「愛媛大学医学部医学科を目指しているけれど、
偏差値はどれくらい必要なのか、倍率はどのくらい厳しいのか、
入試科目で何を重点的に対策すればよいのか、情報が分散していてよく分からない」。
そう感じている受験生・保護者の方は少なくありません。
結論から言うと、偏差値は予備校によって62〜65前後とされることが多く、
倍率は近年4倍台で推移し、やや緩和する傾向が見られます。
ただし配点を見ると、個別試験(二次試験)の比重が共通テストより大きいため、
偏差値や倍率の数字だけで合否の可能性を判断するのは危険です。
この記事では、大学公式の学生募集要項と複数の予備校情報をもとに、
最新の数字と、今から始められる対策のポイントを整理します。
この記事のデータについて
数値は2026年8月6日時点で、愛媛大学公式の学生募集要項(令和8年度)と
複数の予備校サイトを確認して執筆しています。
入試制度・配点・倍率は年度で変わるため、出願前には必ず
愛媛大学公式サイトの最新の学生募集要項をご確認ください。
愛媛大学医学部医学科の偏差値はどれくらい?
偏差値は模試や予備校によって公表される数値が異なります。
まずは代表的な情報源の数字を確認しましょう。
主な予備校・模試の偏差値一覧
| 情報源 | 偏差値 | 共通テスト得点率の目安 |
|---|---|---|
| ベネッセ マナビジョン(進研模試ベース) | 69前後 | 80%程度 |
| 河合塾 Kei-Net(2025年度入試向け) | 65.0 | 62〜80%(目標80〜82%) |
| 駿台 | 72.0 | 要確認 |
| 大学受験パスナビ(旺文社、2026年7月更新・第1回全統記述模試ベース) | 62.5 | 79% |
(各情報源とも2026年8月6日確認。
模試の対象学年・実施時期・算出方法が異なるため、単純比較はできません)
表のとおり、同じ愛媛大学医学部医学科でも、
情報源によって偏差値は62〜72程度まで幅があります。
これは模試の対象学年や難易度設定、算出方法が異なるためで、
どれか一つの数字だけが「正解」というわけではありません。
1つの予備校の数字だけを見て一喜一憂せず、
複数の情報源を確認したうえで、日頃受けている模試の志望校判定を活用することをおすすめします。
偏差値だけで合否を判断できない理由
愛媛大学医学部医学科は、共通テスト500点に対して個別試験が700点と、
二次試験の配点が共通テストを上回っています。
そのため、共通テストの得点率がボーダーラインをやや下回っていても、
個別試験の総合問題や面接の結果によっては合格に届く場合があると言われています。
実際の合格最低点や得点分布は年度によって変わるため、
詳しい数字を確認したい場合は、大学公式サイトの入試結果ページを見てください(要確認)。
愛媛大学医学部医学科の倍率の推移(2024〜2026年度)
倍率も「厳しそう」というイメージだけで判断せず、
実際の数字の推移を見ておくことが大切です。
志願者数・合格者数・実質倍率の推移
| 年度 | 募集人員 | 志願者数 | 合格者数 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年度 | 55名 | 274名 | 59名 | 4.6倍 |
| 2025年度 | 55名 | 263名 | 59名 | 4.5倍 |
| 2026年度 | 55名 | 239名 | 57名 | 4.2倍 |
(出典: 医学部予備校グリットメディカルの入試結果速報記事、
2026年3月7日公開。確認日2026年8月6日)
このデータによると、志願者数は3年連続で減少しており、
実質倍率も4.6倍から4.2倍へと、やや緩和する傾向が見られます。
ただし、募集人員55名程度に対して合格者は年間60名前後であり、
依然として狭き門であることに変わりはありません。
第一段階選抜(いわゆる足切り)について
愛媛大学医学部医学科の前期日程では、
志願者数が募集人員の約6倍を上回った場合に、
共通テストの成績と出願書類の内容をもとに、
第一段階選抜(いわゆる足切り)を実施すると学生募集要項に明記されています。
2026年度は志願者239名・募集人員55名で、志願倍率は約4.3倍にとどまっており、
基準の6倍を下回っています。
ただし実施の有無は年度によって変わるため、
出願後は大学公式サイトの発表を必ず確認してください(要確認)。
愛媛大学医学部医学科の入試科目と配点(前期日程)
偏差値や倍率以上に重要なのが、実際の配点構成を理解しておくことです。
ここでは、愛媛大学の公式な学生募集要項(令和8年度)に基づいて整理します。
共通テストの科目と配点(500点満点)
| 教科 | 科目 | 配点 |
|---|---|---|
| 国語 | 国語 | 100点 |
| 地理歴史・公民 | 1科目選択 | 50点 |
| 数学 | 数学I・A、数学II・B・C | 100点 |
| 理科 | 2科目選択 | 100点 |
| 外国語 | 英語など1科目選択 | 100点 |
| 情報 | 情報I | 50点 |
| 合計 | 500点 | |
個別学力検査の科目と配点(700点満点)
| 教科 | 科目 | 配点 |
|---|---|---|
| 数学 | 数学I・II・III・A・B・C | 200点 |
| 理科 | 物理基礎・物理、化学基礎・化学 | 200点 |
| 総合問題 | 和文・英文読解と記述 | 200点 |
| 面接 | 出願書類(調査書)を含めて評価 | 100点 |
| 合計 | 700点 | |
共通テスト500点と個別試験700点を合わせた総合点は1200点満点で、
個別試験が全体の約58%を占める配点になっています。
化学が実質必須科目である理由
ここで注目したいのが、個別学力検査の理科の指定です。
共通テストの理科は物理・化学・生物・地学から2科目を選べますが、
個別試験の理科は「物理基礎・物理」と「化学基礎・化学」に固定されており、
生物や地学を選ぶことはできません。
つまり、愛媛大学医学部医学科を一般選抜(前期日程)で受験する場合、
化学は事実上避けて通れない科目ということになります。
Q. 共通テストでボーダーに届かなくても合格できますか
A. 個別試験の配点が共通テストより大きいため、可能性はゼロではないと言われています。
ただし油断できる差ではなく、共通テストと個別試験の両方の対策が必要です。
Q. 化学以外の理科(物理・生物・地学)だけでも受験できますか
A. 個別試験の理科は物理と化学に固定されているため、
生物や地学だけを選んで前期日程を受験することはできません(2026年8月時点の学生募集要項による)。
偏差値・倍率だけで判断しない、今からできる対策
ここまでの数字を踏まえると、今の時点で意識しておきたいことが3つあります。
個別試験(700点)を軸に学習配分を考える
共通テストの得点だけを追いかけると、
配点の大きい個別試験(数学・理科・総合問題・面接)の対策が後回しになりがちです。
共通テスト対策と並行して、記述式の数学・化学の演習量を確保しておく必要があります。
特に「総合問題」は和文・英文を読んで記述する形式のため、
模試や過去問で一度時間を計って解いてみないと、必要な対策量が見えにくい科目です。
秋以降に慌てないよう、早い時期に一度体験しておくことをおすすめします。
化学を得点源として仕上げる
個別試験の理科が化学(と物理)に固定されている以上、
化学は「なんとなく解ける」状態ではなく、確実な得点源にしておきたい科目です。
目安としては、①理論化学の計算を先に固め、
②無機・有機化学の暗記事項を整理し、
③その知識を使って記述式の問題を解く演習に進む、という順番で計画すると、
「覚えたのに書けない」という状態になりにくくなります。
情報は毎年更新して確認する習慣をつける
配点や選抜方法は年度によって変更される場合があります。
本記事の内容も2026年8月時点のものであり、
受験する年度が近づいたら、必ず愛媛大学公式サイトで最新の学生募集要項を確認してください。
今からできる3つの対策
①共通テスト対策だけに偏らず、配点の大きい個別試験(700点)を軸に学習計画を立てる。
②化学は個別試験で事実上必須のため、計算・知識・記述のすべてを得点源にする。
③配点・倍率・選抜方法は年度で変わるため、出願前に必ず公式の最新情報を確認する。
化学の対策や医学部再受験に不安がある場合の選択肢
ここまでの対策は一人でも進められますが、
化学を得点源にする作業や記述式の総合問題への対応を、
独学だけで仕上げていくのは、思う以上に負担が大きいものです。
松山市の大学受験塾My Self_Learnでは、化学の受験対策を中核に、
単元別の確認テストや化学テストゼミを通じて、
知識を入試問題で使える状態まで定着させる指導を行っています。
代表の木原弘人自身も医学部への再受験を経験しており、
理数科目の組み立て方の相談にも対応してきました。
2025年の合格実績には、愛媛大学医学部医学科をはじめとする
医学部医学科への合格者が複数含まれています
(My Self_Learn調べ。愛媛大学との提携関係はありません)。
ただし合格実績は個々の生徒の努力の積み重ねによるものであり、
入塾すれば同じ結果になると保証するものではありません。
「化学をどこから対策すればいいか分からない」
「独学で進めているが、今の勉強法で足りているか不安」
と感じている場合は、現在の学習状況を整理する相談先の一つとして検討してみてください。
また、共通テスト化学で得点を伸ばす具体的な対策を知りたい方は、
共通テスト化学の対策法の記事もあわせてご覧ください。
偏差値の数字をどこまで信用してよいか迷う場合は、
大学受験の偏差値はどこまで信用できる?の記事も参考になります。
愛媛大学医学部医学科の偏差値・倍率・入試科目|2026年度入試結果と配点から解説:まとめ
愛媛大学医学部医学科の偏差値は、予備校によって62〜72程度まで幅があり、
倍率は近年4倍台で推移しながら、やや緩和する傾向が見られます。
ただし個別試験の配点が共通テストより大きく、
理科は化学と物理に固定されているため、
偏差値や倍率の数字だけで対策を組み立てるのは危険です。
共通テストと個別試験の配点比率を踏まえて学習計画を立て、
特に化学を確実な得点源に仕上げていくことが、合格への近道になります。
制度や数字は年度によって変わるため、
出願が近づいたら、必ず愛媛大学公式サイトの最新情報を確認したうえで対策を進めてください。



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