異なるため、どちらか一方だけでなく組み合わせて使うのがおすすめです。
模試の復習ノートや間違い直しは、特定の模試・特定の問題を対象にした深掘り型の振り返りです。
一方、4分割ノートは、1週間の勉強や生活全体をざっくりと見渡すための軽量な振り返りです。
模試や問題演習の振り返りで見つかった課題を、4分割ノートの「今の課題」の欄に短くまとめておくと、
1週間単位での行動にもつなげやすくなります。
4分割ノートは一人でも始められますが、続けているうちにいくつかの壁にぶつかることがあります。
「よかったことが思いつかない」「課題は書けても、行動まで具体的にできない」といった悩みは、
自己流で振り返りを続けている受験生によく見られます。
My Self_Learnでは、確認テストや口頭試問を通じて生徒自身の理解度や取り組み状況を可視化し、
その結果を学習計画へ反映する仕組みを取り入れています。
1週間の振り返りだけでは言葉にしづらい課題も、
講師との対話を通じて具体的な行動に変換しやすくなります。
自分だけで振り返りを続けるのが難しいと感じる場合は、
学習状況を一緒に確認できる環境を持つことも1つの選択肢です。
なお、模試を受けたあとの復習は、この4分割ノートとは別に扱ったほうが効果的です。
忘却曲線を踏まえた復習のタイミングは、
模試の復習ノートの作り方で詳しく紹介しています。
また、一度立てた学習計画が崩れてしまったときの立て直し方は、
勉強計画が崩れたときの立て直し方で解説していますので、あわせてご覧ください。
受験勉強の振り返りは週1回15分でいい|続けられる「4分割ノート」の作り方:まとめ
受験勉強の振り返りは、毎日でも月1回でもなく、
「週1回・15分」の4分割ノートが続けやすいと言われています。
①今週よかったこと3つ、②1週間後の仮の姿、③今の課題、④次の1週間の行動3つ、
という型に沿って書くだけで、感情的な反省で終わらず次の行動につなげやすくなります。
曜日と時間を決めて、まずは1回試してみることから始めてみてください。
模試の復習や間違い直しと組み合わせながら、自分に合った振り返りの習慣を見つけていきましょう。




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