「共通テスト化学、何から対策すればいいか分からない」。
「二次試験対策とは何を変えればいいのか判断できない」。
共通テスト化学にこうした悩みを抱える受験生は少なくありません。
結論から言うと、共通テスト化学は大問構成と時間配分の把握、資料読解問題への対応、得点帯に応じた優先順位づけの3点で対策の効率が変わります。
この記事では、共通テスト化学に特化した対策法を、得点別の勉強法や模試・過去問の使い方まで順番に解説します。
この記事の結論
①大問構成と時間配分を先に把握し、解く順番を決めておく。
②資料読解・実験考察問題は「条件の書き出し」と「誤答分析ログ」で対策する。
③7割・8割・9割で優先すべき対策が異なるため、今の得点帯に合った勉強法を選ぶ。
共通テスト化学の大問構成と時間配分
対策を始める前に、まず出題の全体像を知っておく必要があります。
ここでは大問構成と時間配分の目安を整理します。
大問構成と頻出分野
近年の共通テスト化学は、大問5題・試験時間60分で構成される年度が多く、
理論化学、無機化学、有機化学・高分子化合物、複数分野の融合問題という配分が目安になります。
| 大問 | 主な出題分野の傾向 |
|---|---|
| 大問1 | 理論化学(気体・溶液・結晶など) |
| 大問2 | 理論化学(熱化学・酸化還元・化学平衡など) |
| 大問3 | 無機化学 |
| 大問4 | 有機化学・高分子化合物 |
| 大問5 | 複数分野を横断する総合問題 |
この構成は年度により変わる場合があるため、受験年度の出題形式は大学入試センターの発表や最新の過去問で確認してください(要確認)。
大問ごとの時間配分の目安
60分で5題を解くため、1問あたりにかけられる時間は限られています。
複数の入試対策サイトで共通して紹介される目安は、理論化学の大問に12〜16分程度、
無機・有機の大問に10〜12分程度、最後の総合問題に残り時間を充てる配分です。
ただし、これは目安であり、自分の得意・不得意によって調整する前提で使ってください。
二次試験がある人への補足
二次試験でも化学を使う場合、共通テスト対策だけに時間を寄せすぎると、
記述・計算力が不足しがちです。理論化学の学習順序など全体像は、
別記事の「化学の勉強法」で解説していますので、あわせて確認してください。
共通テスト化学で得点を落とす人に共通する原因
共通テスト特有のつまずき方には、いくつかの共通パターンがあります。
自分がどれに当てはまるかを先に確認しておきましょう。
資料読解・実験考察問題で時間を使いすぎる
共通テスト化学では、知識を問うだけでなく、
グラフや実験結果を読み取り、そこから考察させる問題が出題される傾向があります。
問題文の条件を整理せずに読み進めると、何度も読み返すことになり、時間を大きく失います。
時間配分を決めずに解き始めている
大問ごとの時間配分を決めずに解き始めると、
前半の理論化学に時間をかけすぎて、後半の大問が手つかずになりがちです。
暗記した知識が「使える形」になっていない
無機化学・有機化学の知識を覚えていても、
共通テストの問題文の言い回しや資料の形式に慣れていないと、知識と設問が結びつきません。
やってしまいがちな対策
時間を計らずに問題集だけを解き進め、
本番形式の演習を直前期まで後回しにしてしまう。
効果的な対策
早い段階から時間を計って大問単位で解き、
間違えた原因を「知識不足」か「時間不足」かに分けて記録する。
得点別に見る共通テスト化学の勉強法
共通テスト化学は、目標とする得点帯によって優先すべき対策が変わります。
今の自分の得点帯に近いものから読み進めてください。
7割を目指す場合:基本・標準問題を確実に取る
7割が目標の場合は、難しい考察問題を完璧に解こうとするより、
基本・標準レベルの問題を取りこぼさないことを優先します。
無機化学・有機化学の暗記分野は、覚えた分だけ得点に直結しやすいため、
理論化学の計算に時間がかかる人ほど、先に固めておくと効率がよくなります。
8割を目指す場合:典型問題の処理速度を上げる
8割が目標の場合は、典型問題を短時間で正確に処理し、
浮いた時間を資料読解・実験考察問題に回せるようにする段階です。
週に1〜2回は本番と同じ60分で通し演習を行い、
大問ごとにかかった時間を記録して、時間配分の精度を上げていきます。
9割を目指す場合:全分野を迷わず解ける状態にする
9割が目標の場合は、物質量計算、酸化還元、化学平衡、無機化学、
有機化学・高分子化合物といった頻出分野の典型問題を、
解法がすぐに浮かぶ状態まで仕上げておく必要があります。
あわせて、初見の資料読解問題でも条件を整理する手順を崩さずに解けるかどうかが、
8割止まりと9割超えの分かれ目になりやすいところです。
資料読解・実験考察問題を解けるようにする訓練法
共通テスト化学の対策で特に差がつきやすいのが、資料読解・実験考察問題です。
ここでは、知識の量に頼らずに得点力を上げる具体的な訓練法を紹介します。
問題文の条件を箇条書きで書き出す
実験の条件や与えられた数値を、頭の中だけで処理しようとすると見落としが増えます。
「何が変化したか」「何が一定に保たれているか」を余白に箇条書きで整理してから、
設問に取りかかる習慣をつけると、読み返しの回数が減ります。
グラフや実験結果を自分の手で図にし直す
問題文だけで状況がつかみにくいときは、簡単な図や表に描き直すと理解が進みます。
特に、複数の実験結果を比較させる問題では、
自分で表にまとめ直すことで、問題作成者が問いたい変化点が見えやすくなります。
誤答分析ログで弱点を単元と原因の2軸で記録する
模試や問題集で間違えた問題は、正解を確認するだけで終わらせず、
「単元」と「間違えた原因」の2軸で記録に残すと、弱点が具体的に見えてきます。
| 単元 | 間違えた原因 | 次にやること |
|---|---|---|
| 化学平衡 | 条件の読み落とし | 条件を書き出してから解く |
| 無機化学(気体の性質) | 知識の暗記不足 | 該当範囲を一問一答で再確認 |
| 有機化学(構造決定) | 時間不足 | 大問4の目標時間を再設定 |
「知識不足」なのか「時間不足」なのか「条件の読み落とし」なのかを分けて記録すると、
同じ復習を繰り返すだけの状態から抜け出しやすくなります。
Q. 共通テストでしか化学を使わない場合、対策は変わりますか
A. 記述力よりも、資料読解のスピードと正確さの比重を高めて対策する形になります。
ただし、理論化学の基礎理解が不足していると資料読解問題にも対応しにくいため、
基礎を飛ばして演習量だけを増やす対策はおすすめできません。
模試・過去問の使い方と直前期の対策
共通テスト化学は、演習量よりも「演習の振り返り方」で差がつく科目です。
模試・過去問の使い方と、直前期にやるべきことを整理します。
模試の結果は単元と原因で分析する
模試の結果は判定や点数だけで終わらせず、
上記の誤答分析ログと同じ形式で、間違えた単元と原因を書き出します。
模試の復習ノートの作り方は別記事でも詳しく解説していますので、参考にしてください。
過去問は「時間を計って通しで解く」段階で使う
単元別の対策が一通り終わった段階で、過去問を本番と同じ60分で通して解きます。
解き終えたら、大問ごとにかかった時間と誤答の原因を記録し、
次の演習に反映させることで、過去問1年分あたりの学習効果が高まります。
直前期は「新しい問題集」より「弱点の解き直し」を優先する
共通テスト直前の1か月は、新しい問題集に手を広げるより、
誤答分析ログに残した弱点を解き直す時間に充てる方が、得点の伸びにつながりやすくなります。
特に、資料読解問題は「条件を書き出してから解く」という手順を、
本番でも崩さずに再現できるかどうかを、直前期の演習で確認しておきましょう。
独学で伸び悩んだときにMy Self_Learnができること
ここまでの対策は、時間をかければ一人でも実行できます。
ただし、自分の誤答パターンを客観的に分析し続けるのは、思う以上に負担が大きい作業です。
My Self_Learnは、愛媛県松山市を拠点に化学の受験対策を中核とする大学受験塾です。
化学テストゼミや単元別の確認テストで理解度を可視化し、
過去問と既習教材をつなぐ類題検索の仕組みで、間違えた問題を次の演習につなげています。
代表の木原弘人自身、医学部再受験を経験しており、
その経験を踏まえて受験生の指導にあたってきました。
同塾では、共通テストから二次試験までを見据えた化学対策を進め、
2025年に医学部医学科へ4件(愛媛大学・大阪医科大学・関西医科大学・東京医科大学)合格した実績もあります
(共通テストと二次試験の総合力による結果であり、成果には個人差があります)。
「対策法は分かったが、自分の弱点をどう分析すればいいか分からない」
と感じる場合は、まず学習状況を整理できる診断から試してみてください。
また、化学の勉強法の全体像や模試の復習ノートの作り方についても参考になりますので、あわせてご覧ください。
共通テスト化学の対策法|大問構成・時間配分から得点別の勉強法まで:まとめ
共通テスト化学の対策は、大問構成と時間配分を先に把握し、
資料読解・実験考察問題への対応力を「条件の書き出し」と「誤答分析ログ」で磨くことが基本になります。
そのうえで、今の得点帯が7割・8割・9割のどこにあるかによって、
優先すべき対策を変えることが、遠回りをしない近道です。
まずは今日の演習から、間違えた問題を「単元」と「原因」に分けて記録することから始めてみてください。
それでも弱点の分析が一人では続かないと感じたときは、
化学の受験対策に強みを持つMy Self_Learnのような環境も、選択肢の一つとして検討してみてください。



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